サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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サイドンロボ内にて、、、
四人は
操縦席にサトシ、助手席にヒロシ、
後ろにヒカリとマリナの順で座り
マサラタウンを目指した。
ドドドドッ(地中を進むサイドンロボ)
サトシ:「カツラさんの昔話?」
ヒカリ:「うんっ。、、前に
ポケモン孵化施設で争奪作戦を実行して、
原っぱでサトシを待ってた時あったでしょ?
その時に聞いたのっ。確か、カツラさんが
子供の頃に聞いた話みたいで、、、」
ヒロシ:「それで、どんな話だったの?」
ヒカリ:「確か、村に産まれた兄弟の話で、
その兄弟はお互い別々の人生を歩んで、最後は
国の存亡をかけて兄弟同士争う内容だったわっ」
サトシ:「兄弟同士で戦う話か、、」
ヒカリ:「古代書の内容を聞いて
思い出したのっ。なんかカツラさんの昔話に
似てるなーって思って、、」
マリナ:「説明が大雑把すぎね」
ヒカリ:「ムッ」
ヒロシ:「それで、話の内容は?」
ヒカリ:「えぇっとね、、、昔むかし、
あるところに子供を欲しがっている
夫婦がいました、、その夫婦は空を見上げて
神様にお願いしましたっ、、、」
ヒカリは以前カツラから聞いた昔話を
話した。
ヒカリ:「、、、そして、光に包まれた
兄弟はその場から姿を消して、この話は
村を超えて遠くまで広まり、一つの国、
カントーが出来ました、、だったかな?」
サトシ:「ふぅん、、何か切ない話だな。
同じ兄弟なのに、、」
ヒカリは必要な箇所だけ抜粋して
話したが、内容は皆に伝わった。
ヒロシ:「サトシ、この話聞いて
大丈夫だったか?」
サトシ:「あぁ!」
マリナ:「確かに、現段階で解読出来ている
古代書の内容に似てるわね、、」
ヒカリ:「でしょ?」
サトシ:「じゃあ、古代書の内容は
カツラさんの昔話って事か?」
ヒロシ:「もし仮に、その昔話と
古代書が同じ内容だったとしたら、、」
マリナ:「付け加えて、
古代書を探していたシルフの、、
”カントー新時代計画”の内容と末路が
その話に沿った内容だったとしたら」
ヒカリ:「嫌よそんなの!」
サトシ:「大変だ!早く兄弟を探さないと!」
マリナ:「冗談よっ」
ヒロシ:「シルフが古代書を探しているのは、
もっと他の理由だよっ。カントー新時代計画が
今聞いた昔話を基に練られたものなら、
古代書を探す意味がないからねっ。
結末を知ってるって事だし」
マリナ:「つまり、二度手間になるって事よ。
話を知ってる内容の書物を探すって事は」
ヒカリ:「そっか!、、でも、何で
シルフは古代書を探してるのかしら、、」
ヒロシ:「恐らく、古代書に書かれているのは
別の何か、、。今のシルフがどうしても
手に入れたい、代物って事さ」
ヒカリ:「どうしても手に入れたいもの、、」
ヒロシ:「まぁでも、あくまで仮定の
話だけどねっ。、、先ずはマリナさんに
解読してもらわないとっ」
マリナ:「えぇ、、そうねっ」
マリナは操縦するサトシに目をやった。
サトシ:「、、やべっ、深く進みすぎたっ」
マリナ:「、、、記憶、、かっ」
ヒカリ:「え?」
マリナ:「なんでもないわっ」
ヒカリ:「?」
ドドドドッ(サイドンロボ)
サトシ:「着いた!オーキド研究所だ!」
サトシ達はオーキド研究所付近の地下に
たどり着き、サイドンロボを停め地上へ出た。
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