機動戦士ガンダム・インフィニットG
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第八話「ガンダムという名のリベリオン」
前書き
00とW、クロスボーンがメインとなります。ちょっとグロイかも……
白と青のガンダムは、目の前の謎のISを対峙していた。そして先に先手を打ったのがIS側である。奴の巨大な両椀部が謎のガンダムへ向けられる。
「……」
だが、その機体は両椀部から放たれた二発のビームを横ステップで避けたのだ。それどころか、ひるむことなくISめがけて謎のガンダムは突っ走っていく。それに対して近づけさせまいと、ISは続けてビームを撃ちだす。
しかし、謎のガンダムもただ突っ走ることしか考えていないほど無鉄砲ではない。スラスターを吹かし、機体を浮かせて速度を上げつつ前方より襲い掛かる無数のビームを滑らかに、華麗に機体をひるがえして避けていくではないか。
「エクシア、目標を駆逐する……」
謎のガンダムの右腕には、坂手の刃が肘側に取り付けられており、それが反転して一つの大剣となった。剣先が光り、その刃が徐々に謎のISへ襲い掛かる。
そして、謎のガンダムは大剣を横へ斬り込み、その瞬間にISの両腕が宙を舞った。
さらにそのガンダムの攻撃は止むことなく剣先をISの首元へ刃を振り、その頭部も前者の腕とおなじ結末となる。ISは、即座に倒れた。
僅か、数秒で謎のISを倒したこのガンダム。融合者のパイロットは敵の戦闘が不能を確認した後、その冷静な口調を放つ。
「エクシア、帰投する……」
再び、謎のガンダムは背のコーンより光の粒子を撒き散らしてそのまま上空へと浮上し、高速の速さでその場から離脱した。
後に残るは、アリーナを襲撃した謎のISの残骸と、そのISを瞬く間に仕留めた謎のガンダムが上空に残した光の粒子だけであった……
「い、いったい……アレは何だったんだ!?」
謎のガンダムタイプのMSが去ったところで、ふとカミーユはつぶやいた。
「わからない。けど、一瞬……だと思う。邪気は感じとれなかった」
と、ジュドーはダブルゼータのゴツイ頭部で上空を見上げた。ぼくも、ガンダム越しの顔で上空を見る。
『みんな! 大丈夫!?』
ここいらで、明沙の通信が僕らの耳元から聞こえた。
「ああ、大丈夫だ! それよりも、そっちは!?」
カミーユが問う。
『私たちの方は大丈夫。マット先生たちが迅速に避難誘導を行ってくれたから……』
「あれー!? もう、終わっちまったのかよ!?」
「……の、ようだな?」
後から、ジェガンの姿となったフォルドとルースがISを装着した教員らと共に駆けつけるが、すでに戦闘は終わっていた。
「ユーグ先生、あの機体はもしや……?」
避難誘導を終えて、観戦室に残ったマオは、隣に立つユーグへそう囁いた。
「ええ……間違いありません。あれは、例の組織の『ガンダム』だと……」
「……」
招かれざる来客の登場に、マオは表情を曇らせた。
「織斑先生! あ、あれを……」
一方、観戦室では、謎のガンダムの登場に呆気にとられる千冬の元へ真耶がアリーナに上空に現れた突然の光景へ指を向けた。
「な、なんだ……!?」
アリーナ上空には謎のホログラム映像が映し出され、映像には中高年ほどの男の姿が映し出された。
『……私たちは、「ソレスタルビーイング」。武力をもってこの世から「女尊男卑」を根絶させるために活動する武装組織です』
その男の声にアリーナ一帯は静まり返った。
「げ、ゲリラ中継です! それも……世界各国で放送されています!!」
携帯を片手に、その情報を真耶が叫んだ。
「なんだと……!?」
