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秘密のデート

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第四章

「嫌だから」
「それでなんだ」
「別にいいわ」
「どうしても?」
「そう、どうしてもね」
 また隆也に言った。
「それはいいから」
「じゃあ」
「気持ちだけ受け取っておくわね」
 にこりと笑ってだ、亜理紗は隆也に話した。
「それでね」
「うん、それじゃあ」
「他の場所に行きましょう」
「次は何処に行くのかな」
「見て回るだけだけれど」
 それでもというのだ。
「次はゲームコーナーに行きましょう」
「そちらにだね」
「行ってね」
 そうしてというのだ。
「見て楽しみましょう」
「他の人がやってるのを見ても楽しいから」
「うん、そうしてね」
「是非ね」 
 二人で話してだ、そのうえでだ。
 実際に今度はゲームコーナーに行って楽しんだ、そうしてだった。
 デートを夕方まで楽しんだ、亜理紗は隆也と駅前で別れたがそこでだった。彼に笑顔で言った。
「今日は楽しかったわね」
「うん、そうだね」
「またこんなデートしたいわね」
「そうだね、今度はもっとお金を持っていって」
「そうしてよね」
「漫画を買ったりゲームもして」 
 そのうえでとだ、隆也も言うのだった。
「楽しもうね」
「そうね、ただね」
「ただ?」
「一つ思うことはね」
 亜理紗はその隆也に言葉を返した。
「もっと凄いこともしたいわ」
「凄いことって」
「ううん、何かわからないけれど」
 それでもというのだった。
「何かね」
「凄いことをだね」
「出来たら」
 それでというのだ。
「いいわよね」
「それが何かわからないけれど」 
 亜理紗が次のデートで何をしたいのかをだ、隆也は聞いていてどうも理解出来なかった。けれどそれでもだ。
 答えなくてはならないと思ってだ、こう言ったのだった。
「それじゃあ」
「ええ、今度はね」
「もっと凄いことしようね」
「絶対にね」
「約束よ、約束」
 亜理紗は隆也に強い声で言った。
「それは」
「うん、指切りげんまんする?」
「それじゃあね」
 二人はお互いに手を出した、そして小指も。そのうえで実際に約束の指切りをした。そうしてからだった。
 二人はそれぞれの家に帰った、それからだった。
 亜理紗は家に帰った、すると。 
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