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転生とらぶる

作者:青竹
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ガンダムW
  1652話

 
前書き
今回の話にある中東関係の話は大体が公式設定だと思います。
あ、でもデアゴスティーニのガンダムパーフェクト・ファイルからの内容なので、もしかしたら違うかも? 

 
 トーラスの生産設備が整っていた小惑星は、俺達との戦いでも特に被害がないままで降伏した為に問題なく連合宇宙軍の本拠地、D-120の近くまで運ぶ事に成功した。
 元々移動出来るように設計されている辺り、本来ならもし見つかっても逃げ出せるようにと考えていたのだろう。
 だが、結局小惑星帯から逃げ出す事も出来ず、俺達に鹵獲されてしまったと。

「あー、これでさっぱりしたな」

 D-120は連合宇宙軍の本拠地であると同時に、俺達シャドウミラーの本拠地でもある。
 ……いや、この場合は別に俺達は連合宇宙軍じゃないんだし、根拠地とでも呼ぶべきか?
 ともあれ、今の俺達がいるべき場所であるのは変わらない以上、外にいるよりは安心することが出来るのも事実だ。
 そんな訳で、風呂上がりの俺はさっぱりした気分で食堂に向かう。
 コロニーだと普通は水とかが貴重だから、シャワーの類はあっても風呂があるというのは珍しいんだけどな。
 1年中シャワーって奴も珍しくないし。
 それでもやっぱりたまには風呂に入りたくなるのは、俺の意識が日本人だからだろう。
 もっとも、そんな真似が出来るのもこのコロニーが連合宇宙軍の本拠地で、水とかも贅沢に使えるようになっているからというのが大きいんだが。

「あら、アクセル。随分とさっぱりしてるわね」

 食事時という事もあって、食堂の中には結構な人数が集まっていたが、それでも周囲に人の姿が殆どない場所がある。
 そこに向かうと、その理由の凛が俺を見てそう声を掛けてきた。
 他にもヒルデやシルビア、サリィの姿がある。
 シャドウミラーの綺麗どころ大集合ってところか。
 もっとも、綾子の姿はないし、シルビアやサリィは正式には連合軍から派遣されてきた相手なんだが。
 そして、これがこの周辺に人の姿がない理由だった。
 言うまでもなく、ここにいるメンバーは凛以外にも美人が多い。
 ヒルデはまだ美人というよりは可愛いと呼ぶべき容姿だが、それでも将来性に高い期待を持つ者は多いだろう。
 実際、この基地にいる中でもまだ若い連中からはかなり人気が高いって話を聞くし。
 そんな面子が揃っているのだから、ここにいる面子に対してはそう簡単に声を掛ける者はいなかった。
 当初は何故か自分達が相手よりも格上だと勘違いしたような奴が強引に凛や綾子に絡んだりもした事があったんだが……俺が何かをするよりも前に、絡んだ相手によって色々と酷い目に遭ってしまったらしい。
 正直なところ、俺に何かをされた方が良かったんじゃないかと、そう思ってしまったのは俺だけじゃない筈だ。
 少なくても、向こうがどんな目に遭ったのかを聞いた者なら全員がそう思うだろう。
 何人かは精神的なダメージが大きく、再起不能になったと聞く。
 精神攻撃ならぬ、精神口撃に耐えられるような者はそう多くないしな。
 腕力で何とかしようとしても、凛はOZの特殊部隊を1人で何とか出来る実力を持っているし。

「ああ。久しぶりに風呂に入ったからな。……それより、これは何の集まりだ? 綾子はいないみたいだけど」
「あー……綾子さんなら、デュオが……」

 言葉を濁すヒルデ。
 それを聞いただけで、理由は分かってしまった。
 現在シャドウミラー内でのMS操縦技術の順位は、俺、五飛と来てデュオと綾子がお互い同じくらいの実力で競い合っている。
 綾子は1度デュオに勝ったが、それ以降も全勝しているという訳じゃない。
 勝ったり負けたりを繰り返していた。
 だからこそ、デュオも綾子に負けたままではいたくなかったのだろう。

