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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第二章 Lost Heros
  その時世界で起こっていたこと



渚の実家「古河パン」の一階で、彼らの娘、岡崎汐は変な光景を目の当たりにしていた。



朝起きて、パン屋を手伝おうとして店に出たのだが、そこに自分の両親、朋也と渚が倒れて目をパチクリさせているのだから。





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復興した「EARTH」本部の一室でも、同じような光景が起こっていた。



北郷一刀の部屋からガタガタと激しい音が鳴り、桃香や愛紗が駆けこむとそこには、部屋の主の北郷と、さらにはリトルバスターズのメンバーが転がっていたのだ。



「え?あれ?」

「重い重い!!」

「ふぇえ~!だ、誰かおしり触ってるよぉ~!!」

「ふむ、いい感触だ」

「ぐえぇ」





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「なのはママ、フェイトママ・・・ほかのみんなもなにしてるの?」

「え?」

「ヴィヴィ・・・オ?」


そしてまた別室でも、起動六課のメンバーがそろって転がっていた。


まるでいきなりここに現れたかのように、逆さまだったりなんだったりでぐしゃぐしゃに。





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学園都市の学生寮で、上条当麻がガバリと上体を起こした。


右手首が一瞬だけ痛んだが、見ると何の変化もなく、そこに右手はあった。



そばには何やら大きなビンがあり、それが割れて中から何か培養液のような液体が流れ出している。



周囲にはステイルやインデックスが倒れており、もうすぐ目を覚ますかのように瞼がぴくぴくと動いた。





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デンライナー乗車両部。


そこに、野上良太郎をはじめとして桜井侑斗、そしてイマジンズが全員倒れこんできた。



「良太郎!!侑斗!!」



それを見てハナが全員の名を呼んで安否を確かめた。


「ハナさん?あれ?ここは・・・・」

「デンライナー・・・だな」

「え?なんでなんで!?」


「いったい何があったってんだよ!?」



困惑する一同。
モモタロスがハナに聞き寄るが拳に沈められ、床に倒れた。


彼女の話では、突如として扉の隙間からカードが滑り込んできて、光ったと思ったらいきなりみんなが現れたそうだ。



「それってどういう・・・・」

「と、いうか・・・僕らがこうやって戻ってきた、ってことは・・・・」

「!!誰かがあのバカたれをブチノメシたんか!?」




「いぃえ。あのリストにあった者は全員やられましたねぇ。凄まじい人です」




その言葉に、ハナが口を開こうとしたが、その前にチャーハンを食べているオーナーが答えてしまう。

そこでハナがオーナーに詰め寄って、聞いた。



「オーナー。蒔風さんと何か話していましたよね?」

「ぇえ」

「なにか・・知っているんですか?」



今まで、こうして何度も聞いてきた。

だが、そのたびに彼は答えてはくれなかったのだ。


しかし、こうして終わった今なら教えてくれるかもしれない。






「知っています」

「なら!!」


「ですが・・・・彼からは話さないように口止めされていますからねぇ・・・・・と、言ってもあの時だけ・・・・と考えましょうか」



そして、なおもペースを崩すことなくチャーハンを掬い、口に運びながらオーナーが話し始めた。






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「時の重複」という現象がある。
今まで時間の中で戦ってきた彼らも、まだ遭遇したことのない現象だ。




先に言うと、「時間」と「世界」はかなり密接な関係にある。

完全なる別世界でなくとも、パラレルという形で時間は世界を無数に作る。





例えばの話



一人の男が、ある行動――仮にAとしよう――を行ったとする。
その結果、それに見合った現象が起こる。


だが、その行動Aがもし、世界を分岐するファクターだったら?


その際、もし別の行動をとっていたら?

ここでAではなく、Bの行動をとればそれに則した世界に変わる。
これだけならば、今までの戦いで電王も経験してきたことだ。




だったらもし、AとB、両方の行動をとったら?

