転生とらぶる
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ガンダムW
1621話
MS輸送機の格納庫から出撃し、トールギスはそのまま海中へと落とされる。
他にもシェンロンガンダムとデスサイズがそれぞれ海中に落とされ、トーラスがMS輸送機の護衛として動いているのを確認すると、周囲を見回す。
海中ということもあって、当然空中にいる時よりも周囲の状況は見にくい。
だが、それでもトールギスの性能であれば、それなりに周囲の様子を確認するのは難しい話ではなかった。
……まぁ、そういう意味では、純粋にトールギスよりも能力の高い2機のガンダムの方がセンサー系の性能は上なんだろうが。
トールギスが作られてからの年数を考えれば、その辺は当然の仕様だろう。
『アクセル、来た!』
『敵を発見』
デュオと五飛がそれぞれ叫ぶのを聞く。
どうやら向こうは早速戦闘に入ったらしい。
だが、こっちはまだ……と思いきや、こちらに向かってくるミサイル、いや魚雷を発見する。
海中で動きにくいのは事実だったが、それでも回避するのはそう難しい話ではない。
誘導装置の類はないらしく、回避すると魚雷はそのまま真っ直ぐに進み、海中に命中して爆発する。
……これってもし水平に撃って俺が回避したりすれば、全く何もない場所で爆発するのか?
いやまぁ、多分時間で爆発するとか、もしくは爆発しないとか、そういう装置は積み込んでるとは思うが。
でないと、下手をすれば全く関係なく海を進んでいる輸送船とかに当たって爆発するだろうし。
ともあれ、今はこっちを攻撃しているMSを撃破する必要があるだろう。
幸い基地を攻めているMSがいる以上、今俺達が戦っているのは予備戦力か後方待機部隊といったところだろう。
この部隊を指揮している奴がいても、投入されたMSが全部で3機……空を飛んでいるトーラスも合わせて4機ともなれば、ここにいる部隊だけで十分と判断するだろうし。
そう思った瞬間、通信機からデュオの驚きの声が聞こえてきた。
『ちょっ、おい、アクセル! OZのMS……パイシーズとキャンサーだったが、それがこっちに10機近くいるんだけど、どうなってるんだ!?』
続いて五飛からも、こっちはデュオ程驚いてはいないが十分に驚きの混ざった声。
『こっちもだ。パイシーズ6機、キャンサー7機。随分と大盤振る舞いだな』
「よりどりみどりって奴だろ。ガンダムならこの程度の敵を相手に苦戦なんかするなよ」
二人に対して、そう告げる。
実際今の報告にあった戦力でガンダムを倒せるかと言われれば、答えは否だろう。
だが、OZの中でも……それこそ水中MS部隊は、それで倒せると判断したのか?
それにしても後方の戦力が多すぎる。
これは……もしかして、俺達を誘き出す事が目的だった?
現在俺達が駐留している基地の中にも、当然のようにOZと繋がっている者はいるだろう。
すると当然俺達がその基地にいるのや、どれだけの戦力を持っているのかというのはOZに流れていても不思議ではなく、それに対応する為にOZが戦力を整えるのは当然だった。
その証拠に、海中の中をトールギス目掛けて真っ直ぐに魚雷が飛んでくる。
その数、約50。
うん、数機のMSって事はないな。確実に。
こっちのレーダーの外側から撃っているって事は、少なくてもこっちの機体の性能はある程度理解している訳だ。
その情報元は、基地に潜入しているOZの手先か……それとも、トールギスの設計図がOZには残っているのだろうから、そこからか。
ともあれ、こっちのレーダー範囲がどのくらいかを理解しての行動。
……勿論、それを知ったからといってこっちが黙ってやられてしまうような事はない。
「機体性能が、いつまでもそっちの知っている機体性能だと思って貰っては困るな」
レーダー等はトールギスの設計図とは変わらない。
だが……それ以外の部分では、以前よりも性能は上がっている。
その最たる部分、ハワードに改修して貰ったスーパーバーニアを噴射して前へと進む。
海中の中を進むと、やがてレーダーにMSの反応があった。
どうやらこっちのスーパーバーニアの性能を完全には把握していなかったらしい。
となると、トールギスの情報の漏洩元はやっぱりOZに残っていた設計図か?