千冬は、その『ソレスタルビーイング』なる組織を、テロまがいな存在として映像に映り話を続ける男を睨みつけた。
『……我々は、ISに並ぶ最強の兵器MS「ガンダム」を所有して世界各国のいたる場所で起こるISによるテロ組織の壊滅、そして狂気の天災「篠ノ之束」のを抹殺を掲げて活動します。また、我々に敵対し武器を向ける存在は、すべて我々の攻撃対象として定めさせていただきます。
……私達は、利益など一切求めません。ただ、この世界から「女尊男卑」が消滅し、男女ともに手を取り合える平等の世界を築きたいだけなのです』
先ほども言ったが、彼の演説は全世界にゲリラ中継されている。その光景は海外のいたる箇所の上空から映し出されているのだ。
「フン、テロリストめ……!」
しかし、千冬からして、彼の演説は単なるテロリストの犯行予告以外にほかなかった。
『では……本日をもってして、我々ソレスタルビーイングは同業の組織と共に各世界のIS社会で起こるISの犯罪行為の撲滅をここに宣言します』
そして、ホログラム映像は消え、世界各国に放送されたソレスタルビーイングのゲリラ放送は終わった。
「ソレスタル、ビーイング……」
その中継の一部始終を茫然と宥めていた僕は、彼らの名を呟いた。
*
ロシア首都、モスクワにて
「G反連合」と名乗る五体のガンダムによってモスクワの軍事施設は襲撃を受けていた。
軍事施設はすべて「IS」が配備されているからである。
「何をしている!? IS部隊を出撃させろ!?」
女性指令の怒号が指令室内に響き渡った。ちなみに、彼女以外の周囲の部下は皆が女性ばかりである。
彼女の命令通りにIS部隊は次々に滑走路は飛び立ち、上空より基地施設内を荒らしまわる五機のガンダムを狙い撃った。
しかし、部隊の背後から巨大なビーム状の鎌が襲い掛かる。
「!?」
背後から鎌にIS部隊数機は一斉に横真っ二つとなった。装着者の彼女たちは一瞬で切り裂かれて、なにがあったのかも知らないまま爆発した。
彼女たちを両断した鎌の主、それは黒いカラーディングのガンダムタイプのMSであった。
鎌を肩に担いで浮上するその姿はまさに「死神」である。
「オラオラァ! 死神様のお通りだぁー!!」
また、同じ空域からも二刀の刃に襲われる別のIS部隊の姿もあった。
エチオピアの剣、ショーテルを象った二刀の刃によってその部隊も次々にその餌食となっていく。
「ごめんなさい……」
彼女たちを襲った二刀の刃を握る白いガンダムからは、慈悲の混じったような優し気な少年の声が漏れた。
一方の地上では、陸戦タイプのISらが地上で二体のガンダムとの戦闘を続けていたが、二体の内一機の赤いガンダムは圧倒的な重火器を用いて次々に周囲のISを潰していく。
「ガンダムを見た者は、生かして帰すわけにはいかない……」
赤いガンダム左腕より放たれる二門の巨大なビームガトリングでISは次々にハチの巣と化していく。
「お、男のくせに……!」
他の地上エリアで戦うISの部隊は、ガンダムとなって戦う敵兵が男と見なして苦虫をかみしめ反撃にでるが、そんな彼女らの頭上へ襲い掛かるもう一体のガンダムが居た。
薙刀上のビーム兵器「ビームグレイブ」を振り回して次々に彼女たちを薙ぎ払っていく。
「どうした!? 俺よりも強いものは居ないのか!? このシェンロンを打ち破る猛者は現れないのかッ!?」
強さを掲げて、そのガンダムは戦いを求めて荒れ狂う龍のごとく、目の前のIS勢へ次々に襲い掛かっていく。
「あ、IS部隊の被害率が90パーセント近く上昇しています! これ以上の戦闘だと部隊が壊滅に追いやられます!!」
オペレーターの女が女指令へ振り向く、しかしIS崇拝者である彼女にとって男という象徴を勝手に感じているMSに大敗を期すことはとてもじゃにあが認めたくないのだった。
