転生とらぶる
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ガンダムW
1661話
トールギスとトーラスが宇宙空間を飛ぶ。
デブリの類が殆どない為、飛ぶのに何か特別な技術がいる訳でもない。
『ねえ、アクセル。それで今回の敵はどんな相手だと思ってるの?』
「さてな。まぁ、無難に言えばOZなんだろうけど……」
軍艦を2隻用意する。
言うのは簡単だが、実際にやれと言われればかなり難しい。
少なくても、その辺の小規模な組織がやれと言われても難しいだろう。
それこそOZか……もしくは、バートン財団でなければ、難しい筈だ。
デキムがこういう小規模な部隊を使って、ゲリラ戦を仕掛けてくるというのはちょっと厄介だな。
バートン財団は、優秀な人材はあまりいないが……それでも経済力という意味では、かなりのものがある。
だからこそ、俺達が接収したようなトーラスの生産プラントを作る事も出来たんだろうし。
そして金があれば大抵の事は何とかなってしまう訳で、それこそ軍艦を2隻揃えるも難しい話ではない。
……まぁ、それでも向こうにとっては撃破されてしまうと痛い損失になると思うんだが。
「見えてきた」
『ええ。……それで、どうするの? いきなり攻撃?』
「さすがにそれは無理だ。一応念の為に、向こうがどこの勢力なのかを聞いておく必要がある。その状態で攻撃を仕掛けてくれば、こっちも反撃出来るだろうけど」
何も言わずに攻撃したりしたら、それこそ俺達が海賊扱いされてしまう。
……まぁ、軍艦に乗っていて連合軍ではないという時点でこいつらは俺達の敵の可能性が高いんだが。
それでも一応きちんとした手続きはしておかないと、後々面倒な事になるのは確実だった。
特に連合軍の中には、シャドウミラーに対して色々と企んでる奴もいるし。
そんな相手に付け込まれるような隙は作らない方がいい。
まぁ、もし無理を言ってきても、こっちは幾らでも対処出来る方法はあるんだが……その方法を使わなくてもいいのであれば、こっちとしても楽なのは間違いないし。
『じゃあ、アクセル。お願いね』
「いや、普通こういう場合は綾子が声を掛けるんじゃないか? 一応、こう見えて俺はシャドウミラーを率いてるんだし」
『あら、でも向こうがこっちに敵対的な場合、あたしが通信を送ると侮られる可能性もあるんじゃない?』
それは間違いのない事実だ。
いや、この世界には女のMSパイロットというのも結構いるし、ノインなんかはOZの教官を務めていただけあって、その辺にいる者よりも随分と能力は高い。
また、サリィはそれこそ軍人として非常に有能なのは原作を見ていれば分かるだろう。
ヒルデは……まぁ、一応年齢の割には有能という事にしておこう。
実際、最近では少しずつだがMSの操縦訓練も行っている。
自分と一緒に戦いたいと言われて、デュオは止めたのだが……それでも、何かあった時に、シャドウミラーを防衛するだけの力が欲しいと言われて、それ以上は諦めたらしい。
実際問題、シャドウミラーの戦力は俺、綾子、五飛、デュオの4人だ。
そして全員が高い操縦技術を持っている。
以前は若干レベルが低かった綾子も、今ではガンダムパイロット級の操縦技術を持っているしな。
そして戦場では質よりも数の方が重要になる時もある。
つまり、俺を含めて4人のパイロットが操るMSで護衛に回せるだけの戦力がないのだ。
……まぁ、どうしても必要ならMDを譲って貰うという選択もあるんだが、それは出来れば避けたい。
俺達にMDのノウハウがない以上、OZや連合軍には遠距離からMDのプログラムを弄られる可能性というのは十分にあるからだ。
また、プロフェッサーGや老師O、ハワードのようにMDを嫌っている者もいる。
そうである以上、出来れば護衛はMSの方がいい。
そういう意味では、純粋に護衛戦力とするのならヒルデがパイロットをするというのは決して間違った選択ではなかった。
こう言ってはなんだが、ヒルデにはMSパイロットとしての才能がない訳ではないが……いいところ、平凡と呼ぶのに相応しい程度でしかない。
普通なら……連合軍のパイロットならそれでもいいのかもしれないが、残念ながらと言うべきか、それとも幸いにもと言うべきか、シャドウミラーのMSパイロットは全員がこの世界では超のつく一流レベルのパイロットだ。
……それでも俺が知ってる中では、あくまでも一流止まりであり、一流を超えた一流、超一流と呼ぶべき存在には届いていないのだが。
