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我が春も上々の言よ梅の花 ~ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー企画~

作者:高田黒蜜
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お正月にはプリンをかけて百人一首して、ハグをかけて羽根突きをしましょう

 
前書き
タイトル……
「お正月にはプリンをかけて百人一首して、ハグをかけて羽根突きをしましょう」

前書き……
みなさんどうも、私シベリアと申します!
まず、あけましておめでとうございます!今回、正月をテーマにダイヤさんメインでかかせていただきました!
そしてサブタイトルは、有名なあの歌にのって読んでみてください。
それでは、どうぞ!
 

 
皆様、あけましておめでとうございます。
さて、前置きはこれくらいにして……


「お姉ちゃん、食べないの?」
「何を言ってますのルビィ。食べないわけがないでしょう」

妹のルビィはなんの冗談を言っているのでしょう?この(わたくし)が、大好物であるプリンを食べないわけがないでしょう。
本日は黒澤家にて、Aqoursの9人でお正月を祝っております。
そして今は鞠莉さんが持ってこられた高級プリンを味わっているのですわ!

「ん〜美味しいですわ〜!」
「ダイヤさん、凄く幸せそうずら〜」
「好物なら仕方ないわよ」
「ダイヤは本当にプリン大好きだからね〜」
「ほんと、相変わらずだね〜」
「ダイヤさん……プリン……ん〜………」
「千歌ちゃんは何を考えてるの?」
「またダジャレでも考えてるんじゃない?」

ん〜!プリンはやはり最高ですわ!
流石は鞠莉さんが持ってきた高級プリン!そこらへんに売っているプ〇〇〇プリンなどとは格が違いますわ!
あら、もうなくなってしまいましたの?

「鞠莉さん、おかわりはありませんの?」
「Oh,もう食べちゃったんだね。確か10個入りだから1つ余るはずだよ〜」
「そうなのですか?では私が……」

私は机の上に置いてある高級プリンに手を伸ばします。

ですが……

「「あ……」」

私の目線の先に、私以外の手が見えて、お互いに手を止めました。
その手の持ち主は………

「ルビィ……!」
「お姉ちゃん……!」
「あちゃ〜」
「2人とも欲しいんだね〜」

果南さんは手のひらをデコに当てて、鞠莉さんはまた一口食べながら言っていました。
って……そんなことはどうでもよいのです!

「ルビィ……怒らないからお姉ちゃんにプリンを渡しなさい?」
「い、嫌だよ!お、お姉ちゃんはいつもいっぱい食べてるから……今日ぐらいはルビィに譲ってよ!」
「「むむむむ……!!」」
「うわ、火花散らしてるよ……」
「ダイヤさん……プリン……」
「まだ考えてるの?」

よろしい、ならば戦争ですわ!これも致し方がありません!

「ならばルビィ……プリンをかけて勝負ですわ!」
「ルビィ、負けない!」

私とルビィはあと1つの高級プリンをかけて勝負することにしました。

「でも勝負って……なにするの?」
「果南さん……片腹痛いですわ!」
「えっ……?」
「そんなの、お正月といったら"あれ"しかないよ……」
「もしかして、Japanese culture !?」

「そう……」

「その名も……」

「「百人一首!!」」
「ですわ!」

………なんでみなさん黙るんですの?
千歌さんは相変わらずギャグを考えているみたいですが……

「百人一首……?」

首を傾げる鞠莉さん。きっと百人一首を知らないのですね!

「説明しますわ!
百人一首とは、100人の歌人の和歌を1人1首ずつ選んで作った歌集のことで、この遊びなどで使われるのは小倉百人一首というのですわ。これは、藤原定家が京都の小倉山の山荘で選んだとされています」
「あ!ダイヤさんの大好きなプリンがたっプリン!
あ、今のは『プリン』と『たっぷり』をかけていて……」
「いや、説明しなくていいから……ていうか今思いついたの?」
「とりあえず遊びのルールとしては、読み手が上の句を読んで、下の句が書かれている札を取るのです。ただし、読み手が読み始めるまで取ってはいけません。普段個人戦では50枚を使うかるた競技が用いられますが、黒澤家では100枚全てを使うちらし取りと呼ばれるルールを適用しております!」
「そう!黒澤家で百人一首で真剣勝負をするときはこのルールでするんです!」
「「「「「「「お、おう……」」」」」」」
「さ、ルビィ!勝負しますわよ!」
「お姉ちゃん、望むところだよ!」

そうして、私とルビィとの戦いが幕を開けたのですわ!



