Fate プリズマクロエ お兄ちゃん強奪計画
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アレクサンダーも参戦
「んん~? さあ、吐け、吐くんだ、イリヤ! 運命の少女が聖杯で願いを叶えたんだから、血の繋がってないお兄ちゃんとの、ひと夏のアバンチュールとか願いやがったんだろ? ええっ?」
とりあえずイリクロ部屋で、雀花達が二人を縛り上げ、くすぐり拷問で問い詰めていた。
「うひひひひっ、ちっ、ちがうもん、あはははっ、お兄ちゃん(異世界士郎さん)と私は、そんなんじゃ(///)」
「ん~? 美遊にまでお兄ちゃんが、それも傷がある士郎さんか、一人増えたからうちの姉ちゃんにも可能性があるな?」
「やっ、くすぐったいっ、わ、私には黙秘権があります(カアッ)」
「ああっ、ななきが美遊ちゃんを責めるなんて、とっても新鮮」
ミミだけそちら方面にも腐っていた。
「フム、血が繋がっていない兄弟か、ありきたりのシチュエーションでつまらんな、ここは異世界の兄ちゃんと交換して愛し合うべきだな」
「「なっ! ち、ちがうもん(///)」」
先程も二人を締め上げて口を割らせていた雀花達だが、貴腐人の姉の指摘には大きな反応を示した。
「ほほう、もうそんな話が出来上がっていたのか? もしかしないでも妹としか見てくれない難聴で鈍感な兄なのを、クロエ先生が気付いて入れ替えを勧められたな? お前達の口は堅くても、頬は正直なようだな?」
「「や、やめてっ」」
異世界の同一人物はユニゾンし、兄の入れ替えスワッピングをクロエに囁かれていたので激しく反応し始めた。
「ふっふっふっ いつまでその強がりが続くかな? さあ、この羽ペンでココ(足の裏)を責め抜かれ耐えられた者は今までにいないぞ?」
「「ひいいっ」」
「何々? 思い切って告白したのに? すぐ近くを阪急電車が通過して、聞こえなかった振りをされただと? 西北(西宮北口)か甲陽園なら涼宮ハルヒだな」
「「そ、そんなこと言ってない」」
ミミの執筆中の小説に、妹二人の告白と「あれ~? 今何か言ったか美遊?」みたいな、わざとらしい難聴兄と、落語みたいに「ウグイスが鳴いたって? そいつぁ屁の後かい、前かい?」と言われて、体の中からガビーンとか鳴っているイリヤ(美遊)が天丼で加えられた。
正直な二人の体が色々と語るに落ちている間に、クロエが傷あり士郎を連れアンジェリカの所に向かった。
「シシシシロー、ワワワワタしハ、ソノ」
もう常喜器官?かS2機関が壊れちゃってるのか、頭からシュンシュン蒸気を吹いて「シローと繋がっちゃうなんて頭がフットーしそうだよ」と言うか、本当に頭が沸騰しているアンジェリカ。
「あの、アンジェリカ……」
色々あった二人だが、エインズワースでは世界を救うことだけ考え、犠牲者が出ても、例え小さな船を撃沈してでも大型船の乗客を救うのが方針で、士郎は世界を破滅させてでも妹を救うと誓った人類への反逆者でテロリスト。
どちらも譲れない物のために戦って、最後は妹達に救われた。
アンジェリカ自信と、父を乗っ取った初代エインズワース当主は、子供の美遊が止めた災厄の時、人類を異世界の地球に置換しようとした作業中の事故で、グラウンドゼロで命を落とした。
それも失敗だったのかも知れないが、世界を救おうとしたのは事実で、醜い欲望のために多くの犠牲者を出した訳ではない。
ジュリアンもその遺志を次いで、初代当主に身を捧げてでも世界を破滅から救おうとした。
士郎自身、それは我儘でしかなく、妹を犠牲にしなければ世界が終るのを知っていて行動したので、自業自得だと思えば苦痛ではなくなった。ただ、桜を救えなかったのが心残りではあった。
「シロー、私はお前に何度も酷い事を……」
「いいんだ、もういいんだ」
手を取り合い、近寄って見つめ合う二人、もうその表情に苦悶の色は無かった。
「「いや、早よチューせんかいな」」
ロードエルメロイ二人が待ちきれず、甘い時間を過ごしている二人を見かねて?後ろ頭を掴んで無理やりキス?させた。
「ピーーーーーーーーーーーー!ポオオオーーーーーーーーーーーーー!」
そこで白目を剥いたアンジェリカの頭の安全弁が飛び、脳内?の蒸気を押さえられなくなって噴出した。