結果だけをいえば単純な話、Aの結果とBの結果が同時に起こるだけだ。
事象のダブルブッキングだと思えばいい。



そして、今回のそれはこの事象に非常に近い。




世界が一つになった。




それによって、物語も重なった。





事象(物語)の重なり《ダブルブッキング》




結果が先に来てしまったが、結果は同じだ。

だったら、そのために経過がなければならない。



その経過が、一斉にのしかかるのだ。






「経過が・・・のしかかる?」

「この世界は確か28の世界が融合したもの・・・一体それの何がのしかかるのかは・・・わかりませんがねぇ・・・・・」




何が来るのかはわからない。
しかし、それが世界の何かならば「28」という数字は脅威だ。




「一体・・・何がですか?」

「わかりません・・・わかりませんが・・・・・あ」



と、そこでチャーハンに刺さっていた旗が倒れ、頬に手の甲を当てておどけた後、ステッキを持ってオーナーが立ち上がった。




「わかるであろう人物は・・・管理者のアリスさんだけでしょうねぇ・・・・わっかるっかなぁ~・・・・」



と、最後に少しだけスキップしながら、食堂車から出ていくオーナー。


その話を聞いて、良太郎は頭を振った。





わからない・・・・

自分たちは・・・守られたとでも言うのか?







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オーナーの話は、ほかのメンバーも聞いていた。

そうして、本部にいた一刀は再会を喜ぶ桃香や愛紗たちを振りきって、ある一室に足を運びいれた。



「アリスさん・・・・」

「・・・・戻り・・・ましたか」

「あなたは・・・全てを知っていたんですか?」

「・・・・・・・」



椅子に座り、奥の壁の全面がカラスになってる部屋で、アリスが椅子に座って外を見ながら、振り返らずに聞き、そして黙った。



「教えてください・・・一体何があったんですか!?」

「一刀、舜の部屋には誰も・・・・あ・・・・」



と、そこに理樹も入ってくる。


部屋の中には三人のみだ。ほかのメンバーは部屋の外で話を聞いている。



「・・・・・・・」

「黙ってないでください・・・教えてください」

「・・・・・・・・あなた達がいると言う事は・・・・舜はやり遂げたようですね・・・・・」

「そのまま・・・なにも言わない気なの?そんな事で舜が・・・・・」



「話せるのならば話します。しかし、彼はすべてを背負うと言った。私は管理者ですが、もはやこの世界の一員なんです。彼の意志を・・・」



「だったら!!舜の意志をしっかりを僕らに伝えるべきだ!!」

「そうだな・・・・もしそれであいつがあなたに突っかかるなら、オレらがかばってやる。だから・・・」



「しかし・・・・」








「・・・こうして・・・敵になって戦ったけど・・・・・」

「え?」


「僕らはまだ、舜の事を「舜」って・・・・呼びかけるように言えるんだ・・・・でも、面と向かっては言えない」

「それは・・・」

「敵だったから、しょうがないよね・・・でも、いいの?もし話してくれれば、僕らは知ることができる。機会を与えてくれれば、僕らはまた、舜を呼べるんだ」

「・・・・お願いします・・・・・教えてください・・・・舜に・・・いえ、世界に一体何があったんですか?」



「・・・・・・」




「蒔風舜と言う魂を!!これ以上一人にさせたくないのはあなたも同じでしょう!!!」




「ッ!・・・・・・・・わかりました・・・・では。お話しましょう」




世界に何があり、彼が何をしたのか・・・を






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今回の件は、確かに「時の重複」と似通っている。


が、そもそもの原因が違うのだ。
オーナーの説明は的外れではないものの、的中ではない。






世界が一つになり、実に多くの主人公がこの世界に集まった。




それで困った者はいない。





しかし、困ったモノはあった。




「世界」というのは、自分の中で起こった物語を他世界に発している。
それを受け取って、その他世界で「世界」は様々な媒体で「物語」となって知られていくのだ。

そして、世界には少なくとも一名、もしくは複数名の最主要人物、すなわち主人公がいる。



その人物は、各世界が定めた人物。
しかし、今回それが一気に集まった。

何人かは可能であっても、全員をそこに当てはめるのは無理だ。

クラス内でグループ分けされ、そこでせっかく各リーダーを決めたのに、結局クラスで一纏めにされ、誰をリーダーにすればいいのかわからなくなってしまう様に、世界もそうなったからだ。