「ふざけるな! 女が……女が、男どもに負けを認めろというのかっ!?」
「し、しかし! これ以上の犠牲は……」
「ええい! 何をしている!? 他の基地より支援要請を求めろ!?」
「し、指令! こちらに高速で接近する機影を確認……MS、新たなガンダムです!」
「……なに!? もう一体いたというのか!? げ、迎撃しろ!!」
「無理です! あの速度ではすでに防衛圏を突破されました!!」
「何って速さだ……」
機影は、ガンダムと呼べるほど人型とではなく、鳥を象った飛行形態であった。しかし、それが人型へと、本来あるガンダムの姿へ代わると、そのまま上空へ浮上し、やや大型のバスターライフルを指令室側の基地へ向けて、照準を定めた。
「ターゲット、ロックオン……」
翼を背に持つ、そのガンダムから冷静かつ冷徹な一言と共にライフルが放たれた。
「お前を殺す……」
バスターライフルから放たれた巨大なビームが一直線に基地へ直撃する。
「は、早まるな! 男……」
女指令はそれを最後に指令室は突き破ったビームに飲まれた……
「任務、完了……」
バスターライフルを撃ち放ったそのガンダムの融合者は、静かにそう呟いた。
こうして、謎のガンダム5機によってモスクワのIS軍事基地は壊滅となった。
*
太平洋にて……
大海原の海域をゆく米海軍の空母艦隊は、こちらへ接近する謎の「海賊船」を補足した。
クロスボーンバンガードと名乗るMSを用いた海賊たちである。
その海賊はこちらの警告を無視してMS三機、それも額にドクロを描いだ三体のガンダムが現れた。
クロスボーンバンガードが誇るガンダムタイプのMS,クロスボーンガンダムX1、X2、そしてX3の三体である。
彼らに対するは米空母より発艦した数十機のISの編隊だ。
「例の海賊ガンダム……」
IS側の編隊長を務めるのは、近々イスラエルとの共同開発を続けているISの試験パイロットを控えたエース、ナターシャ・ファイルス大尉だ。
「大尉! 今こそ汚名挽回を果たしましょう!?」
周囲の部下からはそう意気だっていた。何せ、これまでISを中心として米海軍は幾度となくクロスボーンバンガードに襲われ、苦汁をなめさせられてきたのだ。
「そうです! MSを駆る生意気な男共にISの鉄槌を下してやりましょう!」
「少尉の言う通りです! 男という分際で……!!」
感情的になるところで、ナターシャは周囲を飛ぶ彼女らを制止させた。
「こら? 私たちは女である以前に軍人よ? ISを扱っているからって、女尊男卑なんてもの掲げるのは、単なる『エゴ』だわ?」
ナターシャは、軍では有名の男女平等を掲げる中立派であった。そのことでは彼女のことで好き嫌いが分かれる女性陣も少なくはない。
「ケッ! これだからリベラルな奴は……」
「中尉!」
中尉の女は、そんなナターシャを目に呆れた顔を浮かべ、上官だということも気にせずに毒舌をはいたのだ。
「男どもなんて、所詮は股間に刺激を求めるだけしか頭にない低能な生きモンしょ? そんな糞以下の下品な奴らが、MSとかいうふざけたガラクタになって逆らってくるから……」
「中尉、時期に戦闘区域に入る。私語は慎め!」
ナターシャの声に、中尉は舌打ちをして黙った。
そのとき、彼女らの前方を数発のビームが襲った。狙いは正確に近く、ギリギリかすめるぐらいの射撃制度だ。
「各機、フォーメーションCに移行! 体制を崩すな!?」
ナターシャは、即時に各機へ指示を送り、それに応じて各機は編隊を組みなおした。
しかし……
「フフッ……態勢を変えただけでは戦局など変わりはせん」
