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魔法戦記リリカルドライブSurprise

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誘拐事件を解決できるか

ヴァイスとティアナはジャスティスハンターの案内で、トライドロンを走らせた。辿り着いたのは閉鎖された遊園地だった。

「ここに誘拐された人達が?」
『ハンターの捜査に狂いないさ』
「とにかく探すぞ!」

2人はさっそく遊園地の中を走り回って、誘拐された人達を探し始めた。探しているうちに、メリーゴーランドに人影が見えた。近づいてみると、そこには数人程の男女が拘束されていた。

「この人達ってまさか、誘拐された人達!?」
「どうやら、その通りだな」

ヴァイスとティアナは拘束された人達に近づいて、生きているかどうか確認した。

「どうだ。ティアナ?」
「大丈夫です。気を失っているだけみたいですね」
「当然さ。大事な身体だからな」

聞き覚えのある声がしたので、振り向くと1人の女性が立っていた。しかもその女性の姿は、今拘束されている被害者の女性と姿が瓜2つで、ドライブが倒したコブラロイミュード【029】になる。すると【029】のボディから紫のエルネギーがあふれ出て形が変わろうとしていた。

「俺は今まで、腕・足・顔などの人間の優れた部分を取り込んできた…その完璧な肉体によって俺は進化した!!」

【029】は雄叫びを上げながら、紫色でマッスルボディな感じのアイアンロイミュードに進化。それと同時にこの前以上に重加速を発生させた。
重加速は広範囲に広がって、辺りの住人も影響を受けていた。

「うわっ!どんよりだ?!」
「しかもなんか強力だ!?」

それはハートとブレンが今いるカフェにも影響が出たが、慌てて戸惑う従業員と客だけども2人には重加速は効いていなかった。

「どうやらハートの言った通りですね。しかもかなりの力に覚醒したようです」
「行こうか。進化した友に♪」

嬉しそうにハートは赤いボディに心臓と血管をモチーフにした、ハートロイミュードになった。続いてブレンも緑のボディに脳をモチーフのブレンロイミュードになり、一緒にカフェを出た。
再び閉鎖した遊園地。進化したアイアンロイミュードの重加速を受けたヴァイスとティアナだったけど、シフトカーを装備したおかげで行動出来た。

「さてと、俺は持って人間のボディのデータを集めてもっと進化してやるよ!」
「待ちなさい!」

アイアンがそう言うと逃げ出したが、デバイスを展開したティアナが止めようとした。だが、スパイダーロイミュード【093】とバットロイミュード【071】が立ちふさがってエネルギー弾を撃った。

「きゃっ!?」

すぐに避けたが【093】と【071】はアイアンの後を追いかけた。

「クソ…俺は奴らを追いかけるから、ティアナは誘拐された人達を!」
「分かりました。気を付けてください!」

ヴァイスは走ってトライドロンの所に戻って乗車する。そしてベルトさんを掴んで、腰に巻きながらも尋ねた。

「ベルトさん…俺を選んだ理由、教えてくれよ」
『もちろん、君にはドライブに適合できる存在だからだ。やってくれるか、ヴァイス?』
「……走れるのも奴をやっつけるのも、俺1人だけだからな!」

そのままトライドロンを走らせてシフトブレスにシフトスピードを装填させた。

「考えるのは止めてやるよ!」
『OK!Start Your Engine!』
「変身!」
『DRIVE type SPEED!!』

ヴァイスは仮面ライダードライブに変身しながらも、トライドロンを運転してアイアン達を追いかけた。

「おい、あれって!?」
「ヤバいっスよ。追いかけてきた!?」
「なんとか足止めしろ!!」
「「うっす!!」」

アイアンは2体に命令して走って逃げ続けた。
それから【093】は空を飛ぶ【071】の足に掴まりながらも、エネルギー弾でトライドロンを攻撃してきた。

「おい、どうすんだ!?」
『こんな時にもシフトカーの出番だ』
「え?」
『MAX FLARE!FUNKY SPIKE!MIDNIGHT SHADOW!』

ベルトさんの掛け声と一緒に、ドライブのシフトカーホルダーのマックスフレアとファンキースパイクとミッドナイトシャドーが、ドライドロンのリアハッチに入ってしまった。

『タイヤフエール!』

するとトライドロンの左前輪がマックスフレアの、さらにリアハッチの右車輪がファンキースパイクで、左車輪はミッドナイトシャドーのタイヤが出現した。
さっきよりもスピードもパワーもアップしたトライドロンは、緑のトゲと紫の手裏剣を飛ばして【093】と【071】を捕らえた。

