転生とらぶる
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ガンダムW
1579話
短い休日が終わると、俺達は早速ロームフェラ財団の建物や、その指導者と目されているデルマイユの屋敷を破壊する為にMS輸送機で移動していた。
MS輸送機ではなく、それこそ戦闘機や飛行機で移動しても良かったんだが……まぁ、屋敷を破壊するのにはMSが一番便利なのは間違いないし、そう考えればMSを運ぶ為にMS輸送機が必要なのは間違いない。
だが……当然ながら、MSを運ぶ以上MS輸送機というのは大きい。
OZやロームフェラ財団にとって、MS輸送機が飛んでいれば見つけるのは難しい話ではないだろう。
それこそ、シャドウミラーで使っているステルス装置があれば……いや、そこまでいかなくてもデスサイズが使っているステルス装置があれば、見つかりにくいんだろうが。
「アクセル、どうかしたのか?」
「いや、凛は今頃何をしてるんだろうと思ってな」
話を誤魔化すようにそう告げる。
今回の仕事に参加しているのは、俺、綾子、五飛の3人だけだ。
それと連合軍からは当然のようにサリィとMS輸送機のパイロット、それと俺の意見を聞き入れてくれたのか整備員も5人乗っている。
MS3機に対して5人というのは少ないと思うのだが、現在は世界中でOZと連合軍の戦いが繰り広げられている。
そうなれば当然整備員達も幾らいても足りない状況になり……そう考えれば、奮発した方と言えるだろう。
いや、奮発というよりは凛の交渉の成果なのだが。
連合軍の交渉を担当した者も、かなり酷い目に遭ったって話だったが……これで挫けるような事がなければいいんだが。
ともあれ、部隊としてはシャドウミラーと呼称される部隊にも関わらず、実際のこの部隊の人数は圧倒的にシャドウミラー以外の連合軍の方が多い。
この辺りは……まぁ、少数精鋭という事で納得して貰うしかないだろう。
いや、誰に? と言われれば、連合軍の中でもお偉方と呼ばれる中の、細かい事に拘るような連中だ。
実際、いたんだよな。俺達の部隊は連合軍の方が多いので、俺達を連合軍に取り込めば手っ取り早いと考えているような奴が。
それが必ずしも間違っているという訳ではないのは事実だ。
シャドウミラーが出撃する際には、傭兵部隊であるが故に色々と手続きが必要となる。
これが、もし俺達が連合軍に所属していれば、その辺りの手続きは随分と楽になるのは間違いないのだから。
……それでも、利権やらポストやらで色々と面倒な事になるのは間違いないのだが。
だが、連合軍に所属すれば否応なく俺達は連合軍の命令に従わなければならなくなる。
傭兵であれば、最悪連合軍から抜け出す事も可能である以上、今の俺達に連合軍に所属するという考えはない。
「凛? 凛なら……書類仕事をやっているだろうね」
「ふんっ、あの女なら何をやっていても周囲に迷惑を掛けていそうだけどな」
綾子と五飛、それぞれが呟く。
綾子の場合は、俺とそういう関係になる前から凛とは親友というかライバル関係だったが、今では俺と一緒にベッドを共にして何度も3人で肌を重ねている。
その関係で、綾子の凛に対する態度は以前よりも親密なものになっているからこその態度。
そして五飛は凛とは性格的に合わないのか、あまり好んではいない。
この辺り、シャドウミラーとして活動していく上ではいずれ何とかする必要があるだろうな。
そんな話をしながら移動し……やがて俺達が到着したのは、デルマイユの屋敷がある場所から随分と離れた草原だった。
本来なら当然もっと近づきたいのだが、デルマイユは現在のOZの実質的な指導者。
当然その屋敷にも一定のMSが配置されており、このまま近づけば見つかる事になるのは間違いなかった。
いや、何もせず真っ直ぐにデルマイユの屋敷を破壊するのであれば、それも良かったかもしれないが……屋敷の中にある金目の物を手に入れておくには、どうしても先に潜入する必要があるしな。
……これからの事を考えれば、どうにかしてMS輸送機にステルス性能を付けたいところだ。
ただ、連合軍のステルス性能というのは殆ど発展していないんだよな。
デスサイズを開発したプロフェッサーG辺りを何とか引き込む事が出来れば、連合の機体にもステルス性能を付与する事が出来るんだが……それは難しいか?