その存在は、ISらの真上から急降下して襲い掛かった。音速の速さでISの編隊の頭上から襲い掛かる一機の黒いシルエットが見えた。クロスボーンバンガードが放ったガンダムの一機である。その名もクロスボーンガンダムX2だ。全身黒く塗装されたその機体からは凶暴な印象を奮い立たせる。
「くそっ! レーダーに反応が出ない!? さっきまで、映ってたのに……」
「ミノフスキー何たらか!?」
「くそっ! MSはステルス機能も搭載しているの!?」
突如、IS勢に混乱が生じた。
ミノフスキー粒子によって、レーダー及び無線機能がシャットダウンされたことにより、どこから敵が襲い来るかわからない。
「敵!? は、早い……!」
対応が遅れたナターシャだが、肉眼で敵機を確認したころには次の命令を下す間などなかった。
「クックック……!」
X2から聞こえる残忍な笑声が、真下に映ったISの一機へ照準を定めた。
カトラス状のビームサーベル「ビームザンバー」を抜き、それを構えてIS陣へ突っ込む。
「き、来たっ……!?」
一瞬で目の前に現れた黒いドクロのガンダムにISの一機は即座に銃を向けるも、それをビームザンバーで切り落とされ、さらにザンバーがそのISの胸元を貫いた。
「ぐあぁ……!」
急所を突かれ、一撃でISの一体はやられた。さらに、X2は自分が敵編隊の中へ飛び込んだことで、ザンバーの間合いを得て周囲のISを次々に斬殺していく。
X2の融合者は、初めからこのつもりで敵編隊に突っ込んだのだ。
適当に遠距離からビームを放っては相手の注意を引き、ミノフスキー粒子を散布しながらレーダーから姿を消し、混乱したところに乗じて襲い掛かる。それは、相手がMSとの戦闘と、ミノフスキー粒子による対応の経験が乏しい相手ゆえにできた戦法だ。
「コノォ!!」
そんなX2の背後からコンバットナイフを抜いた中尉がガンダムに襲い掛かる。
しかし、そんな殺意などX2には見えていた。
「甘い……!」
中尉に振り返ったX2は、脛部から飛び出た実体剣で中尉の腹部を蹴り上げる形で突き刺した。
「ぐはっ……!」
実体剣を引き抜かれ、腹部からの出血を抑える中尉に、さらにX2のビームザンバーが肩へ斬り込んだ。
「どうだ? 性の刺激しか求めぬ低能な生き物に殺される気分は……?」
残忍な口調で問うX2に対して、中尉は先ほどの威勢は消え去り、恐怖と痛みで頭がいっぱいだった。
「フン……『魔女』が、死ね!」
ザンバーが、そのまま中尉の体を溶接して切り裂き、同時に爆発した。
「中尉!」
ISの少尉がX2へライフルを向けるが、それに対してX2も余った左手からバスターガンを手に、少尉の殺意が漂う背後に半身に振り向いて放った。
「!?」
少尉の額を、バスターガンのビーム弾が貫いた。
「な、なんてこと……!?」
ナターシャは気がつくと、周囲には自分一人だけになり、目の前に浮上するX2は鋭く紅い眼光をこちらへ向けた。
「キサマで最後か? ISという名の魔女よ、最後に言い残すことはあるか?」
「くぅ……!」
X2より漂う殺意は半端なく、ナターシャは覚悟を決めたが……
『ザビーネ、もう十分です。直ちに帰艦してください』
X2の無線より母艦からの通信である女性の声が聞こえた。
『敵艦隊は、キンケドゥとトビアが制圧しました。貴方も、直ちに二人の元へ合流してください?』
「……」
やや、不服な態度をとるX2の融合者のザビーネであるが艦長こと、元当主の令嬢の命令であれば逆らうことはできない。
「仰せのままに……」
X2は、ビームザンバーを収めた。そして、最後にナターシャへこう言い残す。
「私の『魔女狩り』で唯一生き残ったのは貴殿だけだろう。もし、また生きていたら何処かの戦場で会おう……」
X2はそのまま音速で飛び去り、X1、3と合流のためにこの空域から離脱した。
