サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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その日の夜、サトシは不思議な夢をみた
夢の中
サトシ:「、、ここ、、どこだ?」
夢の中で、サトシは荒野に立っていた。
サトシ:「人も建物も何もない、、とりあえず
歩いてみるか、、」
夢の中で、サトシは荒野を歩いた。
不思議な事に、普段見る夢と違って
いつもより意思がはっきりしている。
サトシ:「おーい、、ヒロシー!
ヒカリー!、、誰か居ないかーー?
カツラさーん!マリナさーん!」
呼びかけても、当然ながら周囲には
サトシ以外誰も居なかった。
サトシ:「、、どこだ?」
サトシが立ち止まると、場面は急に変わった。
〈謎の里にて〉
サトシ:「、、あれっ、急に村みたいな
とこに来たぞ」
サトシが周囲を見渡すと、土や石で出来た
家のような建物が点々と並んでいた。
見るからにして、明らかに今の時代とは違う
ものだった。
サトシ:「俺の居る世界とは違う、、、。
もしかして、ここは古代の場所、、」
スッ(サトシの横)
コラッタ:「、、、」
サトシ:「うわっ、、、コラッタ?」
タタタッ(横切るコラッタ)
サトシがその場に佇んでいると、
コラッタが横切り、サトシが目で追って
正面を見ると、村は急に人で溢れていた。
サトシ:「いつの間に人が、、、
でも、着ている服からしてやっぱここは、、」
里の人は皆、男女とも薄黄色の布を纏っており
サトシはここが太古の時代だと理解した。
サトシ:「あのー!すいません!」
村の人:「、、、」
サトシ:「あれ?、、、すいません!」
サトシは人に話かけたが、誰1人サトシに
返事を返す人は居なかった。
返事を返さないと言うよりは、サトシの
存在に気づいていない様子である。
それに加え、人々がやりとりをしていても
話し声が聞こえず、音すらも聞こえなかった。
サトシ:「何か喋ってるけど何も
聞こえない、、、」
そして、溢れていた人は皆
同じ方向に歩いて行った。
サトシ:「どこ行くんだ?、、、よし!」
サトシは後を追って行き、しばらくすると
少し大きめな家にたどり着き、
村の人々が集まっていた。
サトシ:「みんなここに集まって、
どうしたんだろう、、」
サトシが人混みの中から顔を覗かせると
家の中が見え、中では小柄で白髪の生えた
老人らしき人物が祈祷のような事をしており、
複数の人がその後ろに座り、祈りを捧げている。
しかし、声も音も全く聞こえず、
サトシは無音のままその一部始終を見ていた。
サトシ:「何やってるんだ?、、」
祈祷する老人を見つめるサトシ。
ここでサトシは、思い切った行動に出た。
サトシ:「みんな、俺に気づいてないなら
近くまで行ってみるか、、」
サトシは家の中に入って行った。
サトシ:「家に入っても、誰も何も言わない、、」
気がつくと、サトシは老人の背後まで来ていた。
すると、、、
サッ(振り向く老人)
サトシ:「わっ!」
老人はサトシの方を振り向き、祈祷をやめた。
そして、さっきまでサトシの存在に
気づいて居なかった村人が一斉に
サトシの方を見た。
サトシ:「、、あ、、すいません、、」
しまったと言わんばかりの表情で
固まるサトシ、、。すると、
老人がサトシに向かって口を開いた。
老人:「ーーー」(口パク)
サトシ:「、、、え?」
サトシに何かを言っているが、
声が全く聞こえない。しかし、サトシは
口の動きを理解しようとした。
サトシ:「、、、次なる、、さだ、、、」
サトシが理解しようとすると、、、
ガバッ(布団)
サトシ:「、、、はっ!」
ここで、サトシは目を覚ました。
サトシ:「、、、夢、、」
カラカラ:「カラッ」
サトシ:「カラカラ、、」
サトシが目を覚ますと、ベッドの下で
カラカラがサトシを不思議そうに見つめていた。
サトシ:「、、、そっか、起きた衝撃で
カラカラのモンスターボールが落ちたのか」
カラカラ:「、、カラ?」
サトシ:「起こしてごめんなカラカラっ。
ちょっと変な夢を見てさっ」
スッ(カラカラを抱くサトシ)
サトシ:「ふう、、、何か、お前を見たら
安心したよ、、」
カラカラ:「カラッ」
サトシ:「まだ夜中の3時か、、。
よし!カラカラ!一緒に寝るかっ!」
カラカラ:「カラッ」
サトシはカラカラと
ギャロップのモンスターボールを布団に入れ、
共に寝た。
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