ああ、もう1つの可能性としてこれまでの戦いでOZが得たデータというのもあるか。
原作でもそうだったが、OZは戦闘中にデータ収集をするのが上手い。
レディ・アンは私情からそれを殆ど役に立たないと言っていたが。
これまでの戦いで、トールギスは何度となくOZを相手に戦っている。
であれば、そこからある程度のスペックを計測されても仕方がない。
そして今までトールギスが見せてきた武装は最初期に装備していたライフル以外はドーバーガンとビームサーベルのみだ。
ガンダニュウム合金ではない以上、海中でビーム兵器は使えないと判断してもおかしくはない。
……そう。それは決して間違っていないのだ。この改修が終わる前までであれば。
もっとも、原作では力ずくで強引にキャンサーを真っ二つに引き裂くような真似をしていたのだから、武器はいらないのかもしれないが。
スーパーバーニアを使い、見る間に近付いてくる機体は……キャンサーではなく、パイシーズ。
水中用MSの特性を活かして急速に近付いてくるトールギスから距離を取ろうとするが……残念ながら、海中での小回りは向こうの方が上でも機動力という意味ではスーパーバーニアを使えるこっちが上だ。
映像モニタの中で急速に近付いてくるパイシーズ。
完全に戦闘用のキャンサーと違い、パイシーズは作業用としても使えるように設計されている。
それは汎用性という意味ではキャンサーよりも上だが、純粋な戦闘力という意味ではキャンサーよりも下だという事を意味している。
パイシーズはトールギスと距離を詰める事が出来ないのを理解したのか、魚雷を発射しながら悪足掻きをしていた。
こっちに向かって真っ直ぐに突っ込んでくる魚雷。
スーパーバーニアとスラスターを使って何とか回避しようとするも、当然ながら海中というのは空中よりも格段に抵抗が強い。
全ての魚雷を回避するのは難しく、どうしても回避出来ない魚雷は盾を使って防ぐ。
シェンロンガンダムを殴って倒したという性能を持つ盾は、魚雷の1発や2発でどうにかなる程に脆弱ではない。
……ただ、それでもトールギスの装甲と同じチタニュウム合金製の盾なんだよな。
もう少し連合軍で使えるガンダニュウム合金があれば、盾もガンダニュウム合金製にするのに。
ああ、今回の件が終わったら報酬代わりにそっちも要求してみるか。
凛の交渉術なら、普通に何とかなりそうな気がするし。
それに関節とかと違って、こっちは機体を分解する必要もない。
純粋にガンダニュウム合金で盾を作って貰えばそれでいいのだから。
そんな事を考えながらトールギスを前進させ、魚雷が作った爆発の中を突っ切る。
それを突っ切ると、目の前にあったのはパイシーズ。
一瞬パイシーズの動きが鈍ったのは、まさか爆発の中を突っ切ってくるとは思っていなかったからだろう。
ともあれ、俺を前にして動きの鈍ったパイシーズは、単なる獲物でしかない。
シールドを装備している左手をパイシーズの胴体へと近づけ……マシンキャノンのトリガーを引く。
普通ならこの手の武器は海中で使うと極端に威力が落ちる。
バルカンよりはマシだが、それでもマシンキャノンの射程は短い。
元々が牽制用の武装なのだから、当然だろう。
だが……威力が落ちるのはあくまでも水の抵抗があるからこそだ。
つまり、至近距離……ゼロ距離射撃となれば、その威力は殆ど落ちない。
ガガガガガガ、というパイシーズの装甲に命中するマシンキャノンの音が、接触回線で聞こえてくる。
『ひぃっ! や、止め……降伏する、降伏するから止めてくれ!』
装甲をマシンキャノンの弾丸で削られていく音と共に、パイシーズのパイロットからそんな言葉が聞こえてくる。
マシンキャノンのトリガーを一旦離し、そのまま通信回線で向こうに告げる。
「お前達は連合軍の基地が降伏しようとしたのを受け付けないで、殲滅したんだろ? なら、お前達の降伏が受け入れられるかどうか……分かりそうなものだけどな」
『待って! 頼む、降伏するから!』
泣き声と共に告げてくる言葉に、少し考え……口を開く。
「お前達を率いてるのはアレックスか?」
『あ、ああ。そうだ。何で知ってるんだ? とにかく、俺の知ってる情報なら幾らでも話すから……うわぁっ!』
そこまで男の話を聞き、俺はそのままパイシーズを強引に動かし、トールギスの背後へと投げつける。
同時に、背後から迫ってきた魚雷がパイシーズに命中し……
『うっ、うわぁああぁぁぁあっ!』