世界は困惑した。






一体誰が、この世界の最主要人物なのか、と





「世界の意志」と「管理者」は別物だ。
それぞれに意志があり、前者は合理的(残酷)で、自身が存在すればいいという考えだ。










世界は、選定を行うことにした。







主人公

即ち、運命に立ち向かう者
即ち、自分に納得のいく者
即ち、多くの思いを抱えた者
即ち、多くの変動を目の当たりにしてきた者



全てがそうであるわけではない。


しかし、ほとんどの者がそうだろう。




そして、彼らはそれに耐え、打ち勝ち、世界を生き抜いてきた。




だったら、それに耐えられるのがこの世界の主人公だ。




全ての者に、それをぶつけよう。
全ての世界の、全ての物語の、主人公たちが経験してきた喜怒哀楽を。



彼らは一度耐えた者。



ならば、今回も耐えたれるであろう者がこの世界の主人公だ。



ただし、世界に加減などない。



どんなにボロボロになっても、彼を世界のために戦いに駆り出して行ったように、「世界」を「自身」の存在を守り、確立させるためならばそこに感情を挟まない。そんな物はそもそもない。






28の世界―――実際には何度も行った世界があるので、30を超える物語。



その中での喜び、怒り、哀しみ、楽しみ――全てをぶつけようとしたのだ。



では、誰に試そうか?

ちょうどよく過去に、世界に繋がり、力を発揮したことが何度かあった。



WORLD LINK



だったらそこに名を連ねる人物は間違いなく「そういったもの」に耐えられる人物だ。
だからこそ、この世界に来た人物のみがあのリストにあった。


順番にやっては身構えられるかもしれない。
物語は突然なように、これもいきなり始めねば。




全員一斉にそれをのしかけなければ。




そうして、それを整えるのにかかった時間が蒔風の持っていた時計が示したカウントダウン。








彼はその話を、彼女から聞いたのだ。






もともとこの世界は「the days」だった。
その基盤になった世界の最主要だったからか、彼がその話を聞いても選別は行われなかった。


しかし、ほかの者が知れば、身構えられるだろうと思う世界は途中でも何でも選別を始める。



だから、誰にも言えなかった。







そうして、彼は仕事に取り掛かったのだ。




大ショッカーの跡から「破壊機構」を取り出し、該当人物をカードに封印して行った。


そこに封印しておけば、世界との関わりを断てる。
選別を免れる。


しかも、戻った時は五体満足だ。


皆戻る。






そうして起こったのが、今回の事件だった。











「じゃあ・・・・なんであんなひどいことをしたんだ・・・・・」

「あの破壊機構は敵意のない相手には封印を発動できないんです。かつてディケイドがライダートーナメントで戦った時は封印できませんでしたが、その後のライダー大戦では出来ましたから」

「「敵意」がトリガーだった・・・だからあんな・・・憎まれるような戦法を・・・・」




「それは違います」




「え?」



「彼は・・・決して最強などではありません。あのような卑怯な戦法を最も得意とし、そしてそうでなければ勝てない男です」

「でも!!そうじゃなくても・・・・」


「十分に強い?それは彼が、なにも恐れていないから。死を恐れず、先を見据えない戦いをするからです。一流の暗殺者?そんなものではありません。彼曰く、そんな人物は存在しません。なぜなら、「殺し」という手段は、それだけで三流だからです」