『Go!トライドロン!!』

そして再びベルトさんの掛け声と共にトライドロンが炎に包まれながら、【093】と【071】に向かって体当たりして2体は爆発。

「ヤバい…早く逃げよう」
「そうだな。早くって」

奇跡的に残ったコアも、結局アイアンを追うトライドロンに踏まれて消滅した。それから何とか逃げ切れたと思ったアイアンは、少し休憩していた。

「はぁ、はぁ、ここまで逃げれば…もぅ…大丈夫」
「なにが大丈夫なの?」
「ん?げっ!?」

だが、既に追い付いてドライブがトライドロンから降りてきた。

「さぁ、行くぞ」
「うぐぐ…進化した俺様を、舐めるな!」

アイアンは両腕を強化して襲い掛かった。ドライブは避けて反撃しようとしたが、スピードもパワーも明らかに相手が上だった。

「不味い…なんかとても勝てる気じゃ…」
『動きを封じなきゃな!』
「だったら、ピッタリなのが」

するとジャスティスハンターはサイレン鳴らしながら走って、ドライブの手に止まった。

「それじゃあ、ひとっ走り付き合ってくれよな♪」

さっそくドライブはジャスティスハンターをレバー型にしてシフトブレスに装填し押した。

『タイヤコーカン JUSTICE HUNTER!』

白の柵の装飾の付いた赤いタイヤが装着されて、右手には鉄格子のような盾・ジャスティスケージを持たされた。

「喰らえ!」

アイアンが殴りかかったが、ジャスティスケージで何度も防ぐと、今度はそれを鈍器のようにして攻撃した。

『そのまま敵の頭上に!』
「それ!」

ジャスティスケージをアイアンの頭上に向かって投げて、シフトレバーを押した。

『HUN HUN HUNTER!!』

するとジャスティスケージが檻になってアイアンを閉じ込めた。

「あれ!嘘だろ!」
「これで最後だ!!」
『ヒッサーツ!Full throttle HUNTER!』

今度はドライブの左右から上空にもタイヤが現れると、それによって体を加速されて行き。檻が外れた瞬間、ドライブの必殺技。ジャスティスマッシュが、アイアンにヒットして爆発。コアの【029】もそのまま破壊された。

「ベルトさん…後ロイミュードは何体だ?」
『残りは103体だ。まだまだ先は長いぞ』

ドライブはここからが本当の戦いが始まると改めて知った。
そんな時に、ドライブが今いるところに向かっていたハートとブレン。しかし、アイアンが倒された事を感知して、人間態になって立ち止まった。

「これは…見損ねたな。生まれ変わった友に」
「あり得ない…そんな事が!」

少し残念そうになるハートと驚愕するブレン。そんな2人の前にドクロの装飾が特徴の、紫と黒のカラーリングのバイクがやって来た。

「来たか…チェイス」
「ハート、次の指令は何だ?」

紫のライダースーツを着込んだチェイスという青年はハートに尋ねた。









そして誘拐された人達は命に別状はなく一日入院する必要があって、仮死にされた人達もアイアンが倒された事で回復していった。
ヴァイスとティアナははやて達に事件が解決したと報告をした。

「本当に解決したとは…ちょっと信じられんな」
「たしかに、そうですけど」
「それで、犯人の機械生命体は誰か倒したって事になるの」

なのはに質問されたが。どう答えようか考えるヴァイス。ベルトさんから自分がドライブに変身する事を絶対に秘密にするようにと、強く言われていたからだ。

「それよりも八神部隊長!今後のどんよりと機械生命体の事件は、私とヴァイス陸曹でお願いします!」
「ええ?」

ティアナはその話から少しでも離れて、代りに自分達でロイミュードが起こす事件の担当にしてほしいと頼んできた。

「いきなりそんな事を…」
「でも、ある意味いい機会かもしれへんな?」
「「え?」」
「だって、執務官希望のティアナにはこれくらい必要やないかな?」
「それはそうかもしれないけど…」

はやては2人のコンビに少しながらも賛成するが、さすがになのはとフェイトはそうはいかない。でも今回の事件解決は2人のおかげなのは確かなので。

「しょうがないなぁ。でも、無茶はダメだよ」
「もしもの時があったら、なんと言ってね」
「「了解です」」

なんとかなのはとフェイトの許可を得て、改めてヴァイスとティアナはコンビでロイミュード事件を追うのだった。 
 

 
後書き
アイアンロイミュードを倒し、ヴァイスとティアナのコンビが結成しました。でも、基本的にはティアナの相棒はスバルですので、安心してください。 
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