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ディレイン・ファイス

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新都
  空間作用

 
前書き
前回のあらすじ

ガルライダは死んだ。以上! ('ω') 

 

ガルライダが結合崩壊し、
シルハが纏っていた黒い影は、
姿を消した。

シルハ「..........。」


やはり複雑な心境か、
その場に棒立ちになっていた。

その場で動くものはいなかった。
あのボスでさえも。

「仲間殺し乙ぅ!!!」

と煽ってきた。

団員「あんなの仲間じゃない!!」
団員「そうだそうだ!」

シルハ「っ!!?」


団員はガルライダのことを指したつもりが、
それはシルハを傷つける結果となった。

デッドキングは内心的に追い詰めることも
出来るようだ。

レイド「今はボスを倒すことに専念しろ!」
ムラク「行くぞお前ら!!」

レイドとムラクは先程のように
接近戦を仕掛ける。

ガギィン!!

デッドキングの杖とレイドの青光黒刀が
ぶつかる。

レイド「今だ!ムラク!!」
ムラク「おう!」

ムラクは高く飛び上がり、
レイドの上をとる。

ムラク「てめぇの顔面がら空きだぁ!」

ギィン!

「ぬわぁぁっ!」

ムラクのランスがデッドキングの顔面に
直撃した。

デッドキングは体勢を崩す。


レイド「シルハ!何処にいる!?」

シルハ「......」

意外と早く見つかった。
ヘイトが低くて助かった。

だが、フードの奥は輝きのない
虚ろな眼が映った。

レイドはシルハの肩に手を置く。

レイド「お前は正しいんだ。大丈夫。」
シルハ「......フルフル\(>_<)/」


最早戦意喪失。
先程の自分のあり得ない技、
そして正当と言われども、同族殺し。

それに恐怖していても仕方ない。


団員「どうしたんですかぁ!?」
団員「戦ってくださいよぉ!?」
団員「貴方たちの力が(以下略」

シルハ「私には......無理だよ。」
レイド「..............。」

レイドはなにも言えなかった。
同じ状況になったら、
自分もきっとこうなってしまうから。

だが、今立ち直って貰えないと困る。
とても困る。


シルハ「........もう嫌だ。」

なにかに嫌気がさしたのか、
シルハは扉を開き、戻ろうとした。

レイド「お、おい!待てよ!」

このままじゃ勝てっこないとふんだ
団員は散開して行動を考える。

レイドは出ていってしまったシルハを
呼び止めに行った。

ムラク「......めんどくさいな。」



???~入り口

シルハを強引に押しのけ、帰らせまいと
必死だった。

レイド「今お前がいないとダメなんだ!」
シルハ「煩いな..........!」

シルハは鎌を構える。レイドですら敵だと
認識しているようだ。

ヒュッ!!ドゴオ!

レイドとシルハの間にランスが飛んできた。
そしてそれは、壁に突き刺さる!

二人が飛んできた方向を見ると、
無口のムラクが立っていた。

レイド「ムラク..........」
ムラク「いくぞレイド。」

ムラクは武器を置いたままボスのところへ
戻ろうとする。

シルハ「武器置いてくなよ........」

ピシャッ!

と、ムラクにビンタされた。


ムラク「..........アディオス。」

ムラクはさらば、と言わんばかりに
いい放った。

シルハ「........。」


シルハはよりいっそう表情を暗くした。


レイド「やりすぎじゃないのか?」
ムラク「あながち間違いではないだろ。」
レイド「そりゃそうだけどさ........」



その場にはシルハ一人が残された。

シルハ「私はいらない........。」

私は必要とされていない........


と、虚構にあった。

ただ、ムラクが武器を置いていった
理由だけを考えていた。

いらないのかな?

そう思って引き抜こうとしたが、
深くまで刺さっていて抜けない。

そういえば、少し前にこんなことが
あったような......。


あのときはレイドと一緒に引き抜いたっけ。
途中からムラクも一緒に。

シルハ「アディオス........か。」

二つの考えが交差したとき、
あるひとつの考えが浮かんだ。

シルハ「ムラクお前......死ぬ気か!?」

武器を置いたままボスのところへ向かう。
死ぬ同然じゃないか。
アディオス、さらばとは、私に向かってでは
なく、ムラク自身が死ぬと
いうことではないか。


武器がなければ戦えない。
その武器がここにある。
私が武器を届けなければムラクは死ぬ。

そして武器を捨ててでも大切なもの、
それは培った仲間だということ。

シルハ「なら......絶対死なせない!」

シルハは突き刺さった槍を引き抜こうと
力をいれる。

シルハの槍を握る腕は力を増す。

シルハ「................んっ!」


ボゴァッ!!

槍が壁から抜けた。
そして、その反動でシルハが仰け反った。

シルハ「うぐあっ!?」

ムラクのランスの輝きは失われていなかった。
余程大切なものだったのだろう。

シルハ「今、行くよ。」


シルハはムラクのランスを持ち、
再びボスのいる扉へ向かっていった。 
 

 
後書き
シルハ回になってしまいましたね(´;ω;`) 
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