「・・・・・・」




「戦いの前に、彼は話してくれました・・・・・・」











『やっぱ・・・クラウドと模擬戦やったけど・・・これはちゃんと敵にならないとダメみたいだな』

『でも・・・本当にやるんですか・・・・?あなたの心は・・・・』


『心には「蓋」をする。理想的な「悪役」を作り出す。それにそもそも、オレにはそういった戦い方の方が似合ってるしな。それに、「選別」も蓋を何層も重ねれば・・・・即興品でもなんとか行けるかもな』

『それで・・あなたの「本心」は耐えられるんですか?』



『・・・・たぶん何回か悪役用の「蓋」は壊れる。ま、そのたびに練るさ。ずっと続くような蓋なんか、この人格の一つしかないから』




『あなたは・・・・強いですね』

『・・・・強い・・・ねぇ・・・・・そんなんじゃないさ・・・・俺はただ・・・・・』















「あの瞬間まで、彼がどんな人物か私は・・・・私は忘れていました」

「え?」



「彼はね・・・・”no Name”の住人なんですよ」

「その話は・・・・前から聞いていたけど・・・」



「完全な”no Name”に、争いが起こるとでも?戦いの経験があったとでも?確かに、ちょっとしたイザコザはあったでしょう。しかし、それだけです」





「いわば、こなたさんたちと同じなんですよ。理樹さんや、一刀さんのように何かに立ち向かって勝ってきた人物なんかじゃないんです。本当に、そこら辺を歩いているような一般人よりも、ほんの少し強いような普通の青年なんですよ・・・?私はその人を・・・・素質があると言うだけで力を与え、戦い人間に仕立て上げたのです。それなのに・・・彼は私に、ありがとうって・・・言ってくれました・・・・「オレの憧れたちを、守りきることができる。あいつらみたいに、なりたかった」・・・って」




「?」




「“死を恐れない”・・・・・そんな人間がいて、歪まないとでも思いますか?そんなことはありません。そんなことがあっては、生きる気力をなくし、先もなく堕落し、最後には何もかもがどうでもよくなって・・・・もしかしたら周囲を巻き込む破滅へと迷いこむかもしれません。ですが、彼はそれでも歪まなかった」



「なんで・・・・」


「それは「あなた達」がいたからですよ。世界を旅する前、彼はあなた達の作品物語をすべて知っていました。そして、憧れたのです。夢見たのです。「自分もあんな風に、皆を救いたい」と。だから彼はあそこまでまっとうな人間に、これまで歪むことなく生きてこれた。
 彼は言っていました。「死を恐れない、なんてのが強さだなんて、オレは嫌だ。みんなみんな死を恐れ、それでも必死に抗い頑張ってハッピーエンドに持って行ったんだ。それが強さだって、オレはそうありたかった」って・・・・でも、今回彼は・・・・・」





「そうだったからこそ・・・僕らに勝った・・・勝ててしまった・・・・」





「そうなるかもしれないことは、彼もよく知っていました。でも、その結果がわかっていながら、実行しました。彼は嫌だったんです。世界の理不尽で、自分の憧れがいなくなってしまうのが。あなた達は彼を英雄だ、最強だと思っているかもしれませんが、とんでもないです。
 彼の正義を作り、そして、ここまで歩ませてきた根源は、間違いなくあなた方なんですから。あなた方が、彼にとってのヒーローだったんですよ・・・・・・」