ヤカンの口の噴出口と言うより、圧力鍋の解放が失敗したか、ボイラーの安全装置が働いたように、工房内は湯気に包まれた。
「「うっわ、何じゃコリャ」」
「何でやねん」
まだ足腰が立たずにエルキドゥとイチャコラしていたギル様も巻き込まれ、白煙に包まれ、その中に光る物体を見付けた。
『フオオオオオオオオオオッ!』
アンジェリカさんハイパーモード、心は全然明鏡止水では無かったが、全身金色に輝き、オーラバトラーに乗っていたら巨大化していたが、どっかのスーパーサイヤ人みたいに髪の毛まで逆立ててシュワシュワ言いながら空中に浮いて、愛子ちゃんのパンティを顔に被った変態仮面みたいに何か非常~に漲っていた。
『今宵の私は一味違うぞ!』
斬鉄剣の切れ味も上がったようで、目が赤く光って、空中浮遊したままエルメロイを睨む。
『アレクサンダーの遺物を出せ!』
「「ヘ?」」
エルメロイ二人が写真ぐらいしか遺物を出せないでいると、ギルガメッシュがイスカンダルを仕留めた鎖とエアを抜き補助してくれた。
「これにオッサンの血が残っとるはずや、これでええか?」
『分かった!』
人形を一個掴み、頭を持って釣り上げるアンジェリカ。
『アレクサンダーグレイトよ、この世に甦れ!』
謎の呪文詠唱も無し、儀式不要、晴天の夕空に稲光が走り、まるで現世に受肉させるぐらいの勢いで呼び出すアンジェリカだった。
ギル様も「さっきもそれでやってくれや」と言う目で見守った。
「うおっ、どこだ? ここは? 折角魚になってオケアノスで泳いでおったのに、何事だ?」
タイヤキ君になって泳いでいたアレクサンダーが、突然死させられて無理やり召喚されてしまった。異世界のアレクサンダーとは連携も無いので、完全予告なしの召喚である。
「「大将っ」」
また感激の対面なんかしているのをガン無視して、もう一人のエルメロイも捕まえる。
『イメージ完了、異世界のエルメロイはお前だなっ!』
「せ、せやけど……」
『エインズワースの工房で異世界のアレクサンダーも呼び出すっ、付いて来い!』
「へぇ?」
何か漲りまくってるアンジェリカは、異世界エルメロイを掴んで、置換魔法でドッカンドッカン爆発しながらタイムボカンみたいに消えた。
「あの、キスだけで良かったんですか?」
傷あり士郎は、夜のお勤めまでしないと魔力を充填できないと思っていたので、顔と口が当たってしまったぐらいの、新八とパンデモニウムさんみたいなキスで漲りまくってしまったアンジェリカに苦情を漏らした。
「じゃあ~、アタシでヤっとく?」
しなを作って士郎に寄りかかるクロエ。
「犯罪は勘弁してください……」
こちらの警察署は機能しているようで、ょぅじょと一緒に顔に傷がある男が歩いているだけで通報。
関西のオバチャンなら「ドロボー! 誘拐魔~! ヘンタイ~~!」と泣き叫んで男にキックしてカバンや中身入りのエコバッグでボッコボコ。
妹だと言っても聞き入れず、女の子に向かって「あんた騙されてるんや」とか意味不明の声を掛け、「お兄ちゃんなのに」と言ってもワラワラ人が出て来て数人に乗られて呼吸困難、BBAの言う通り市民逮捕されてしまう。
普段の兵庫県警なら山*組の手下なので、自転車盗難、バイク盗難、車上荒らしを通報しても、*口組のシノギを邪魔すると怒られるので、逆に犯人扱いされて保険金詐欺だと決めつけられて取り調べを受け、軽犯罪の窃盗や当て逃げ程度では邪魔臭そうに調書すら作ろうとせず、機嫌を損ねて嫌な顔もされまくり、説教されまくっている時に「オークションで買った」などと話題に出した瞬間に、古物免許を持たずに売買する犯罪者として取り調べ開始。
過去の出品物や違法薬物の取り調べまで受けて、解放されるのが数時間後になる腐った警察でも、誤認逮捕の時だけは迅速に逮捕して電話帳とかで殴る蹴るの暴行、男とか被害少女?の言葉を一切無視して暴力取り調べ、自供調書を取るまで眠らせない方針で自供させてから起訴されるのが神奈川と神戸である。
エインズワース
工房で爆発音がしてジュリアンとベアトリスが見に行くと、金色に光って空中に浮いて、オーラ力か闘気で5~10メートルの巨人に見え、目が赤く光っているアンジェリカを見付け「「触らぬ神に祟りなし」」と思って退散した。