幾らコロニーに対する宥和政策を行うと言っても、これまでの事があるだけにガンダムを開発出来るだけの能力を持つプロフェッサーGは、そう簡単にこっちに手を貸す事はないだろうし。
ああ、いや、でもOZと戦うというのが明確になっているのを考えれば、意外といけるか?
ともあれ、その辺りは今考えてもどうにもならない。
この一時的な混乱が治まり、宇宙と連絡を取れるようになればもしかしたら……といったところか。
「それで、アクセル代表。これからどうするのです? デルマイユ公の屋敷に忍び込むという話は聞いているのですが……」
「俺も行ってもいいが?」
サリィの言葉に、珍しく五飛がそう告げる。
実際、五飛は原作でもレイクビクトリア基地に潜入したという経験があるし、ノインがゼクスの副官として行動していたのを思えば、この世界でもそれは変わらないのだろう。
だが、当然のように俺は五飛の言葉に首を横に振る。
「いや、今回の行動は俺だけで行く」
その言葉に、全員が不思議そうな視線を向けてくる。
当然だろう。もしデルマイユの屋敷に忍び込んで何か金目の物を盗んで……もとい、回収してくるのであれば、当然人数は多い方がいい。
金目の物を探すにも、それを運び出すにも、それは当然だろう。
……それは間違ってはいない。間違ってはいないが、同時に俺には当て嵌まらないというのも事実だ。
何故なら、俺には空間倉庫という代物があるのだから。
ましてや、忍び込む時には絶対に見つからない影のゲートという手段がある。
もし連れて行くのであれば、それを知っている綾子以外にはいない。
だが……シャドウミラーというこの集団を纏め上げているのは、あくまでも俺の実力であり、それに続く綾子の実力だ。
今の連合軍が俺達を相手にして裏切るような真似をするとは思えないが、それでも絶対ではない。……それは、連合軍のこれまでの行いを見れば明らかだ。
勿論ノベンタ、ベンティ……強硬派のセプテムですら、俺達を裏切るとは思えない。
しかし、それ以外の者達にはノベンタ直轄であり、自分達の思い通りに動かせない割りに強力な……それこそ単機でガンダムに立ち向かい、それどころか3機のガンダムを相手に渡り合えるだけの能力を持つトールギスを操り、エアリーズを一瞬で撃破出来るトーラスカノンを持ったMSを操り、更には連合に――正確にはOZにだが――テロ行為を働いてきたガンダムすら所属しているのだ。
そのような戦力を自分達が自由に動かせないというのは、連合軍のお偉方にとっては絶対に許されるべきことではないのだろう。
そのような者達の手の者がこのMS輸送機の中に潜んでいないとも限らず、もしそうなった場合には綾子のような戦力が必要になる。
……まぁ、凛がいれば凛か綾子のどちらかを連れて行っても良かったのだが、いないのであれば無理に連れて行く必要はない。
だが、その辺りの説明を大っぴらに口には出来ない以上、こちらとしては適当に誤魔化さざるを得ない。
「本当に、アクセル代表だけで大丈夫なのですか?」
「ああ、問題ない」
心配そうなサリィにそう言葉を返し、どこか訝しげに俺を見ている五飛の視線も流して綾子に視線を向ける。
「ま、アクセルが大丈夫だって言うんなら大丈夫なんでしょ」
しかし、視線を向けられた綾子はあっさりと告げる。
聖杯戦争で俺と共に戦った綾子は、当然その能力を知っている。
それこそ、この世界の人間が俺に危害を加えられるとは全く思っていなかった。
「アクセルがどれだけの実力を持っているのかは……五飛は分かってるだろう?」
そう言われれば、つい昨日俺に手も足も出ず負けてしまった五飛としては、何を言える筈もない。
「けど、実際の戦闘力と隠密行動というのは別でしょう?」
五飛の代わりに口を出してきたのは、サリィ。
隠密行動という意味では、何気にサリィもその能力は高い。
原作でもOZの基地に忍び込んだりとかしていたしな。
「アクセルは生身の戦闘力だけじゃなく、隠密行動に関しても全く問題ないぞ。なぁ?」
確認を求めてくる綾子に、頷きを返す。
「そうだな。隠密行動には自信がある」
影のゲートに、スキルの気配遮断。この2つがあれば、大抵はどうにかなる。
唯一の難点は、やっぱり監視カメラを始めとした機械の防犯装置だな。
ともあれ、それらの言葉に五飛とサリィはようやく納得し……俺は1人でデルマイユの屋敷に忍び込むことになる。
影のゲートから姿を現せば、そこは既にデルマイユの屋敷。
人と機械。その両方を使って防犯をしているのは、さすがと言えるだろう。
人だけならば見逃す事も、機械がフォローする。
予想外の行動に機械が反応しなくても、人がそれをフォローする。
そうして組み合わさった2つの監視や防犯は、普通なら屋敷に忍び込む事は出来ないだろう。
……影のゲートを使える俺のような例外を除いて、だが。
既にこの部屋に監視カメラやら赤外線の装置やらがないのは、スライムで確認済みだ。
ただ、こうして見る限りではこの部屋もそれなりに広いし、色々と芸術品のような物が幾つも置かれている。
デルマイユを褒めるとしたら、その趣味だろう。
典型的な成金の悪趣味な芸術品とかではなく、こうして見る限りだと、どの芸術品もセンスはいいように思える。
まぁ、俺には正確な判断は出来ないから、実はここにあるのが贋作だと言われても否定は出来ないのだが。
ちなみに、デルマイユの孫娘のドロシーは、自分が乗っている車やシャトル、バスといった代物を金色にしているので、趣味がいいとはちょっと言えない。
……そう考えれば、実はこのデルマイユの趣味の良さは例外なのか?