ぶっちゃけ、今では一流の壁を破りかけている量産型Wの方がガンダムのパイロットよりも技量は上だろうと思う程度には。
まぁ、それはともかくとして……
ともあれ、平凡なヒルデだからこそ、護衛の戦力として考えるにはちょうどよかった。
また、乗るMSについても現在俺の新型機になる予定のウイングゼロが開発中で、それが完成すれば俺はウイングゼロに、そして綾子はトールギスに乗り込み、自然と綾子の乗っていたトーラスが空く。
このトーラスもノーマルではなく色々と改修されており、そういう意味では放っておくのは勿体なかった。
うん、そう考えるとやっぱりヒルデがMSの操縦をするというのは問題ないよな。
そんな風に考えながら、俺はオープンチャンネルのスイッチを入れる。
「こちらは連合軍だ。そこの軍艦2隻、臨検するから少し止まれ」
正確には連合軍に雇われている傭兵なのだが、正直にそれを口にすると間違いなくこっちが甘く見られる。
……まぁ、純白のトーラスと深紅のトールギスという、紅白と呼ぶに相応しいMSだ。
少し事情に詳しい者であれば、すぐに俺達がどんな存在なのかは知る事が出来るだろう。
ただし、それを知っているのであれば、俺達の力も同様に知っているという事になるのだろが。
そして幸いにも……と表現すべきなのか、俺達の視線の先にいる軍艦は動きを止める。
それがシャドウミラーの存在を知っていたからなのか、それとも単純に連合軍という名前の効果なのかは分からないが。
「さて、取りあえず動きは止まったけど……臨検するか?」
『ちょっと、アクセルが臨検するって言ったんでしょ。なら、アクセルがどうにかしなさいよね』
咄嗟に臨検と言ってしまったので、綾子に臨検をするかどうか尋ねるが……戻ってきたのは、そんな言葉だった。
いやまぁ、そう言われれば確かにそうなんだけどな。
だが、臨検ともなればそれなりに手間が掛かるのは事実だ。
そんな訳で、取りあえず向こうが動きを止めたという事もあり、俺達が乗ってきた軍艦に通信を入れて事情を説明し、どうするべきかを尋ねる。
これがシャドウミラーとして判断するべき事であれば、勿論俺が判断してもいい。
だが、今回の場合は連合軍としての行動だ。
当然のように連合軍の軍人に話を聞くのが正しいだろう。
……うん、理論武装は完璧だな。
「そんな訳で、向こうの不審艦は動きを止めたんだけど、臨検するか?」
『そう言われましても……この艦は軍艦ではありますが、そこまで戦闘力はありませんよ? 乗っている軍人も、基本的にはこの艦の運用を任されている者が殆どですし』
だろうな。
元々俺達が乗っていたのは老朽艦と呼ぶに相応しい艦だ。
勿論能力的には何も問題はないのだが、それでもそんな老朽艦に多くの軍人が乗っている筈もない。
そんな老朽艦の軍人だけに、生身での戦闘力がどれだけ得意なのかは……考えるまでもないだろう。
「なら、このまま見逃すか?」
『連合軍として、そういう訳にも……』
言葉を濁す艦長だったが、実際にはあの不審艦の映像が記録されている事が問題なのだろう。
このままD-120コロニーに戻ってしまえば、後々何らかの罰が下されかねない。
普通であればそこまで詳しく記録を精査したりはしないのだろうが、何しろ今回この艦に乗っているのはシャドウミラーとハワードの部下の面々であり、その目的は隠されているピースミリオンを入手する事だ。
当然のように連合軍では、俺達の行動に興味を持っている者が多いだろう。
「臨検するのも駄目、見逃すのも駄目……となると、どうするんだ?」
『……そうですね。出来ればアクセル代表に臨検をして欲しいのですが』
「は? 俺にか? いや、勿論俺は構わないけど……それは色々と不味いんじゃないか?」
艦長から提案された予想外の言葉に、俺はそう言葉を返す。
実際、今回の件はシャドウミラーではなく、あくまでも連合軍としての活動だ。
そこで俺に頼るような真似をした場合、下手をすれば処罰の対象にすらなりかねない。
『ええ、分かっています。ですが、現在の私達の状況で人を出せる余裕はありませんし、ここであの艦を見逃すような真似も出来ません。なので……アクセル代表が臨検するふりをして、実際に艦に乗って少し向こうと会話をするという事をして貰えれば』
「なるほど。下手な相手なら、ここで勝手に馬脚を現してくれる、か」
『はい』
「けど、それは逆に言えば下手な相手ではない場合はこのまま見逃すという事にならないか?」