「ただいまより、ダイヤさんとルビィちゃんの百人一首対決を始めるずら!
審判は花丸がつとめるずら〜!」

花丸さんはそう言って読み札の束を手に取りました。

「さびしさに………」

パシン!

「っ……!」
「ルビィ、私に勝とうなんて……百年早いですわ!」

私の弾いた取り札が壁に張り付きました。

「はっ!今のは百人一首の『百』と百年の『百』をかけて……!?」
「違いますわ!」
「次の札にいきますよ!」
「コホン、失礼しました……」
「では………ほととぎす……」

次も私が取ります!


ですが……


パシン!

「なっ……!」
「いつまでも……負けっぱなしのルビィじゃないもん!」
「ルビィ……!」

まさか……ルビィがこれほどまでに……?
いや、まだ1枚……これはまぐれかもしれませんわ……!次こそはっ!

「しら……」

パシン!

「絶対に……負けませんわ!」
「流石はお姉ちゃん……」

私がまた1枚飛ばすと、私とルビィはお互いにニタッと笑い合いました。

その後もまさかの一進一退の攻防を繰り広げました。
周りで見ていた千歌さんに取り札が当たったりしましたがそこは別に気にしなくていいでしょう……

私とルビィの取り札はお互い50枚ずつの同数となりました。
そしてサドンデスとして、3枚取り札が置かれました。
読み札は10枚用意され、花丸さんの判断でダミーが読まれます。

私の頭の中に3枚の取り札の内容は入っています。おそらくルビィも同じ……
だとすれば、勝負はどちらが早く札を取るかですわ………!
ダミーが読まれると、私とルビィはピクリとも動きません。

「うか……」

パシン!

「あっ……!」
「遅いですわよ、ルビィ」
「く〜!」

ルビィもわかっていたようですが、私の方が早かったみたいですわね。
あと1枚……もう楽勝ですわ!

「ももしきや……」

パシン!

「しまっ……!」
「やった!」

私としたことが……ド忘れしてしまいましたわ……

「ですが………」
「取り札はあと1枚………」

あとは花丸さんがこの札に繋がる読み札を読んだときにルビィよりも早く取るのみ………!


あと1枚………





あと1枚………………




あと1枚…………………………


「プリン1つ余ってるじゃない。貰うわね〜」

あと1つ………………って……


「「ぴぎゃあああああああっ……!?」」

な、なんということでしょう!
よりにもよって、善子さんが私達が勝負に集中している間にプリンを食べるなんて!!

「うわっ!どうしたのよ、大きな声出して……」
「よーしーこーさーんーっ!!」
「よーしーこーちゃーんーっ!!」
「えっ、えっ、えっ……!?」
「これは善子ちゃんが悪いずら……」
「えっ、そんな………やめて………」

「「問答無用!!」」
「ですわ!」




「あああああああああっ!」




善子さんに私とルビィの裁きの鉄槌がくだったのでした。


「善子じゃなくてヨハネよ!」



〜♡〜



「とりあえず善子さんにはプリンを買うようにおつかいに出しましたが……なんだか気が萎えましたわ……」
「そうだね〜」

完全に気が萎えてしまった私とルビィは床に突っ伏しています……

「まぁ、しばらくの辛抱ですよ」
「そうは言われましても……」

梨子さんはそうは言いますが、やっぱり大好物であるプリンをかけて、あれだけの力を発揮できましたのに……
その反動がきたというか……

「う〜ん……それなら他のものをかけて勝負するとか……?」
「果南さん、それですわ!!」
「えぇ〜!?」
「なんだか元気全開DAY! DAY! DAY!だね!あ、今のは『DAY(でい)』とダイヤさんの『ダイ』をかけていて……」
「だから解説しなくていいから!
それに今回の『DAY』が『ダイ』って読めたからっていうのは流石にわかりにくいよ!」

梨子さんはよくそんなわかりにくいダジャレわかりましたわね……

「でも他のものをかけるって何をかけるの?」
「そうだね〜………ここは無難に果南のハグでいいんじゃない?」
「それ全然無難じゃないよ!?」
「それがいいかもしれませんわね。
では果南さん、ハグ……しますわよ?」
「なんでそうなるかな?ま、いいけど……」
「それなら私も〜!」