いや、この場合はドロシーの方こそ例外と考えるべきか。
ともあれ、俺がやるべき事はたった1つ。
この屋敷にある金目の物を、出来るだけ多く確保することだ。
贋作云々といった問題はあるかもしれないが、その時はそれでいい。
どのみち空間倉庫に入れておけば必要以上に場所を取る事もないのだから、その辺の心配はいらないし。
それに、贋作なら贋作で何かに使い道はある……と、思う。
プレゼントか何かとして、どこぞの馬鹿に送りつけるとか。
ともあれ、これらは手に入れておいて不都合となる事は何もないので、触った端から空間倉庫へと収納していく。
絵画、彫刻、銅像。それと、俺にはちょっと何なのか分からない……前衛芸術? とでも呼ぶべき代物。
ただ、ろくな警備がないこんな場所にしまいこまれているのを考えると、恐らくこれは贋作か……本物であっても、そこに価値はない物なんだろう。
もっとも、それはそれで構わないのだが。
次々に荷物を入れていき、部屋の中が何もない状態になったのを確認してから、小さく息を吐く。
……こういうのが、何もないというのがある、とか。そんな感じ何だろうか。
ふと、そんな言葉が脳裏を過ぎる。
何で聞いたんだったか……どこかで聞いたフレーズなんだが、その辺は思い出せないな。
まぁ、思い出せないという事は、問題がないんだろう。
そう判断し、次の部屋へと向かう。
そうして警備の厳しくない部屋にある金目の物を次々に奪っていき……そうなれば、残るのはデルマイユの屋敷の中にある代物の中でも、特に価値のある物だけ。
つまり、相応に厳しい警備がされているだろう部屋だった。
そのような部屋の代物を奪うとなると、当然騒ぎになるのは目に見えている。
だが、この屋敷を攻撃する以上、金目の物をむざむざと消滅させる訳にはいかない。
そんな訳で……
「悪いな」
「ぐはぁっ!」
屋敷に雇われているのだろうボディーガードが、俺の一撃であっさりと意識を失って床へと倒れ込む。
このまま意識を取り戻さなければ、屋敷諸共に消滅するんだろうが……なるべく早く意識を取り戻してくれとしか言えないな。
部屋の中には、色々な芸術品が飾られている。
恐らくここは、デルマイユが人を招待した時に使う部屋なのだろう。
監視カメラを拳銃で撃って破壊し、意識を失ったボディーガード数人を重ねるようにして扉の前に置く。
それからは次々に芸術品やら金庫やら宝石やら……色々な意味で高価な代物を奪っては空間倉庫に収納し、部屋の中が空になると壁を壊して他の部屋へと移動していく。
当然屋敷の中は蜂の巣を突いた時のような大騒ぎになっているが、俺はそれを気にせずに次々と部屋を荒らしては監視カメラの類を破壊して、金目の物を空間倉庫へと詰め込む。
遭遇したボディガードは全て意識を失って倒れており、結局俺はデルマイユの屋敷にあるほぼ全ての金目の物を奪うのだった。ついでに色々と家具の類も。
……まぁ、中にはどこかに隠している財産とかもあるかもしれないし、どこかに預けている代物もあるだろうが……その辺は見逃してもいいだろう。
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:935
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1289
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