『そうですね。ですが、元々こちらの戦力が少ない以上、それは仕方がないかと』
あっさりとそう告げる艦長の言葉に、そこまで向こうをしっかりと怪しんでいる訳ではないというのが分かる。
まぁ、そこまで言うのであれば……
「分かった、なら俺が臨検しよう。向こうが妙な手を打ってこなければ、それはそれで良しだし」
結局そういう事になった。
『で、アクセルが臨検をする訳? そもそも、臨検とかはした事がないでしょ?』
「まあな。けど、別にしっかりと臨検をする訳じゃない。臨検をするふりをして、向こうの出方を見るだけだ。……OZやバートン財団なら、臨検すると近付いた時点で妙な動きをするのは確定だろうし」
勿論俺達が見せ掛けだけの臨検をするというのを知っていれば、幾らでも誤魔化しようはある。
だが……それを知らないのであれば、自分達の正体が見破られかねないと焦って行動に出るのは間違いない。
さて、向こうはどう出るだろうな。
そう判断し、トールルギスを軍艦の方に向かって進める。
当然綾子のトーラスも、俺の後をついてくる。
何しろ、向こうの軍艦は2隻だ。
片方が妙な行動に出た場合、当然のようにもう1隻も何らかの行動に出るのは間違いないのだから。
そう考えれば、綾子が向こうを警戒するのは当然だった。
「こちら連合軍だ。これから臨検を行う。そっちの……俺達から離れた位置にいる艦は、格納庫に着艦する準備をしてくれ」
臨検するのは別にどっちでもよかったんだが、MSから離れた位置にいるという事は、何かあった時、すぐに逃げられるようにしている……と見る事も出来る。
まぁ、これは完全に俺が疑ってるだけって事もあるかもしれないが……それでも、一応だ。
『了解しました。準備は整いましたので、来て下さい』
軍艦からの通信を受け、そのまま格納庫が開いている艦に入っていく。
こうして大人しく俺を受け入れるという事は、やはり向こう側には特に何か怪しいところがないのだろう。
もしくは、余程の自信があるのか。
そのどちらかは分からないが、こちらとしては面倒にならなくてありがたい。
ともあれ、軍艦の格納庫に着艦し……そのまま格納庫の中を確認する。
作業機械のみで、MSらしき物は一切ない。……一切ない?
その事に疑問を覚える。
いや、言葉通りに軍事行動をしていないのであれば、それはおかしくないのか?
ただ、それでも軍艦に乗っている以上軍事行動中だと判断されてもおかしくはないのだが。
ともあれ、格納庫の周囲にいるのは軍人に見えないような人物ばかりだ。
……いや、どちらかと言えば技術者連中か?
ハワードの部下に似た雰囲気の者達ばかりだ。
どうなっている? いや、軍事行動ではないというのを示すには、こういう奴等を俺達の出迎えに向かわせた方がいいのは事実だが……それにしても、少しおかしくないか?
「まぁ、話してみれば分かるか」
そう判断し、トールギスのコックピットを開ける。
その瞬間……何故か、トールギスの周囲にいる技術者と思われる連中がざわめきの声を上げる。
いや、MSからパイロットが降りてきたのだから、それはおかしな話ではない。
だが……それでも白衣を着ている技術者と思われる者達の反応は俺の予想を超えていた。
何だ? 何が起きた?
ふと疑問に思って床に降りながらトールギスの方を見てみるが、特に変わった様子はない。
いつも通りの、深紅のトールギスだ。
「何があったんだ?」
「いえ……その、話には聞いていましたが、私共もこうしてトールギスを見るのは初めてなので……」
「まぁ、そりゃそうだろ」
トールギス自体が、これ1機しか存在していないのだから。
ああ、いや。でも原作だとトレーズが使った機体とか、劇場版でゼクスが乗った機体もあったか。
「そういう意味じゃない。正直、私にとってトールギスというのは、特別な機体なのだよ」
人を掻き分けるようにして姿を現し、そう告げた人物は……鼻にカバーを付けているような、そんな人物だった。
その人物が誰なのか、俺は当然知っていた。それはガンダムを開発した5人の内の1人。
ヘビーアームズを開発した人物……
「ドクトルS?」
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1125
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1327
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