私が両腕を広げると、果南さんも両腕を広げました。
すると、鞠莉さんもまじりたいと入ってきました。


ですが………


「「ちょっと待ったーー!!」」
「どういうつもりですか?
千歌さん、曜さん……」

3人でハグしようとすると、千歌さんと曜さんが待ったをかけてきました。

「先に果南ちゃんとハグするのは……」
「幼馴染みである私達なのであります!ヨーソロー!」
「ふっ、片腹痛いですわ!」
「そうだよ……冗談はダジャレとコスプレだけにしてほしいよ」
「果南さんと先にハグするのにふさわしいのは、尊いと言われている浦女三年生組ですわ!」
「いいでしょう……なら、千歌と曜ちゃん、ダイヤさんと鞠莉さんのどちらが先に果南ちゃんにハグされるかをかけて勝負です!」

そして果南さんのハグの順番をかけた私と鞠莉さんの三年生組と、千歌さんと曜さんの幼馴染み組との対決がきって落とされました。


「なに……これ……?」

梨子さん……片腹痛いですわ!
これは果南さんのハグをかけた真剣勝負ですのよ!




ということで私達は中庭に出ました。

「ところで、なにで勝負するんですか?」
「ふふふ……なんのために中庭に出てきたと思っているのですか?
もちろん、羽根突きをするためですわ!!」

そう、今からするのは羽根突き!
正月にする遊びの王道ですわね!
ですが、ルールはとても厳しいですわよ?千歌さんや鞠莉さんのブーイングが飛び交いましたけれど………
"1度でも羽根を落とせば負け"というルールですわ!

「さぁ……いきますわ……よっ!」
「ほっ!」
「たあっ!」
「よっ!」

私達は4人は誰も落とさずに、着々と羽根を跳ね返していきましたわ。
あ、今のは『羽根』と『跳ね』をかけていまして……って、なんで私は千歌さんみたいなことを!

「ダイヤっ!」
「あっ、しまっ……!」
「「よしっ!」」

私が変なことを考えているから反応が遅れてしまいましたわ!
間に合え……間に合えっ……!

「ぅ……はあっ!」
「Nice Play ダイヤ!」

ふぅ……なんとか跳ね返せましたわ……ここからはしっかり集中しないと!

「今度こそっ!」
「よっ!」
「はっ!」
「ですわっ!」
「みかんっ!」
「シャイニっ!」
「ヨーソロっ!」
「だんだん掛け声が変に……」

あ、掛け声が変わってることはお気になさらず。こういうのは気分が大事ですわ。
ですが、そろそろ果南さんのハグが欲しいですわね……こうなれば必殺技を使うしかありませんわ!

「必殺!『肩腹、遺体ですわ』!!」

説明しますわ。『肩腹、遺体ですわ』とは、その名の通り、これをくらった相手の肩とお腹を遺体に……破壊するんですわ!

「くっ……!」
「千歌ちゃん!」
「これで終わりですわ!!」

千歌さんは耐えているようですが、どんどんと後ろに押されていますわ。

「負けない……もん……!絶対に……最初に……果南ちゃんのハグを!!
必殺!『オレンジってどう食べたら一番美味しいの?そんなのレンジでチンしたら一番美味しいに決まってるじゃん!Oh,レンジ!?※これはあくまで個人の感想です。
あ、今のは「オレンジ」と「Oh(オー),レンジ」をかけていて……スマッシュ』!」
「いや、こんなときまで解説しなくていいから!あと必殺技の名前長すぎだよ!
あ、説明します。『オレンジってどう食べたら一番美味しいの?そんなのレンジでチンしたら一番美味しいに決まってるじゃん!Oh,レンジ!?※これはあくまで個人の感想です。
あ、今のは「オレンジ」と「Oh(オー),レンジ」をかけていて……スマッシュ』とは、千歌ちゃんのオレンジに対する思いをある一点に集中させてそれを放つ技で、名前はダジャレであって実際にしたらいけないらしいわ」

梨子さん……流石はAqoursのツッコミ枠の1人ですわ。解説お疲れ様ですわ。
って……まさか千歌さん、私の攻撃を跳ね返したのですか!?


