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転生とらぶる

作者:青竹
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ガンダムW
  1593話

 デルマイユの別荘が消滅したというのは、再びOZに相応の衝撃を与えたらしい。
 財産としては、デルマイユにとって別荘がなくなったのはそこまで大きな痛手ではないだろう。
 だが、その変わり再び面子が潰された形なのだ。
 それこそ、これ以上ない程に。
 2度目のデルマイユの別荘の狙い撃ちということもあって、恐らく現在はかなり怒っているのは間違いないと思われる。

「結局ルクセンブルク基地には攻めてこなかったしな」

 食堂で昼食を食べながら、呟く。
 このテーブルに座っているのは、俺、綾子、五飛、サリィ。
 簡単に言えばシャドウミラー関係者となる。

「当然だ。俺がこの基地にいたのだからな」

 口の中にあったパンを飲み込み、五飛が呟く。
 実のところ、それは決して言い過ぎという訳ではない。
 シェンロンガンダムが現在シャドウミラーとして活動しているというのは、連合軍が大々的に情報を流しているだけあって、知っている。
 実際、俺達がデルマイユの別荘を攻撃する為に出掛けている時にこのルクセンブルク基地で行われた、シェンロンガンダムと連合軍のMSの間で行われた模擬戦はニュースにすら流れていたのだから。
 ……ちなみにこの件は、OZのニュースでも流れていた。
 もっともそっちでの扱いは、テロリストのMSと友好的な連合軍という扱いだったが。

「出来ればもう少しシャドウミラーのメンバーを増やしたいところなんだけどな」

 そうすれば、俺が別行動を取っている時でもルクセンブルク基地が攻められる可能性というのは少なくなるし、もしルクセンブルク基地を攻められてもただでさえ少ないOZの戦力を更に減らすことが出来る。
 また、純粋に手数という問題もある。
 トールギスは間違いなく強力なMSだが、それでも1機しかないというのは間違いない。
 出来れば、傭兵団としてもある程度の数は揃えたいところなのだが。
 少数精鋭というシャドウミラーだが、別に好きでそのような形をとっている訳ではない。
 だが、迂闊な技量の相手をシャドウミラーに引き込んでも、邪魔になるだけなのは間違いのない事実だ。
 だとすれば……
 五飛の方を見ながら、やっぱりそれが最善の選択肢だと納得する。
 だが、同時にそれが難しいというのも理解していた。
 それでも五飛に尋ねてみる気になったのは、それが現状では最も有効だと判断したからだろう。

「五飛、他のガンダムのパイロットに連絡を取れないか?」
「無理だな」

 だが、予想通りに俺の提案は五飛によってあっさりと却下されてしまう。

「何でだ?」
「そもそも、俺達はそれぞれに連絡を取り合いながら地球で活動をしていた訳ではない」
「……その割りには、5機のガンダムが同日の、それも同時刻に地球に落下したみたいだけど?」

 俺と五飛の話を黙って聞いていたサリィが、思わずと言った様子で五飛への質問を口にする。
 ガンダムの行動を知っていれば、当然それは湧き上がる疑問だ。
 そんなサリィの質問に、五飛は特に躊躇することもなく口を開く。

「俺と他の奴等が地球にやってきたのは……偶然だ」
「偶然?」

 まぁ、五飛のその言葉は決して間違っている訳ではない。
 オペレーション・メテオが始まった当初は、コロニー間の行き来は勿論、通信も自由に出来る状態ではなかった。
 であれば、ガンダムを開発した5人の技術者達にとっても、当然連絡は出来なかった筈だ。
 ……もっとも、ドクターJを始めとして全員が優れた科学者達だ。
 もしかしたら、OZや連合軍に知られないようにしてやり取り出来るシステムくらいは開発出来そうな気がするが。
 だが、今回に限って言えば、本当に偶然なのだろう。
 ただし、ガンダムの開発に成功したらその日に地球へとガンダムを送り込む事を前もって決めていたとしてもおかしくはないが。

「無理か?」
「ああ」

 重ねて尋ねるが、やはり速攻で却下されてしまう。

「他のガンダムをシャドウミラーに入れる事が出来れば、これからも色々と楽が出来ると思ったんだけどな」
「そんな事を考えてたの?」

 綾子にとってもその考えは予想外だったのか、驚きの視線が向けられる。
 ゲームに慣れ親しんだ綾子にとっては、敵対した相手を味方に引き入れるというのはそう珍しい話でもないと思うんだが。
 ああ、でもやっぱりゲームと現実は違うってところか?