「模擬戦か? それともシミュレータか?」
「シミュレータです。さすがに今から模擬戦をする訳にもいかなくて。本人は残念に思っていたようですけど」
「だろうな」

 シミュレータは、普通のパイロットであれば問題はないが、それでも当然ながら実機には及ばない。
 ましてや、ガンダムという最高性能のMSを使用し、その操縦に慣れているデュオにとっては、連合軍のシミュレータというのは使いにくいだろう。
 それに比べると、綾子の操縦するトーラスはリーオーより新型であっても同じOZが開発したMSだ。
 細かいところは色々と違いがあれど、操縦の傾向みたいなものはそこまで差はない筈だ。
 ましてや、綾子はトーラスを操縦する前はエアリーズを使っていた。
 空を飛ぶという点もあり、シミュレータは使い慣れている。……少なくても、デュオよりは。

「シミュレータだと、綾子の方が有利だろうな」
「そうですか? 綾子さんが強いのは分かりますが、デュオはガンダムのパイロットですよ? そう簡単に負ける筈はないと思いますけど」

 俺の言葉に、ヒルデが少し不満そうに言い返す。
 まぁ、自分の恋人……そこまでいかなくても、ボーイフレンドが負けると言われればあまりいい気分ではないのだろう。

「ほら、2人共言い争うのはその辺にしておきなさい。それよりアクセル、私達はこれからどうするのか聞いてる?」

 凛の取りなしで取りあえず綾子とデュオのどちらか勝つのかというのは、一旦置いておく事になる。

「どうするって言われてもな。そもそも俺達は、バートン財団を叩く為に宇宙に上がってきたんだが……そのバートン財団を率いるデキムがどこにいるのか分からない以上、こっちとしてもどうしようもないだろ」

 デキムは小物ではあるが……いや、だからこそ逃げ足が速い。
 自分達が正面から戦えば連合軍に……そしてシャドウミラーを相手にして勝てないと理解しているからこそ、X-18999コロニーもあっさりと捨てて逃げ出したのだろう。
 自分達の力量を理解しているからこそ、デキムはそう簡単に尻尾を出さない。
 その代わり、裏でコソコソと動く訳だ。
 ……多分、OZに匿われているんじゃないかと思ってるんだけどな。
 だが、そう思わせて置いて実は……という可能性もある。

「ふーん。じゃあ、OZの方を先に叩くの? デキムがOZに匿われてるかどうかは分からないけど、それでもOZの基地を叩いておけばデキムが逃げ込める場所は少なくなるでしょ?」
「それなんですが……」

 凛の言葉に割り込むように、サリィが口を挟む。

「実は、宇宙にいるOZやバートン財団の方も問題ですが、地球でも中東に怪しい動きがあるようなんです」
「……中東に?」

 そう尋ねた俺の言葉には、疑問があったと同時に微妙に納得もあった。
 W世界にやって来てから色々と調べたんだが、このW世界において中東というのはコロニーに対して強い影響力を持つ。
 W世界の歴史において、最初にコロニーを開発しようとしたのは当然のように欧米を始めとする列強国だった。
 だが、コロニーの間では技術的な問題が大きかったり、流行病があったり、宇宙での出産に母子共に耐えられなかったりといった問題があり、同時に当時地球で起きた戦争によりコロニー同士でも自分達のメインスポンサーとでも呼ぶべき者達の影響から敵対したりもした。
 ……もっとも、出産については遺伝子を調整する事によってその辺の問題はクリアされたのだが。
 この辺り、それこそカトルの姉が試験管ベイビーだったりするのを見ても、そっちの類の技術が何気に高いのが分かるだろう。
 そう考えれば、実はW世界のコロニーに住んでいる人々はコーディネイターと言ってもいいのかもしれないな。
 ただ、SEED世界のように遺伝子を弄って才能を伸ばすといったことまでは出来ないみたいだが。
 ともあれ、そんな理由でコロニーは一時的に危機を迎えた。
 そこに手を差し伸べたのが、中東の産油国。
 そのうち石油が枯渇した時の事を考えてや、純粋に人助けだったり……それ以外にも他に色々と理由はあるのだろうが、ともあれ中東の産油国が大量に資金を出してコロニーの建造を進めていった。
 つまり、中東の援助がなければここまで宇宙開発が進む事はなかったのだ。
 いや、もしかしたら中東の助けがなくてもコロニーの建造を含めた宇宙開発は進んだかもしれないが、それには相応の時間が掛かっただろう。
 ウィナー家を含め、妙に中東がクローズアップされていると思っていたが、その辺が理由だったらしい。
 ……もっとも、カトルの父親ザイードはその平和主義によってOZに邪魔者扱いされ、コロニーの者達に殺される結果となったが。
 ともあれ、そんな訳で中東というのはこのW世界で一定の勢力を保っている。
 まぁ、H教授かウィナー家かは分からないが、サンドロックの開発で得た技術をフィードバックしたと思われる独自のMSマグアナックを作るだけの資金と技術力があったのを考えれば、納得出来ないでもない。
 そして中東というのは連合軍に対して敵対的な地域でもある。
 カトルの援助をして、マグアナック隊を派遣しているのはその証明だろう。
 もっとも、マグアナック隊は隊長のラシードを含めて自分達からカトルの下に駆け付けたというのが真相らしいが。
 だが、原作では中東は特にこれといった動きを見せなかった。
 もっとも、何か動きを見せる前にOZによって潰されたというのが大きいのかもしれないが。
 事実、カトルとデュオが逃げ込んだ場所でもOZが補給に来たと見せ掛けて街中に爆弾を置いていき、夜中にそれが爆発したのだから。
 それにヒイロとカトルがサンクキングダムにいた時、カトルがサンドロックを取りに砂漠に向かうとOZのMDと戦闘中だったし。
 そもそもの話、シャドウミラーの存在によって既に流れは大きく変わっている。
 そう考えれば、原作知識はもう殆ど当てに出来ないのは確実だった。
 だが……それでも、やはり中東に怪しい動きがあると聞けば、不思議に思う。

