サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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サトシ:「くっ!ポケモン達を早く自由に
してやらないってのに、、、」
サトシはコップを掴んだまま強く手を
握りしめた。
タケシ:「サトシっ、、コップから
水がこぼれているぞっ」
ヒカリ:「カントーで
ポケモンを隠せる場所をしらみつぶしに
探すしかないかも知れないわね」
マリナ:「今の所、シルフが新しい
建設物を建てている情報は無いわっ。
仮に収容しているとしたら、
世間に伏せてどこかの山奥に場所を
確保しているか、もしくは
現在使われていない、既にある建物かも
知れないわね」
タケシ:「その可能性はあるな。
ヒロシがこないだ言ったように、
シルフの実験がまだ途中段階だったとしたら、
最終段階を終えるまで奴らは実験を
続けざるを得ない」
サトシ:「じゃあ、昼食を済ませたら
早速探そうぜ!チャンスは一回きり。
ワタルさん達が一箇所に集まる
サントアンヌ号出航の日しかないんだ!」
ヒカリ:「そうね!後で
タウンマップ見て行く場所を決めましょ!」
サトシ:「そうだな!俺、一応
クチバのあの人(謎の女性)に
聞いてみるよ!声が聞こえたらな!」
ヒロシ:「なら俺はフブキ巡査に
連絡してクチバ付近の調査を依頼してみるよ!」
マリナ:「あたしも、ネットで
情報を聞き出してみようかしら」
タケシ:「俺も、マリナさんの横で
全力でサポートさせて頂きます!」
サトシ:「タケシは
ジロウに連絡してみてくれっ。情報網なら
警察の方広いだろ?ジロウの情報で
幾つか怪しい場所があったら、手分けして
確かめる必要もあると思うぜ?」
タケシ:「そうだなっ」
サトシ達は昼食を済ませた後、
ポケモン達の収容場所を探るため
捜索場所を決める事にした。
マリナ:「あっ、、ティッシュが無いわ」
コップの水滴を拭こうとマリナが
ティッシュに目を向けると、ティッシュの箱は
空になっていた。
タケシ:「なら、自分がティッシュの
代わりになります。マリナさんのお役に
立つのなら、いくらでも自分の服で
拭いて下さい。自分は
マリナさんのティッシュになる為に
今日この日まで乾ききった、、、」
サトシ:(タケシ、今テーブル拭き隠したな)
ヒカリ(そう言えば
ティッシュのストックが無かったっけ)
タケシ:「さぁどうぞ(ハート)
是非、私の胸ポケットでそのコップを
拭いて下さい(ハート)」
ヒロシ:「やめなよタケシっ(苦笑)
マリナさん困ってるよっ」
タケシ:「ささっ、どうぞどうぞ(ハート)」
タケシがマリナ相手に目をハートに
していると、、、
グサッ(タケシの背に刺さる爪)
タケシ:「うひっ!」
ギューン(吸い取られるタケシの体力)
タケシ:「ほぁ〜〜、、」
サトシ:「タケシ!」
タケシは急に力が抜け、テーブルに
伸びてしまった。
ヒカリ:「どうしたの!?まさかパスタに!」
マリナ:「人聞き悪い事言わないでっ。
何も入れてないわよっ」
ヒロシ:「、、、あっ!」
ヒロシがタケシの後ろに気づくと、、
カブト:「、、、カブッ」
サトシ:「カブト!」
タケシの後ろから突然カブトが現れた。
ヒカリ:「カブト?」
ヒロシ:「カントーの
カセキポケモンだよっ、、まさかこのカブト!」
サトシ達がカブトを見つめていると、、、
カツラ:「勝手に部屋(研究室)を
抜け出し追って、、、」
カツラが戻ってきた。
サトシ:「カツラさんっ、このカブト
どうしたんですか?」
サトシの問いに対し、
カツラはパスタを手にとり答えた。
カツラ:「ワシが復活させた、、、
ほれっ、、以前サトシ君達が貰ってきた
化石じゃよっ、、、美味いのっ」
ヒロシ:「ミドリ主任から
受け取った化石か、、」
カブト:「カブッ」
カツラ:「誰が所持するか今から
決めようとしたんじゃが、、、
既に決まったようじゃのっ」
サトシ:「えっ?」
ヒカリ:「えっ?」
ヒロシ:「えっ?」
サトシ達がカツラから再び
カブトに視線を移すと、カブトは
テーブルに伸びたタケシの頭に乗っていた。
ヒカリ:「あなた、タケシが良いのねっ!」
カブト:「カブッ」
サトシ:「タケシかぁ!一応岩タイプだし、
タケシにぴったりかも知れないな!」
ヒカリ:「よろしくね!(笑顔)」
ヒロシ:「さっきの技は”すいとる”か」
サトシ:「タケシの事よろしく頼むぜっ!」
カブト:「カブッ」
カツラ:「急に部屋を抜け出したんじゃっ。
、、まるで何かを察知したようにのっ」
サトシ:「って事は、タケシの
お姉さん好きに反応して、、、」
ヒカリ:「凄い能力ね、、」
ヒロシ:「うーん、、普通じゃ考えられないね」
タケシ:「、、うひッ」
化石から復元されたカブトは
タケシのポケモンになった。
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