「ああ。言うまでもなく、ガンダムは高性能MSだからな。シャドウミラーとしては是非とも仲間に入れたい」
「別に俺はお前達の仲間になった訳ではないぞ」

 俺の言葉に釘を刺すように告げてくる五飛。
 実際、五飛にとってシャドウミラーというのは自分が骨を埋める場所……という風には思っていないのだろう。

「そう言えば、ガンダムで思い出したけど……」

 不意にサリィが口を開き、俺を含めてその場にいる者の視線がそちらへと向けられる。

「一応というか、ガンダムのコードネームがOZで決まったとか。飛行タイプがガンダム01、大鎌を持っているのがガンダム02、ガトリング砲を持っているのがガンダム03、ヒートショーテルを持っているのがガンダム04、そして五飛のシェンロンガンダムがガンダム05らしいけど」

 任務の場ではないからか、若干フランクな感じの言葉遣いでサリィが告げる。

「決まったとか、ってどういう事? 連合軍で決めたんじゃないのか?」

 綾子の疑問に、俺も頷く。
 だが、そんな綾子に対してサリィは首を横に振った。

「いえ、OZの方で決めたのをこちらの情報網が入手した……というのが正しいらしいわ。それでガンダムについての正式な名前も分からないから、取りあえず連合軍でもOZで使っているのをそのまま使う事になったのよ」
「……なるほど」

 どうやらその辺の流れというか、ガンダムに付ける番号は原作と変わらないらしい。
 俺が色々と干渉した結果、その辺りに影響が出て来てもおかしくはなかったんだが……まぁ、それはそれでよしとしよう。

「ふん」

 だが、それに納得出来ないのは五飛だった。
 まぁ、シェンロンガンダムにナタクと、今ですら2つの名前がついているのに、そこに更にガンダム05という名前がついたのだから、面白くないのは当然か。

「とにかく、五飛の方で他のガンダムについて連絡が取れないとなると……俺の方で動くしかないか」
「アクセル代表? もしかして、ガンダムと連絡を取る手段が?」

 驚きの表情をうかべるサリィ。
 いや、それどころか五飛までもが俺に驚きの視線を向けていた。
 当然か。ガンダムのパイロットの自分でも無理なのに、俺が他のガンダムのパイロットに連絡を取れると聞かされれば。

「アクセル・アルマー……貴様、一体何者だ?」

 警戒した視線を向けてくる五飛だったが、俺はそれに構わずハンバーグを口へと運んで味わう。
 当然だが、味はそこそこといったところだ。
 出来ればもう少し美味い料理を食いたいんだけどな。
 ああ、そう言えばデルマイユの別荘から盗み出した金庫がまだ開けてなかったな。
 何故かハンバーグを食っている時にそんな事が思い浮かびつつ、ハンバーグを飲み込んでから口を開く。

「勿論連絡を取ると言っても、確実じゃない。もしかしたら……という可能性であって、実際には無駄足を踏む可能性もある。それにもし連絡を取れたとしても、恐らく01と02のパイロットだけだ。03と04とは連絡の取り用がない」

 ああ、でもニューエドワーズ基地から撤退していく時、意識を失っていた五飛以外の4人は纏めて撤退していった。
 もしその後も一緒に行動をしているようなら、もしかしたらハワード経由で連絡が取れるかもしれないな。
 ただ、これも確実って訳じゃない。
 別にヒイロもデュオも、ハワードの持っているサルベージ船を拠点としている訳じゃないしな。
 あくまでも、修理や補給が必要な時にデュオが連絡を取ってハワードと接触するという形だ。
 その上、以前俺達がハワードのサルベージ船にいた時はヒイロもいたが、あの時はサリィに捕まっていたヒイロをデュオが助け出した時の流れでハワードの所にいた訳で。
 だとすれば、下手をすれば連絡を取れるのはデュオだけとも限らない。
 それでも現在のシャドウミラーの状況を考えれば、デュオだけでも力を貸してくれれば助かる。
 ……最大の問題は、デュオが俺達に力を貸すかという事なんだが。
 その辺りは実際に話を通してみるしかない。
 ただ、実際には結構可能性が高いと思うんだよな。
 何しろ、現在の連合軍はコロニーとの宥和政策を取っている。
 勿論それが正式な形になるのは、OZの反乱を終えた後の話になるだろうが。
 だからこそ、デュオは俺達へと手を貸す事により、本当に連合軍がコロニーに対して宥和政策を取るのかどうかとすぐ近くで……それも連合軍に所属せず、傭兵部隊の中から確認する事が出来るのだ。
 デュオにとって、これは絶対に見逃す事が出来ない選択だろう。