「いや、もしかして怪しい動きではあっても、実際には連合軍に対する敵対行為とかそういうのじゃないのか?」
「……残念ながら」

 もしかしてと思って尋ねるも、それに対してサリィは首を横に振る。

「具体的にはどんな動きがあるんだ?」
「戦力を増強し、中東の様々な国で1つの軍隊を作っているそうです。連合軍……と言ってもいいかと」
「連合軍が2つあるってのは、ちょっとした洒落にしか思えないけどな」
「連合軍は連合軍でも、この場合は中東連合軍と呼ぶべきかと」

 サリィが複雑な表情を浮かべつつ、そう告げてくる。
 その気持ちは分からないでもない。連合軍に対抗する為に、新たに連合軍が出来上がったのだから。
 原作でも連合軍、OZ、OZトレーズ派、OZロームフェラ財団派、サンクキングダム、ホワイトファング、Gチーム、劇場版だがバートン財団、プリベンターといった具合に幾つもの勢力が現れては消え、消えては現れてとしていた。
 その辺りの事情を考えると、やはり中東連合軍といった勢力が現れるのは分からないでもない。分からないでもないんだが……

「今の地球で、よく連合軍に敵対するような組織が出来上がったな」

 そう、呟く。
 宇宙であれば、まだOZやバートン財団といった組織があるので、連合軍の支配も盤石という訳ではない。
 だが、地球では連合軍以外にはOZしかおらず、その戦闘もどちらかと言えば連合軍が有利に進んでいる。
 そう考えれば、今の地球で新たに組織を……それも連合軍を敵にするような組織を作るのは、自殺行為に等しい。

「そうですね。上の方でもその辺りを疑問に思って色々と調べているようですが、まだはっきりとは分かっていません。連合……中東連合というのも、作られつつあるというだけで、実際にはまだしっかりと声明の類が出された訳でもないですし」

 複雑そうな表情で告げるサリィだが、当然連合軍の方でも色々と手は打ってるのだろう。
 でなければ、こうしてしっかりと情報が入ってくるとは思えないし。
 にしても……中東連合、中東連合か。
 バートン財団は時期こそ早いものの、それでも原作で出て来た組織だった。
 だが、中東連合というのは完全に俺の知らない勢力だな。
 もしかして、ガンダムWの漫画や小説といった外伝のような代物で出て来た組織なのかもしれないが、残念ながら俺にある原作知識はあくまでもアニメのものだからな。
 コロニーに対する影響力、そこから得たのだろう技術力、連合軍に対する反感といった代物を考えれば、中東が中東連合といった組織を作るのは納得出来ないでもないんだが。

「取りあえず、その中東連合についてはしっかりと情報を探ってくれ。俺の情報だと中東の幾つかの国は独自のMSを作るだけの技術力を持っているという話だ。……それも、リーオーやエアリーズよりも性能の高い、な」
「……どこからその情報を得たのかは分かりませんが、アクセル代表からの情報なので恐らく真実なのでしょう。分かりました。上の方にはきちんと報告して対処するように言っておきます」

 そう告げるサリィだが……面倒な事にならないといいんだけど、な。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1125
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1327 
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