サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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ホウエン孵化施設〜館内にて〜
ミロカロス:「キュゥウッ」
サバァッ!(水面ジャンプ)
サメハダー:「サメハダッ!」
ワタル達が館内に入ると、
館内には水槽で育成されているポケモンや
孵化を待つポケモンのタマゴ等が
多数あった。
ワタル:「さすがは大地と海に恵まれた
ホウエン地方、、。敷地だけでなく
館内も奥行きがある、、」
シンジ(地方だけに、大半は
ホウエンのポケモン、、、か)
ワタル達はダイゴと共に館内を歩いていた。
ダイゴ:「ご存知の通りだと思いますが、
館内にいるポケモンはほんの一部。
外にいるポケモンの数を合わせれば
数は700匹程孵化した状態のポケモン達が
存在しています、、。それでも、
種類は300程ですがね」
シバ:「ほほう、、。
タマゴ抜きで700匹も、、」
カンナ:「育成に適した温暖地、
負荷のかからない広さ、、。
さすがはホウエン、、って所かしら」
ダイゴ:「お褒め頂き有難うございます。
、、しかし、あの事件(ポケモン消滅事件)の
被害はここ(ホウエン)も壮絶でした。
”居て当たり前の存在”が姿を消した絶望感、
次々と引退していくトレーナー、
需要の無くなったポケモンリーグ、、、。
新社会の逆風が吹き付ける中、私も
ここを立ち上げ維持していくのは大変でした」
シバ:「相当、苦労なさったんでしょうな、、」
ダイゴ:「ははっ、、。でもそれは
お互い様でしょう?」
ダイゴがワタル達を誘導すると、
施設長の部屋らしきドアの前に来た。
ウィイィン(自動ドア)
ダイゴ:「では、お入り下さい」
ダイゴは部屋にワタル達を案内した。
ダイゴの部屋にて、、、
ダイゴ:「どうぞお座り下さい」
ワタル達は椅子に座り、テーブル越しに
ダイゴと対話した。
秘書:「失礼します」
カタッ(コーヒー)
ワタル:「さすがはホウエンのチャンピオン。
ここにいる
ポケモン達は良く育てられていますね」
ダイゴ:「はははっ。私はまだまだですよ。
でも、まさか貴方からその言葉を
頂くとは思ってもいませんでしたよ、、。
正直、光栄です」
カンナ:「我々も見習わなければならない
点が幾つもありますわ(笑顔)」
ダイゴ:「それはこちらの方ですよ。
あなた方は日々カントーの社会の為、
日々企業に貢献なさっていらっしゃる。
、、、私も、そろそろ企業と
こっち(ポケモン)を両立しようと
考えておりましてね、、、。」
シバ:「ほほう、、、両立をお考えなのですか」
ダイゴ:「地方民から
そうしろとの声が上がっておりましてね、、。
私はこっち(ポケモン)の道一本で
行こうと思っているのですが、、、」
ズズッ(コーヒー)
少し困惑した表情を浮かべたダイゴは
コーヒーをすすり一息ついた。
ワタル:「よほど人々に好かれて
いらっしゃるのですね」(笑顔)
ダイゴ:「、、、」
カタッ(コーヒーを置くダイゴ)
ダイゴ:「、、、そろそろ、
本題に入りましょうか、、、」
コーヒーを置くと、ダイゴの雰囲気が変わり、
話を切り出した。
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