オズのアン王女
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第六幕その四
「これからね」
「それじゃあ」
「日の出まで寝るわよ」
こうしてでした、皆はそれぞれのテントに入って気持ちよく寝ました。日の出までぐっすりと。
そして日の出と共に皆テントから出ました、すると大尉とチクタクが皆に言いました。
「それでは御飯を食べて」
「お顔をーー洗ってーーですね」
「また出発よ」
実際にとです、アンが二人に答えました。
「そうなるわ」
「では今から」
「朝御飯にしましょう」
「さて、今朝はトーストがいいかしら」
ドロシーは早速テーブル掛けを出しています。
「それとハムエッグかしらね」
「オニオンスープもどうかしら」
アンはドロシーに提案しました。
「そちらも」
「そうね、朝のスープはね」
「それとやっぱりね」
「林檎ね」
「林檎は欠かせないわ」
アンとしてはです。
「だからね」
「そうね、じゃあ林檎も出すわね」
「飲みものは何がいいかしら」
「牛乳にしましょう」
アンは飲みものはこれはどうかと提案しました。
「トーストだし」
「いいわね、じゃあね」
「トーストにはマーガリンを塗って」
「そして食べましょう」
こう二人でお話してです、ジョージ達もそのメニューでお願いしますと言ってです。トトも交えて楽しい朝御飯を食べました。
そして朝御飯を食べてです、皆は。
出発します、その道中ですが大尉は周りを見て皆に言いました。
「何か雰囲気が違いますね」
「雰囲気が?」
「はい、何か」
こうアンに答えるのでした。
「出てきそうな」
「カリダとか?」
オズの国でも有名な猛獣です。
「それが出そうな感じなの?」
「そうですね、カリダとはまたです」
「違ったですか」
「そんな感じですね」
「そうなのね」
「何か熊が出そうな」
「そういえば近くに熊センターがあるわね」
皆が今歩いている場所の、とです。アンは思い出しました。
「そういえば」
「そうでしたね」
「あそこの熊さん達かしら」
「それなら特に問題はないですね」
「ええ、あの人達ならね」
それなたというのでした。
「別にね」
「それならいいのですが」
「僕も何か」
トトはお鼻をくんくんとさせています、犬の自慢のお鼻をです。
「匂うよ」
「どんな匂いなの?」
「熊じゃないよ」
トトが嗅いでいる匂いはです。
「そんな感じじゃね」
「そうなのね」
「甘い香りがするよ」
トトはアンに答えました。
ページ上へ戻る