オズのアン王女
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第一幕その六
「だから起こる前に何とかしたいけれど」
「今貴女はね」
「そう、都の城壁のことで忙しいから」
「もっと奇麗な壁にする為に」
「それで貴女にお願いしたいの」
「私がウーガブーの国に行って」
「そう、そしてね」
そのうえでというのです。
「あの国を守るか救うか」
「何が起こるかわからないけれど」
「どうにかしてね」
「わかったわ、じゃああの国に行って」
「アン王女にお話をして」
「何とかするわ」
「そうしてね」
「今からウーガブーの国に行くわ」
ドロシーはオズマに笑顔で応えました。
「そうするわね」
「お願いね、それで貴女と一緒にファイター大尉にも行ってもらうわ」
「あっ、大尉さんもなのね」
「あの人にも連絡するか」
「じゃあ何処かで待ち合わせて」
「木樵さんのお城でよ」
場所はそこでした。
「そこで大尉さんとも待ち合わせをして」
「そしてあの国に行くのね」
「そうしてね、それとお城にはね」
「あの子達がいるわね」
「あの子達とも一緒にね」
「ウーガブーの国にね」
「行ってね」
ドロシーにこうも言うのでした。
「そうしてね」
「わかったわ、じゃあまずは木樵さんのお城にね」
「行って来るわね」
「僕もだよね」
これまでドロシーの足元で御飯を食べていたトトがドロシーに応えました。
「一緒に冒険に行くんだよね」
「勿論よ、ドロシーにはね」
「いつも僕が一緒だからね」
「一緒に行ってね」
「是非そうさせてもらうよ」
笑顔で応えたトトでした。
「まずは木樵さんのお城までドロシーと一緒にだね」
「行ってもらうわ」
「それじゃあね」
「オズの国は安全だし」
安全さでオズの国に勝る国はありません。
「木樵さんのお城までの道も楽しんできてね」
「わかったわ」
「そうさせてもらうね」
ドロシーとトトはオズマに笑顔で応えました、ですが。
ドロシーはオズマにです、怪訝な顔で言うのでした。
「ただ。何が起こるのか」
「ウーガブーの国でね」
「そのことが気になるわね」
「私もなの。グリンダもそこまではわからないっていうし」
「ううん、また妖魔みたいな人達が攻めて来るのかしら」
「ノーム王とかね」
「それか災害かしら」
ドロシーはこの可能性も考えました。
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