そんな悲鳴と共に、爆散する。
……あ、撃墜数が上がってない。どうやら俺が倒したとはカウントされなかったらしい。
まぁ、ともあれ。降伏した相手を構わず殲滅するような真似をした以上、自分達がピンチになっても降伏が受け入れられないというのは当然だった。つまり……
「自業自得って奴だ、な!」
その言葉と共に、トールギスを背後に向けて再びスーパーバーニアを噴射する。
魚雷が飛んでくる方へと進むが、寧ろそれは向こうの想定通りの行動だったのだろう。
恐らくトールギスのレーダー範囲外で囲んでいると思われる敵MSから、四方八方に魚雷が発射される。
それでもさっきと違って魚雷の発射された方に進んでいる訳ではないので、回避するのは難しくはない。
水の抵抗を感じながらも、機体を斜めにしたりして魚雷を回避しながら真っ直ぐに進む。
……だが、当然ながら魚雷を撃った後も同じ場所にいる筈はない。
この辺り、アレックスが率いているだけあって徹底しているな。
腕はいいんだよ、腕は。
原作でもそこだけはゼクスが認めていたし。
代わりに性格は最悪だが。
機体の方向を強引に変え、再びスーパーバーニアを噴射してコースを変える。
向こうにとって唯一の誤算だったのは、やはりスーパーバーニアの性能だろう。
海中での機動力が落ちていても、十分な速度が出せる。
こっちと距離を取ろうにも、逃げ切る事が出来ない。
最初に遭遇したパイシーズと同様に何とか魚雷を撃ってこっちとの距離を開けようとするが、それよりもトールギスが距離を詰める動きの方が早い。
魚雷を回避し、もしくはシールドで防ぎ……俺はキャンサーに追いつくと手を伸ばす。
別に捕らえるつもりがある訳ではなく、ただ腕を伸ばしたかっただけだ。……そう、腕の内側にあるマシンキャノンをゼロ距離射撃で撃つ為に。
ガガガガガ、という先程も聞いた音が接触回線を通して聞こえてきた。
向こうもこのままでは自分が死ぬというのが分かっているのか、必死になって命乞いをしてくるが……既にアレックスがこの部隊を率いているという情報を得ている以上、情けを掛けるつもりもない。
「お前がやった事がそのまま返ってきただけだ。大人しく受け入れろ」
『待て、待ってくれ! 頼むか……』
轟っ、と。
そんな通信の音を最後にキャンサーは爆発する。
ちっ、ちょっと時間が掛かり過ぎたな。
出来ればもっと楽に倒す事が出来ればいいんだが……いや、その辺を考えても仕方がないか。
元々向こうは水中用MSで、こっちは汎用型MSだ。
どうしたって海中の中では向こうの方が有利なのは変わらないのだから。
後、出来るのは……いや、そうだな。こういう時にこそ、これを使うべきか。
「加速」
精神コマンドの加速を使い、再度スーパーバーニアを噴射。
機体に精神コマンドによる不思議な力が満ちるのが、感覚的に分かる。
水中であるにも関わらず、トールギスの速度は一気に上がる。
恐らく、傍から見れば水中を赤い鮫か何かが獲物を追っていると思う者もいるだろう。
自分でも分かる、その動き。
レーダーに表示されているMSに近付くと、そこにはキャンサーの姿があった。
赤いという意味ではトールギスと同じだが……この機体と一緒にして貰っては困る。
キャンサーがこっちに向けて連続して放つ魚雷。
……へぇ、魚雷の狙いがどれも悪くない。
トールギスが魚雷を回避しても、その回避した位置に命中するように発射位置を調整して撃っている。
これは……OZの中でも、随分と腕の立つMSパイロットだな。
うん? 待てよ、キャンサーに乗っていてこれだけの腕……もしかして、アレックスか?
だとすれば、今回は随分と運がいい事になるな。
ここで、水中MS部隊の隊長と思われる人物を撃破する事が出来るのだから。
まず、キャンサーに乗っているのが本当にアレックスかどうかを確認して……そう思った、次の瞬間……
『アクセル代表、所属不明勢力が私達の滞在している基地を襲撃していると報告が!』
……サリィから、唐突にそんな通信が入るのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1045
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1311
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