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おぢばにおかえり

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第三十九話 おぢばがえりその四

「それはね」
「したら駄目なんですね」
「相手チームもあるのよ」
 このことが大事です。
「だからね」
「相手がお願いしてもですね」
「そうしたこともありになるから」
「じゃあお互いに勝ってくれってお願いしたら」
「どうしようもないでしょ」
「はい」 
 阿波野君も私ん織言葉に頷いてくれました。
「そうなりますね」
「だからね」
「その辺り難しいですね」
「難しくはないけれど」
「していいお願いがあって」
「悪いことへのお願いとかそうしたお願いはね」
 どうかということです。
「そういうことなの」
「いいことですね」
「人の為とか」
「そうですね、やっぱり悪いことは駄目ですね」
「試験に合格とかはいいわよ」
 これはいいとです、私は阿波野君にお話しました。
「そういうことは」
「頑張ってですね」
「そう、そういうことはいいの」
 お願いをしてもです。
「大会が成功する様にとかね」
「じゃあおぢばがえりも」
「勿論よ」
「恋愛のことも」
「いいわよ、彼氏がいる人とかは駄目だけれど」
「そうですか、ちなみに先輩交際してる人は」
「?いないわよ」
 というか彼氏いない歴イコール生年です、そうした人がいたことは一度もありません。
「また急に変なことを聞くわね」
「わかりました」
「何がわかったの?」
「まあまあ」
「また変なこと言うんだから」
 今日もと思いました、どうしてこの子はこうしたことばかり言うのでしょうか。不思議で仕方ありません。いつものことですが。
「私のことは関係ないでしょ」
「先輩はそうですね」
「私はって」
「けれど先輩彼女いないって」
「悪い?」
「声かける人とかいないんですね」
「いないわよ」
 それこそ生まれてからないです、一度も。 
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