「そして、全てが終わって・・・僕らは戻された・・・・・・」

「平穏な・・・もう何も起こらない・・・」

「そう、世界の選別は終わりました。これで本当に、この世界は安定したんです」








その一連の話で、彼ら全員は理解した。







自分たちは守られていた。




しかし、彼は英雄ではなかった。





彼は、憧れだった自分のヒーローを守った、ただのファンだった。



そんな一介の男が、なまじすべてを救えるような力を手に入れて、そして必死になって守ったのだ。

だから、彼はあんなにも「主人公」をやってこれていた。




当然だ。
彼はその憧れ達を元に、憧れ達と共に戦ったのだから。






そして、彼は・・・・・・・






「それで・・・・・舜は?」

「そうだ・・・・・その選別が終わって、舜はどうしたんだ?」



「・・・・・・・」





「まさ・・・か・・・・・」

「彼はWORLD LINKの発動者です。当然、リストにはその名が連ねられています・・・・・」

「まさか・・・・そんな!!!」



理樹と一刀が、外へと飛び出す。

部屋にはアリスが一人、残されていた。



「この世界に戻ってきたとき、あなたは思い出したんでしょうね。旅に出る前に消された、忘れていた全ての物語(さくひん)を・・・・だから、その辛さを知っている。そのすべてを、仕掛けるわけにはいかなかった・・・・だから・・・・」




ザッ

「”no Name”、いや、アリスよ」

「え?――――――あなたは―――――!!」












数時間後











「EARTH」本部の前に、数人の手によって、一人の男が運び込まれてきた。


その男には左腕がなく、身体もズタボロだった。



しかし、それ以上にひどかったのが、彼の倒れていた森だ。




周囲にはおおよそ人間から吐き出されるモノ全てがまき散らされており、そこから少し離れた岩に、彼は座り込んで寄りかかっていた。




目は虚ろで、口は半開き。




その状態はまさに、心が死んだ、というのが相応しい。




彼は死体のように動かず、それでいて信じられないほどに軽かった。



顔には涙や嘔吐の跡があり、全身の服は自分で引きちぎったのかボロボロで、さらはそのまま引っ掻いたのか、身体中にもひっかき傷があった。





誰もが駆け寄った。




しかし、彼は答えない。





まるで人形のように止まってしまった彼は、そのまま動くことは無かった。






今回の敵は、世界だった。





世界のために飛んだ翼人は




仲間のために飛び








世界に沈んでプツンと・・・・







きれてしまった。






to be continued
 
 

 
後書き

全ての物語、その重みを全てぶつける。
これからすべてを逃がそうとして、彼はあんなことをしてきたんですね。



ここで「蓋」に関しての説明を少ししておきましょう。


簡単な説明は「なのはStS」の話で触れましたけど・・・・



本当の彼は、人見知りで、怖がりで、自信などない人物です。


しかし、それではいけないとして無理矢理強い自分像を作り出し、それを「本心」にかぶせてこれまであったような人物としてふるまってきました。

「死の理解」といったものも、この「蓋」を構築してくみ込まれた思考の一つです。
これは意図してではなく、ある日ふと考えたら至ってしまったものですね。


この「蓋」は中学生くらいの時に作り出し、それ以来練り込みを繰り返して作り出してきた強固なモノです。


そして今回は、新たに即興の「蓋」を作り出して悪役となりました。
更に世界からの衝撃にも、蓋を何層かにして耐えようとしていましたね。すべて砕けましたが。


本来の「蓋」は砕けてません。
これは蒔風自身が、おそらくは蓋を何層重ねても耐えられるとは思っていなかったからです。

だからこの「蓋」は耐えるのには使わなかったんですね。




即興で作ったものは簡単に砕けるか、消えてしまいます。
だから途中で揺らいだことが何度かありましたね。



その「蓋」に、理想のヒーローを描いてきたんです。







さて、しかしこのままどうなるのか。




その「本心」にまで「重み」がブチ込まれ。心が疲弊した蒔風は大丈夫なのか。



そして、アリスを呼んだ声は誰だったのか・・・・・

先にいっときますが、「奴」ではないです。





今回の事件も、大元は「奴」によるものでしたね。
身体が消し去られても、彼に立ちはだかるのかwwww


おのれ「(マイカゼ)」ェぇぇええええええ!!!

おっとネタばれwww
でもここまで読んだ人はわかっているから問題ないよね!!!




次回、蒔風の容体、管理者の行方。



そして、今章での第二の事件とは・・・・・・?




ではまた次回!!


 
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