オズのアン王女
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八幕その八
「やっぱり」
「そうかしら」
「僕はそう思うけれどね」
「その可能性はあるわね」
アンも否定せずに言いました。
「確かに」
「そうですね、色々考えましたが」
カルロスも腕を組んで考えるお顔で言います。
「ノーム王の訪問も」
「確かにこれから起こることですね」
ナターシャもカルロスの言葉に頷いて言いました。
「チクタクも予想しましたし」
「じゃあトトの言う通りにですね」
神宝も考えるお顔になっています。
「ノーム王の訪問がそれということで」
「何が起こるのかって思っていましたけれど」
恵梨香もこのことは心配していました。
「ですがこうしたことなら」
「平和でよかったですね」
最後にジョージが言いました、それも微笑んで。
「何が起こるかって思ってましたけれど」
「そうね、本当に」
アンは五人の言葉も聞いて頷きました。
「これ位なら」
「じゃあノーム王が来られたら」
「おもてなしよ」
「そちらをですね」
「させてもらうわ、ではね」
アンはウーガブーの国の主としても言いました。
「早速ノーム王訪問の時の用意をするわ」
「はい、わかりました」
「それではこれよりです」
王宮にいる人達がアンにすぐに応じました。
「おもてなしの用意をします」
「国賓としてです」
「お迎えされますね」
「そうよ、国賓よ」
カリフ王の待遇はというのです。
「ドロシー王女達と同じくね」
「わかりました」
周りの人達も応えました、そして早速国全体でカリフ王をお迎えする準備に入りました、その中にはアンもいて。
自分自身せっせと身体を動かして準備の作業をしています、ジョージ達五人も一緒ですがそのアンを見て言うのでした。
「アン王女もなんだね」
「自分から動かれて」
「それで準備するんだ」
「凄いわね」
「本当にね」
「だって小さな国だから」
だからと答えるアンでした。
「これ位はね」
「ウーガブーの国ではですか」
「普通なんですか」
「そうよ、というか私自身ね」
にこりとしてこうも言うアンでした。
「これ位はね」
「普通ですか」
「そうなんですか」
「ええ、そうよ」
至ってというのです。
「私は自分で動かないと気が済まないのよ」
「何かそれって」
そう聞いてジョージはこう言いました。
ページ上へ戻る