夢値とあれと遊戯王 太陽は絶交日和
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レベル7おまけ 余談とみなす者
「サンサーヴに憑かれた樢さんのデッキについて、少し余談を」
夢値は指を1本伸ばした。
「え、えっと、デッキを全部引ききってから《マインドオーガス》で欲しいカードと《黄金色の竹光》をデッキに戻すってやつだよな」
「はい。それで、《黄金色の竹光》のような1枚で2枚引けるカードをデッキに入れていない、もしくは全部墓地に行ってしまった等で使えない場合ですが、えっと……」
「その場合の話必要か?」
「ぼくの趣味です」
ダードの冷静な声を、夢値はテキトーに投げ捨てた。
「手札に《成金ゴブリン》と《マインドオーガス》と《儀水鏡》、フィールドに、えっと、魔力カウンターが1つ以上乗った《図書館》と《マインドオーガス》とします。《儀水鏡》で《マインドオーガス》を出して墓地の《成金ゴブリン》2枚と《無の煉獄》2枚……面倒なので《成金ゴブリン》は6枚デッキに積めることにします……《成金ゴブリン》4枚と使いたい魔法カード1枚をデッキに戻します。《成金ゴブリン》を1枚発動すると《図書館》の魔力カウンターが3つになるので更に1枚ドロー。すると必ず《成金ゴブリン》が手札にあるので《成金ゴブリン》を3枚使って3枚ドロー。これでデッキが残り0枚なので、《儀水鏡》の効果でデッキを+1枚してそれを《図書館》の効果でドローします。それから使いたい魔法カードを使えば、フィールドも手札も元の状態になります」
「お、おう」
「これだけだと魔法カード、それもすぐに使えるものしか回収出来ませんが、ここで回収するカードを6枚目の《成金ゴブリン》とすれば、ええと……」
夢値の顔は苦しそうながらも生き生きしていた。
「まず、《図書館》と《マインドオーガス》セットと《成金ゴブリン》から始めます。魔力カウンターの数は問いません。それから《マインドオーガス》を出して《成金ゴブリン》を5枚デッキに戻して《成金ゴブリン》を2回発動すると《図書館》で1枚ドロー出来ます。これでデッキ残り2枚。そこから《儀水鏡》をデッキに戻して《成金ゴブリン》を3回発動すると、最初の状態の上に、《図書館》の上に魔力カウンターが3つ乗っていることになります。そこからもう1度《マインドオーガス》を出して《成金ゴブリン》を4枚と欲しいカード、例えば《蛇神降臨》をデッキに戻せば《図書館》の効果で即座にドロー。そこから《成金ゴブリン》を3回発動して《図書館》の効果で1枚ドローすればデッキ残り0枚。《儀水鏡》をデッキに戻して《成金ゴブリン》を発動すれば、最初の状態の上に追加で《蛇神降臨》が手札に入ります。しかし、《図書館》に乗っている魔力カウンターは1つになりました」
「んー、と、だな、要は《マインドオーガス》でデッキに戻したカードを全部引きたいなら、《儀水鏡》と欲しいカードの計2枚を、どこかで余分に引いてくる必要があって、その2枚をどう調達するかってわけだ」
「はい、そうです。先程の《黄金色の竹光》の話の場合、《黄金色の竹光》を2枚使っているので2枚余分に引いているわけですね。だけど、それが使えない場合、《図書館》で2枚ドローする必要があって、それに必要な魔法カードの枚数は6枚なのに対し、1ループ中に発動出来る魔法カードは5枚しかありません。だから、1回魔力カウンターを貯める為だけにループさせて2ループを1つとすることで、1ループ中に使う魔法カードの枚数を実質10枚にしました。あと、この話にオチは無いです」
後書き
7話後編でカットした所を貼り付けてちょこっといじるとおまけって名前がつくんです。便利
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