「鞠莉さん!!」
「OK!このマリーに任せて!
必殺!『シャイニー!シャイニャー!シャイニスト!』シャイニー!」

出ましたわ!鞠莉さんの必殺技!
解説します。『シャイニー!シャイニャー!シャイニスト!』とは、鞠莉さんの輝きの力の全てを一点に集中させて、眩い輝きとともにそれを放つ技ですわ。あと、必殺技がどこかで聞いたことあるような名前なのは気にしないで欲しいらしいですわ。

「くっ、眩しいっ……!」
「曜ちゃん!お願い!もう私の肩とお腹は使えないから、曜ちゃんがあれを跳ね返してっ!」
「千歌ちゃん……!
わかった……私に任せておいて!
必殺!『ヨキソバ!〜堕天使の涙とシャイ煮をそえて〜』ヨーソロー!」
「で、でたっ!曜ちゃんが夏合宿で習得した『ヨキソバ!〜堕天使の涙とシャイ煮をそえて〜』!
説明します。『ヨキソバ!〜堕天使の涙とシャイ煮をそえて〜』は、ヨキソバの美味さと、堕天使の涙の辛さ、さらにシャイ煮の豪華さが合わさり、ひと夏の思い出とともに放たれる一撃なの!」
「あ、ズレた……」

なあっ!?
まさか、曜さんの打った羽根の軌道が鞠莉さんの『シャイニー!シャイニャー!シャイニスト!』の輝きでずれ、空中へと飛んでいきました。

「ダイヤ、お願い!これで決めてっ!」
「鞠莉さん……!」
「ダイヤが決めて!この回の主役はダイヤなの!だから話の流れ的にダイヤが決めるべきなの!だから奥義を出して!ダイヤーーーー!!!」
「台詞メタイけど、鞠莉さんがなんかいいこと言ってる!?」

………鞠莉さん、ありがとうございます。貴女の言葉に力をもらいましたわ……!

「わかりましたわ。この黒澤ダイヤの力……見せてあげますわ!
空よ、海よ、大地よ、そして三年生を尊く思う者達よ!この私に力を与えてください!この黒澤ダイヤの名の元に、立ちふさがる者達にダイヤモンドのように硬い鉄槌を!!
奥義!『ぶっぶーですわ』!」

私は空中から奥義を放ちました!
説明します!私の奥義『ぶっぶーですわ 』とは、立ちふさがるモノを否定し、破壊する奥義なのですわ!シンプルイズザベスト!かのエリーチカの言葉を借りるのであれば……ハラショー!ですわ!

「くっ……!」
「なんなのこの威力はっ……!?」

ゴゴゴゴゴと音を響かせて羽根は千歌さんと曜さん目掛けて降っていきます。
……………終わりましたわね。

「ただいま〜プリン買ってき……」

ドカーーーーン!

「ぴぎゃああああああああああっ!?」


その羽根は、帰ってきた善子さんの目の前に落ちて……プリン諸共爆発してしまいました……とほほほ……





「プリン……プリンが……!」
「よしよし……」
「うぅ……果南さぁん……」

私はその後、果南さんのハグを獲得し、慰めていただいております。
千歌さんや曜さんは悔しそうにこちらを見つめておりますわ。
敗者に慈悲はありませんわ。これは戦争……勝者がいれば敗者もいる。
私に奥義を使わせたそのときに貴女がたの敗北は決まっていたのですわ。

「ダイヤ……そろそろchangeしてほしいのだけど」
「ぶっぶーですわ!あともうちょっと〜……」
「あははは……まぁ、いいんじゃない?」
「ふふっ、そうね……」

果南さんのハグ……なんと素晴らしいのでしょう……!これこそ勝利の女神のハグ!果南さんのハグイズゴットですわ〜!


「プリン買ってきました〜」
「梨子さん、ハラショー!ですわ!」

でもやはり一番は、プリンですわよねっ!
それではみなさん、今年もよいお年をお過ごしくださいませ。

 
 

 
後書き

も〜ういくつ寝ると〜お正月〜♪
お正月にはプリンをかけて百人一首して〜、ハ〜グをかけて羽根突きをしましょう♪
も〜ういくつ寝ると〜お正月〜♪
ということで、皆さんいかがでしたか?
ダイヤさん、かわいいですね。アニメではとてもかわいいダイヤさんが見れましたよね。
さて、この企画も私でラストとなります。みなさんどうでしたか?楽しかったですね!
それではこのへんで、さよならですわ! 
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