Blue Rose
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第五十一話 神戸に戻ってその十
「実は結構飲んでるから」
「えっ、そうだったの」
「お酒飲んでたの優ちゃんって」
「お酒飲んでのね」
「何か意外」
「実はそうだったの」
卒業したからとだ、優花も答える。
「それはね」
「まあそれを言うと私達もね」
「結構飲んでたけれど、こっそり」
「ビールとかをね」
「カップとか飲んでたけれど」
「私はボトルや瓶だったの」
優花はくすりと笑ってこのことも話した。
「飲むのは、それも毎週一回は絶対にね」
「飲んでたのね」
「週に一回は瓶でだったの」
「ワインとかも」
「そうだったの、ワインをボトルで二本とか」
飲む量もだ、優花も話した。
「よく飲んできたから」
「それ飲み過ぎじゃないの?」
「酒豪じゃない、それって」
「そこまで飲んでたら」
「ワイン二本とか」
「姉さんも飲んでて」
優花は姉の優子のことも話した。
「ウイスキーボトル二本とか飲むこともあったの、姉さんは」
「ウイスキーって」
女の子の一人がだ、ウイスキーのボトルを手に取ってアルコール度をチェックして言った。
「三十何パーセントあるわよ」
「それをなの」
「二本なの」
「飲めるの」
「こんなの一本でも飲んだら」
その女の子はそのウイスキーのキャップを開けて自分の紙コップに入れて飲んでみてだ、そうしてこう言った。
「凄く強いから」
「うっ、確かに」
「これは結構以上に」
「くるわね」
「アルコール度高いお酒ってこうなの」
「こんなに効くの」
他の娘達も飲んで言う、胃まで焼ける様な感じがする。
「ワインよりずっときついわ」
「こんなの二本って」
「ちょっとね」
「ないわよ」
「私も一本位なら」
優花は今はウイスキーを飲んでいないがそれでもこう言った。
「いけるわよ」
「いや、ウイスキー一本って」
「飲めるって凄いわよ」
「こんなに強いのに」
「酒豪じゃない」
「というか」
優花は自分のことを話した。
「お酒に慣れるとね」
「飲める様になるの」
「そうなるのね」
「実際に」
「そこまで」
「そうなの」
こう話すのだった。
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