*
このような、数々の組織による反抗戦が繰り広げられている中、日本のIS学園は今日も平和であった……
「オルコット! ISの展開は3秒以上も掛からん、0.2秒以内に完了させろ!?」
実技授業で、鬼教官となった千冬の叫びが、アリーナに響き渡る。
「篠ノ之! 足元が震えているぞ?」
「は、はい……!」
例の事件以降、僕たちはいつもと変わらぬ授業を受けていた。ちなみに、サイに関してはあの後、ドラゴンガンダムの損傷が酷かったことで今後行く予定だったガンダムファイトは中止になったそうだ。明沙はやや残念がっていたが、それでも凰戦でいち早くサイのファイトが見れたと思えば得したもんだ。
サイは、ドラゴンガンダムが修理し終えた後に二人の側近の僧侶が迎えに来て、彼と共に今日、日本を発つそうだ。
授業が終わった後、まだサイが居るのならお別れを告げようと明沙が言い出し、彼女と僕達は授業が終わった後、アリーナから出てサイが居そうな場所を探そうとしたが……
「よ! みんな」
「サイ……?」
アリーナを出た道沿いにサイと、ほか二名ほどのお坊さんが立っていた。
「サイ・サイシーが皆様に別れを告げたいと申しておりまして、ここでお待ちしておりました」
坊さんの一人が言うと、サイは歩み出て、僕らに別れを告げた。
「みんな、短い間だったけどオイラのために力を貸してくれて本当にありがとう! 別れるのがつらいけど、行かなくちゃ……」
「そうか、寂しくなるな……」
カミーユはやや目頭を熱くした。彼にとって、サイはちょっとした弟分のように思っていたところがあったのだ。
「ま! 今度、遊びに来いよ?」
と、ジュドー。
「また、君のファイトを見に行くからね?」隼人
「次ぎ会ったときは、オメェの料理を食わせてくれや?」該
「私も……サイ君に会えて、本当によかった。また、会おうね?」
「明沙……」
別れ際の彼女の姿は、サイにとってまさに菩薩のように思えた。しかし……
「てぃっ!」
目にも止まらぬサイの手さばきが、明沙のスカートを翻した。
「きゃっ!」
慌ててスカートを抑えるも、すでに中身は僕らに見られていた……
「へへっ、今日の明沙は真っ赤なシマシマ模様……」
「これ! サイ・サイシー、悪戯が過ぎるぞ!?」
「いてっ」
もう一人の坊さんがサイに拳骨をした。
「もう……サイ君ったら」
プクっと顔を膨らます明沙を見て、なぜだか少し可愛く思えたのは何故だろうか?
「……それと、アムロもありがとう。アムロがオイラのことをみんなに紹介してくれなかったら、オイラはどうすることもできなかったかもしんない。へへ、やっぱまだまだ未熟もんだな? オイラって」
「そんなことないよ? サイは立派な少林寺拳法の後継者さ? サイの戦いぶりを見て、僕も感動しちゃったよ? 少林寺の復興、頑張ってね?」
「おう! また、こっちにも遊びに来てくれよ!!」
サイは、僧らと共にIS学園を去っていった。また、彼に会えるのを楽しみにして僕らもMSの鍛錬に励むのであった……
ジオン公国、そこは反IS運動を掲げる男女平等社会国家の一つである。
また、MSの発祥地である公国には、連邦軍のMS技術を凌ぐ次世代の最新技術を駆使したMSが日々開発、研究を続けられている。そして、非人道的と思われかねない技術の一種、「強化人間」もそのうちの一つであった……
「キマイラ隊に配属予定のパイロットが脱走したと……? ああ、わかった……至急、部下を向かわせる……ん? 別動隊を? ……わかった。強化人間ゆえに油断するな?」
後書き
次回
「ユーマ・ライトニング」
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