付いて来てしまったエリカが「お姉ちゃん」と言ったが「シッ、見ちゃいけません」と口を塞いで退かせた。
まだ冬の夕暮れで稲光が光り、工房に直撃したのでエリカを連れて逃げるジュリアンとベアトリスだった。
エーデルフェルト
「(英語)老けたなあ、男か女か分からんような小僧だっお前がその年か? 儂は見ての通りだ」
今度はアンジェリカがインストールしたカードではなく、人形に置換されたアレクサンダー大王。
英霊は召喚される時「このすば!」のアクアみたいな女神的なアレで英語を共通語として会話しているらしい。
人形の大きさ制限で、2メートル超えるような巨体ではなかったが、180センチぐらいで、布団やベッドからもはみ出さず、日本家屋で頭をガンガン打ちまくって、荷物を持つとドアを通過できない事態にもならずに済んだ。
「(英語)もう置いて行かないで…… 僕も連れて行って欲しいんだ。あれから魔法も一杯ry」
異世界ウェイバー君と同じく、何か補完されちゃって、王の軍勢に加えて貰おうと思い、完全にルヴィア、士郎、ギルガメッシュなどのギャラリーは全てアウトオブ眼中、二人だけの愛の世界を構築して固有結界張っちゃっていた。
次の機会は今生の間無いであろうから、今すぐ王の軍勢に参加したいと懇願する。
「お主、女房子供はおらぬのか? おらぬならこの中の誰かと一緒になれ、まだ長い人生、そう急ぐものではない」
「うん、うん……」
もう泣きすぎて鼻水垂らしてグジュグジュで目も真っ赤、こっちのウェイバー君もクロエにアンリマユされてしまった。
「(英語)ありがとう、私の主君と再会できる日が来るとは思っていなかった、感謝する。わが主君からの新しい指令は「この中の誰かと結婚せよ」と言う物だ。君達さえ良ければ誰か我が妻として迎えたい」
天使である小学生クロエ様にまで婚約要請をしたHENTAI魔術師。
魔術の名門エルメロイ卿の妻として迎え入れられる名誉を聞いて、またルヴィアが答えた。
「わたくしは異世界の先生とお約束がありますので、異世界にいるわたくしで如何でしょう? 英雄扱いされて困っていると伺いましたが?」
敵がもう一人減るようで、クロエは満面の笑みで喜んだ。
そこに異世界のエインズワースからアンジェリカが帰還し、異世界のウェイバー君とアレクサンダー、さらに異世界のギルガメッシュとエルキドゥを連れ、人形の在庫も持って来たので、双子ペアがまた三組増えてややこしくなった。書いている本人も把握できていない。
「お嬢ちゃん、ありがとう、ありがとうな、おおきに」
ほぼ誘拐同然で連れて来られた異世界ギルガメッシュも、人形に置換されていたアレクサンダーと再会し、エルキドゥを人形に呼び出せると言われて降参した。
アンジェリカなので、足にロケットでも仕込まれていて、鉄腕アトムみたいに高速移動したらしい?
『いや、私にこうさせたのは、こっちのクロエだ』
異世界ギルガメッシュも感謝し、もう一回天丼で「自分の背丈まで黄金を積み上げる」
行為をして、鎧の中で「グルルルル」とか言ってる明らかに中身が人間じゃない不死の兵士を置いて、先程とは違う宝具も二人に与えた。
(クロエ、恐ろしい子……)
もう一回月影先生の髪形になって白目を剥くルヴィアだった。
メイド部屋
メソポタミア文明だか、バビロニアの遺物を出品してしまった凜には質問が来はじめてていた。
「偽物だ? ふん、贋作だと思ったら入札しないで。ええ?「入手経路や証明書があればお願いします?」ギルガメッシュ本人から貰ったんだからしょうがないでしょ?」
証明書が無いので、ギルガメッシュと宝物を撮影しに行った凜は、異様な風景を目撃した。
「え? ギルガメッシュが二人、このお姉さんも二人、そっちの人も二人?」
「ええ、アンジェリカにアレクサンダー大王呼び出して貰ったの、凜も呼び出して欲しい人がいるんでしょう?」
凜は、その相手が悪魔で、心の中に黒い化け物を飼っているのにもずっと気付いていたが、体が自然にこう言ってしまった。
「パパ……」
あの凜からも、綺麗な涙がスッと流れ落ち、悪魔に魂を売り渡した。
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