聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
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825部分:第百二十八話 戦皇アーレスその五
第百二十八話 戦皇アーレスその五
そしてアルデバランはだ。自ら起こしたその地震の力でだ。アーレスの地震の力を押し殺したのだった。二人もまた己の力を見せたのだ。
「危ないところでしたが」
「上手くいったな」
「ふむ」
アーレスはまた言うのだった。
「どうやらここは」
「ここは?」
「何だというのですか?」
「小細工は何の意味もないな」
それを悟ったというのである。
「それではだ。今度はだ」
「何をするつもりだ」
「全力で向かわせてもらう」
そうするというのである。
「最早だ」
「全力!?」
「それを遂にか」
「戦いの神の全力をだ」
また言うアーレスだった。
「それを見せよう」
「来るか」
「はい」
「間違いなく」
サガとアイオロスがシオンに応える。
「今度はこれまで以上にです」
「恐ろしい力が来ます」
「そうだな。しかしだ」
だがここでだ。シオンは言うのだった。
「この程度でやられることはない」
「では次は」
「我々が」
「頼んだぞ。私もまた」
シオンもであった。その小宇宙を燃え上がらせてきた。
だがそのシオンにだ。二人は言うのであった。
「いえ、ここはです」
「お任せ下さい」
「そうか」
二人の言葉を受けたのだった。
「それではだ」
「はい、では」
「ここは我々が」
こう言ってそのうえで、だった。彼等もまたその小宇宙を燃え上がらせる。
そうしてだった。そのアーレスの攻撃が来たのだった。
「雷か、次は」
「そうだな」
アイオロスはサガの言葉に頷いた。
そのうえでだ。彼の方から言った。
「ここは私に任せてくれ」
「いいのだな」
「うむ、そして」
サガに告げてからだ。次に声をかけたのは。
彼だった。自身の弟に声をかけたのである。
「アイオリア」
「兄さん、ここは」
「そうだ、御前の力が必要だ」
こう彼に言うのである。
「だからだ。いいな」
「では。ここは」
「その動きを合わせる」
また弟に対して告げる。
「わかったな」
「わかっている。それでは」
「雷に対してはだ」
「雷だ」
二人は動きを合わせた。そうしてだ。
「アトミックサンダーボルト!」
「ライトニングプラズマ!」
それぞれ雷の技を放った。それで前から来たアーレス自ら放った雷をだ。二人のその雷で受けたのだった。そうしてみせたのである。
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