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オズのアン王女

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第八幕その二

「地下にいますと」
「うん、我々に不足はないよ」
「何処を攻めなくとも」
「攻めることはないよ」
 それこそオズの国の何処もです。
「こうして平和にいられるんだから」
「問題ありませんね」
「食べるものもあるしね」
 こちらも困っていないというのです。
「地下の他の種族とも仲良くやっているし」
「ダークエルフ、ドワーフの各種族とも」
「だからね」
「今のままで充分ですね」
「今の生活を維持すると共に」
 そうしてというのです。
「いいものは取り入れていって」
「そうしてさらに豊かになる」
「それでいいと思うよ」
「その通りですね、では」
「これからもそうした政治を行っていくよ」
「それでは」
「後は」
 カリフ王は湯舟の中で腕を組んでです、こんなことも言いました。
「地上とのお付き合いだがね」
「エメラルドの都と、ですか」
「他の国々ともね」
「先日リンキティンク王と仲良く親睦会を開きましたが」
「あれは大成功だったよ」
「リンキティンク王とはいつも仲良く出来ますね」
「うん、いい感じでね」
 カリフ王にしても満足出来る状態で、です。ノームの国とリンキティング王の国は友好関係にあるのです。
「仲良くね」
「有り難いことですね」
「うん、ただね」
「ただ?」
「リンキティンク王はいつも凄く元気だね」
「疲れることがありませんね」
「そうそう、遊んで歌って騒いで」
 それがリンキティンク王です。
「そうした人だからね」
「そのことも踏まえて」
「仲良くしていこう、これからも」
「是非、それとですが」
「それとは」
「近頃ウーガブーの国の下の方にまで領土を進出させていますが」
「ああ、そうだね」 
 カリフ王も知っていることでした。
「とはいっても地下深くだからね」
「何の影響もないです」
「そうだね、ただウーガブーの国とは」
 カリフ王はまた湯舟の中で腕を組んで考えるお顔になりました、そのうえで言うのでした。
「最近交流が乏しいですね」
「そういえばそうだね」
「では」
「このことを話そうか」
「それでは」
 こうしてでした、カリフ王はお風呂から出るとです。 
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