カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション
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turn:39 蒼龍の子
前書き
続いて登場したのは蒼龍アマネ
スキルを駆使して冷静なファイトでハジメを追い込んでいった
彼女の胸の内にはある思いがあった
幼き日の思い出、そして誓い
強敵を相手にハジメはどう戦うのか
これはまだアマネが幼い頃
大きなソファに一人座ってカードを眺めていた
だがリビングの扉が開く音を聞いてアマネはカードを置いてそちらへと歩いていく
「お父様!」
「ただいま、アマネ」
仕事から帰った父は娘を抱っこするとおいてあったカードに気付いた
すべて同じクランのカード、それを見て笑みをこぼしていた
Turn:39 蒼龍の子
そして現代、アマネは一人ベンチに座って集中していた
「いやぁ、申し訳ない」
先程のファイトで敗れたユウジが頭を下げながら戻ってくる
「気にする必要はないわ、私が勝って取り返す」
そう言い放つ彼女の手に握られたデッキ
「がんばってくださいね~」
そんな彼女にジンがマイペースに声をかける
ハジメとアマネ、二人のファイターが対峙していた
「このまま勝てると思わないことね」
そう言って自身のファーストヴァンガードに手を伸ばすアマネ
「「スタンドアップ!」」
「マイ!」
「「ヴァンガード!」」
惑星クレイ、メガラニカの海中神殿に二人のファイターが降り立った
「緋色の小獅子 カリア」
「蒼嵐候補生 マリオス」
軍服のような装いのユニットを見てハジメは小さく笑った
「何がおかしいの?」
「いや、やっぱりアクアフォースなんだなと思ってさ」
ハジメのその言葉にアマネはわずかに眉をひそめた
「私の事を知っていたの?」
「いや、知らなかったけど名前聞いてピンときたよ、蒼龍財団会長、蒼龍レオンの娘だってな」
「蒼龍財団?世界中で活動している?」
「へぇ、タイガも知ってるんだ」
「まあな、俺のいた施設にも出資してたし」
タイガの言葉を聞いてメグミの頭に疑問が浮かぶ
「って、だったらヴァンガードに触れる機会なんていくらでもあったんじゃない?」
メグミの問いかけにタイガは施設での日々を思い返していた
「俺がどんな経緯で施設に行ったか分かってるだろ、気味悪がられて友達なんていなかったからさ」
「そっか………ごめんね、悪いこと聞いちゃって」
「気にすんな、お前には感謝してるんだ、俺にヴァンガードを教えてくれて」
そういて自分のデッキの入ったファイカを眺める
「(もっと早くヴァンガードに出会えていたら………そういえば、こいつを俺に与えたのは結局だれだったんだ?)」
「ライド!紅の獅子獣 ハウエル!」
「ドロー、蒼嵐戦姫 テータにライド、マリオスでブーストしてヴァンガードにアタック」
テータが拳の武装をうならせハウエルに向かっていく
「ドライブチェック」
【青嵐水将 デスピナ】クリティカルトリガー
「ゲット、テータにすべての効果を与える」
テータの武装がハウエルを直撃する
【激情の騎士 バグデマグス】トリガーなし
【フレイム・オブ・ビクトリー】クリティカルトリガー
「ライド!風炎の獅子 ワンダーエイゼル!アタック!」
持ち直したハウエルの姿がワンダーエイゼルに変わってそのままテータに向かっていく
「ドライブチェック」
【神聖魔導士 プリデリー】トリガーなし
「ダメージチェック」
【蒼嵐の盾 ホメロス】トリガーなし
「カリアのスキルでソウルに移動、プラチナエイゼルとキュアラブル・エンジェルをコール」
「(キュアラブル・エンジェル………)」
ハジメがコールしたユニットを見たアマネは気づかれないよう小さく笑みをこぼす
「ライド、蒼嵐兵 ラスカル・スイーパー、コール」
二体の蒼嵐水将 グレゴリオスがリアガードに現れる
「アタック!」
グレゴリオスがワンダーエイゼルに突っ込んでくる
一体の突撃が決まった
【神聖魔導士 エリオ】トリガーなし
さらにもう一体も向かってくるが
「そっちはガードだ!」
エアレイド・ライオンがそれを阻んだ
「マリオスのブースト、ラスカル・スイーパーでアタック」
ラスカル・スイーパーが剣を抜きワンダー・エイゼルに向かってくる
「ドライブチェック」
【蒼嵐水将 グレゴリオス】トリガーなし
ラスカル・スイーパーの攻撃で切り裂かれるワンダーエイゼル
【ギガンテック・リンガー】スタンドトリガー
「今のアタックは3回目、よってマリオスのスキル発動、山札の上から5枚を確認、指定されたユニットがあれば手札に加えられる………ないわ、そのまま山札をシャッフル、ターン終了」
「なんの!まだまだ勝負はここからだ!ライド!」
ブロンドエイゼルが剣を構えラスカル・スイーパーを見据えた
そのラスカル・スイーパーは険しい表情でブロンドエイゼルを見ていた
「(いいえ、あなたは私には勝てない………)」
その視線の先に居たのはリアガードのキュアラブル・エンジェル
「(絶対にね)」
「ブロンドエイゼルのリミットブレイク!神聖魔導士 エリオをスペリオルコール!アタック!」
「グレゴリオスでガード」
エリオの攻撃を手札のグレゴリオスを使いガードする
続けてブロンドエイゼルが飛び上がる
「ノーガード」
「ツインドライブ」
【紅の獅子獣 ハウエル】トリガーなし
【エアレイド・ライオン】クリティカルトリガー
「クリティカルはヴァンガード!パワーはプラチナエイゼルへ!」
炎を纏ったブロンドエイゼルの攻撃は海中であるにもかかわらずラスカル・スイーパーを直撃
【タイダル・アサルト】トリガーなし
【発行信号のペンギン兵】トリガーなし
「キュアラブル・エンジェルのブースト!プラチナエイゼル!」
「ノーガード、ダメージチェック」
【蒼嵐兵 ミサイル・トルーパー】クリティカルトリガー
「ターンエンド、どうだ、追いついたぞ」
「スタンドアンドドロー」
アマネはただ静かに手札の1枚を見つめた
「見せてあげる、あらゆる悪徳を洗い流す激しき潮の流れを、その名は正義………ライド!」
渦巻いた水の中から巨大な竜が姿を現した
「蒼嵐竜 メイルストローム!」
メイルストロームは登場と共に力強く雄たけびを上げた
後書き
次回予告
アマネの切り札、メイルストローム
そのカードに秘められた父との約束
そして解き放たれるメイルストロームの恐るべき力
絶体絶命のピンチにハジメは………
turn:40 嵐を呼ぶ蒼龍
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