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ダンジョンに人生を求めるのは間違っているだろうか

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掘り出し物

 
前書き
今回も、主人公強化きます。それもかなりの。それでも構わない方は、是非是非見てください! 

 
地上へと繋がっている階段からは、光が差し込んでいる。覗いてみると、朝日が昇ったばかりの方だ

「なにその格好」

「お?アテナ。起きたのか」

「まあね…で、なにその仮面」

アテナが気になっているのは、俺が今被っている仮面だろう。白い狐をベースとした仮面は、目以外の顔全体を覆っている。

「あ、これは注目を浴びないために…な。周りに存在を公表するとしても、まだその時ではないと思うから、1日でランクアップした男がいる。っていう噂だけで充分だ」

「ふーん。…にしても、仮面なんかしたら勿体無いよ。折角美の女神を魅了する容姿を持ってるのに」

そうか?普通にそこらへんにいるやつと同じだと思うけどな

「あ、そろそろ人が多くなってきそうだから行ってくる」

「うん。…気をつけるんだよ」

はいはい、の代わりに右手を上げて、振りながら階段を登って行く。…そういやまだ武器持ってなかったな…昨日沢山稼いだし、武器でも買ってくか

********************

やってきたのはバベルの8階。ここでは、駆け出しの冒険者達の武器が売られている

「…どれも上層でしか通用しなそうな武器だな…」

自分はまだ冒険者となって2日目だが、中層でも普通に通用する。なので、それなりの強さの武器が欲しいのだが…そう都合よくないか

「…ん?」

その中で一つ、俺の目に留まる武器があった。形は丁度片手剣の大きさで、見た目は特に気にならない。しかし、纏っているオーラが力強く、まるで生きているかのように周りに威圧を与えていた

「この武器。なんでこんな値段なんだ?」

見るからに強い武器。それが、たったの10万ヴァリス。明らかにおかしい。本来なら100万単位にもなる、そんな武器が、だ。

店員を呼んで、この武器の詳細を聞いて見た

「この武器は、ダンジョンにポツンと落ちていたそうですよ。…しかし、この武器は呪いがかかっていました」

「呪い?」

「はい。…それも強力で、持っていた第一級の生命エネルギーが、一瞬で吸い取られてしまいました。なので、本来なら売り物として出すべきではないのですが…仕舞おうとすると武器が拒絶するのです」

「ほう…買わせてくれ」

「ッ!!本当ですか!」

これも運命だろう。それに、これは絶対俺が持つべき武器だ。何故なら鑑定して見ると


原始の剣
・進化する
・持ち主の気質に合わせ武器は強化される
・持ち主の要望に応え、武器の形は変化する

だってさ。つまり、第一級冒険者の生命エネルギーが枯渇したのは、この武器を強化するため…って事だ。しかも、変化するというのはつまり、片手剣とか両手剣とかを自在に操れるってことだよな。こんな万能なのに買わない手はないぞ

「ありがとうございましたー!」

店員のそんな声が聞こえるが、俺はどんな武器に進化させようか考えていたので、無反応だった

それから、ダンジョンの中層で試し切りをする事にした。移動は、【文字魔法】2文字解放で出来るようになった《転送》で、思い浮かべた場所に転送できるようになった。

「よし。ここなら周りの目につくこともないだろう」

辺りを見渡して確認し、手のひらに聖と書いた。その状態で原始の剣を握り、魔力を全力で込める。するとどんどん魔力は吸い込まれて、4分の3程注ぎ込むと光りだした。

「ッ!!…これは…」

光が収まり、見えるのは大量の聖なるオーラ

「どうやら上手く行ったようだな」


原始の剣 《聖剣 エクスカリバー》

・モンスター相手にダメージ中補正
・使い手のステイタスに大補正

…まさかかの有名な剣、エクスカリバーができるとは思わなかった。アーサー王の使った剣であるエクスカリバーだ、纏っているオーラも名前負けしていない

「犠牲はお前だ【速】」

ミノタウロスが襲ってきたので、試し切りすることにした。ミノタウロスの角は、本来なら硬いはずだが、バターより軽く切れてしまう

「もう充分だ【衝撃】」

今までは斬で、斬撃を飛ばしていたのに、ステイタスの上昇とエクスカリバーの鋭さにより、素の力で飛ばせるようになった。なので、衝撃の効果を付けると、遠くに飛ばせる爆弾の完成。

ドカァァァァァン

そんな音とともに、血が飛び散る。骨や肉は爆発で塵となった。

「この調子で中層は狩り尽くすか」

不敵な笑みを浮かべ、金と経験値を稼ぐために虐殺を始めるのだった 
 

 
後書き
どうでしたか?剣はこれからも少し強化する予定です。それと、この物語の方針を悩んでいるので、是非アドバイスあればお願いします! 
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