「01と02……飛行タイプと近接戦タイプですか」
「ああ。……連合軍の方が問題ないようなら、交渉に行ってもいいけどどうする?」
「それは……勿論お願いしたいところですが」

 完全には信じる事が出来ない、か。
 いや、この世界の常識を考えれば、それは決しておかしな話ではない。

「サルベージ業者の、マイク・ハワードという人物と連絡を取ってくれ」
「……マイク・ハワード? その人物がガンダムとの繋がりが?」
「ああ。以前俺達が世話になった人物で、トールギスの開発者だ」
「それが、何故ガンダムに?」
「今思えばだが、俺達がトールギスの改修作業を頼んだ時に立ち入り禁止の場所があって、そこで何かの作業をしていたんだ。多分、あれが……」
「ガンダム、と?」
「ああ」
「ですが、何故それが01と02だと分かるのですか?」
「そっちは俺の予想というか勘に近い。もしかしたら、03と04かもしれないがな」

 情報を渡し過ぎたか?
 だが、今のままでは事態が停滞しているのも事実だ。
 いや、OZとの戦いが進んでいる以上停滞はしていないのだが、連合軍有利に事態を進める意味で、ガンダムは必須だ。
 そもそも、OZとの戦いが始まってからそれなりに日数が経つ。
 なのに今の状況でガンダムが動いていないのは、間違いなく様子見をしているからだろう。
 つまり、状況を見極めれば何らかの行動に出る可能性は高かった。
 勿論ガンダムの行動原理を考えれば、OZにとっては不利な……そして連合軍にとっては有利な行動を取るだろう。
 だが、それはあくまでも恐らくそうだというだけであり、確実性がある訳ではない。
 だからこそ、出来ればガンダムの行動についてはこちらで手綱を握っておきたかった。

「とにかく、話は分かりました。アクセル代表に色々と謎が多いのは、こちらも理解しています。ですが、それでもアクセル代表が……いえ、シャドウミラーが連合軍に対して不利益な行動を働いた事は殆どないので、これ以上は聞きません。ですが……ガンダムと本当に接触出来るのですか?」
「確実にとは言わないがな。とにかくハワードを見つけてくれ。そうすれば、後はこっちで動く」

 俺の言葉に少し考えた様子のサリィは、やがて頷く。

「分かりました。では、こちらで色々と手を打ってみましょう。マイク・ハワードですね? 恐らく直ぐに見つかると思います」

 だろうな。多少時間は掛かったが、マフィアですら見つける事が出来たんだ。
 であれば、マフィアよりも圧倒的な力を持っている連合軍なら、ハワードを見つけるのは難しい話ではないだろう。
 まぁ、マフィアが見つけるのに時間が掛かったのは、俺がハワードの名字しか分からなかったからだが。
 ……いや、ハワードって名前、いわゆるファーストネームだと思ってたんだけどな。
 ともあれ、連合軍は世界を支配していたと言っても過言ではない組織だ。
 当然そこには広い情報網があるのは間違いない。

「……ふん」

 何故か若干不機嫌そうに鼻を鳴らしたのは五飛。

「どうした?」
「別に何でもない、……まぁ、いい。俺も他のガンダムにはどんなパイロットが乗っているのか気になっていたからな。そういう意味では、今回の件は決して悪い訳ではないだろう」

 言っている意味がよく分からないが、ともあれ何となく不機嫌そうなのは理解出来た。

「では、すぐにマイク・ハワードを探させますので。運が良ければ今日中に見つかるかもしれません」

 もしかしたら他のガンダムも連合軍の戦力に組み込めるかもしれない。
 そう考えれば、サリィが張り切るのも納得は出来た。
 ……実際のところ、本当に戦力に組み込めるかどうかは微妙なところなんだが。

「じゃあ、今日は少し休憩するか。何だかんだで結構働いているしな」
「それ、いつも言ってないか?」

 俺の言葉に、綾子がどこか呆れた表情でそう告げるのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:1035
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    鬼眼
    気配遮断A+

撃墜数:1309 
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