提督はBarにいる。
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提督と艦娘達の夏休み~アイス延長戦編~
さて、夏休み2日目である。夕方からは村雨との縁日デートが待ち構えている為、午後に書類仕事は持ち越せない。午前中にやっつけてしまわなければ…いけないのだが……
「あっぢぃ~……」
「明石、まだ直らないんですか?エアコン……」
「昨日のアイス休憩で予定が狂っちゃいました、えへ♪」
ぶっ壊れたエアコンがまだ直っていない。さすがに大淀も辟易しているらしく、明石に進捗を確認している。その明石当人は、可愛い娘ぶってテヘペロやっている。普段なら可愛いと褒めてやりたいが状況を考えろ、殺意が沸くわ。やれやれ、今日もアイスバーのお世話になりそうだ。勿論、明石にはナシで。
「鬼っ!悪魔っ!ちひろっ!」
さっきアイス食べてたせいで作業が遅れたと責任転嫁してきやがったからな、当然だろう。
※という訳で「艦娘達にアイスあげてみた」の延長戦です。前回と同じく、台詞前に名前が付いてないのは提督さんの台詞です。
~球磨型姉妹の場合~
球磨「やっぱり『しろくま』は美味いクマー♪」シャクシャク
多摩「共食いだニャ……」ボソッ
球磨「ん?何か言ったクマ?」ギロリ
多摩「な、なんでもないニャー……」アセアセ
木曾「止めとけよ多摩姉ぇ、球磨ねーちゃん怒ると怖いんだからよ…」アグアグ
「相変わらず仲良いなぁお前ら」
木曾「良すぎるのも問題だと思うがな…ホラ、あっち」ユビサシ
北上「やめてよ~大井っちぃ~……暑苦しいじゃんかぁ~」
大井「北上さんの舐めたアイス北上さんの舐めたアイス北上さんの舐めたアイス……」ブツブツ
えー、状況を説明しますと、北上の食べていたアイスで間接キスを狙って、大井が纏わりついてくんずほぐれつな状態です。
「ほっといていいのか?アレ」
球磨「姉妹の愛情表現にも色々あるクマ」ウンウン
多摩「くっつくのは暑いので勘弁ニャ……」ペロペロ
「で、本音は?」
球磨&多摩「逆恨みで魚雷ブチ込まれたくない」
「ですよね~……あ」
ベチャッ
大井「あっ」
北上「折角の提督アイス……無駄になったじゃんか!大井っちなんか知らない!」プンスコ
ガチャ!バタン!←北上が退室した音
大井「」バタンキュー
木曾「大井姉ぇが泡吹いて倒れた!」
球磨「急いで医務室に運ぶクマー!」
コント集団かお前ら。
~最上型姉妹&古鷹姉妹の場合~
鈴谷「さっすが提督じゃん?アイス美味しいよ~♪」アグアグ
熊野「そんなに急いで食べたらお腹壊しますわよ?」ペロペロ
鈴谷「大丈夫だって……あ、垂れてきちゃった」ジュルリ
おい鈴谷、何でこっちに目線送りながら艶かしい舌遣いでアイス舐めてんだよ。……ちょっとムラッとしたじゃねぇか。
「お前彼氏持ちなんだからあんまり挑発すんなよ……」
鈴谷「えー?そんなつもりないよ~?」ニヤニヤ
三隈「はしたないですわ……」パクッ
「あれ、そういやぁ最上はどうした?」
三隈「モガミンなら古鷹さんと加古さんと荷物持ちですわ」
「荷物持ち?」
鈴谷「実はさぁ、休みの間に海水浴しようって話になってさぁ」
熊野「今日は古鷹さん姉妹と一緒に新しい水着を買いに行ってましたの」
はぁ、おニューの水着ねぇ。
三隈「それで、ジャンケンでモガミンと古鷹さん姉妹が負けて荷物持ちしてますわ」
成る程ねぇ……お?廊下からバタバタと足音が。
最上「あーやっぱり!くまりんこ達だけアイス食べてる、ズルいぞ!」プンスコ
古鷹&加古「ただいまー」
「お~お帰り。アイス食うか?」
古鷹「食べます!」
加古「提督アイス!?食う食う!」
「とりあえずお前らは荷物置いて来い」ニガワライ
最上「て、提督っ。リンゴ味残ってるよね?」
「残ってるよ。さっさと行ってこい」
最上「た、食べちゃダメだからねっ!?」ダダダダ…
~5分後~
加古「んぅまあぁいぃ~」ホヘー
最上「頂きまーす!……美味しい!」ガリガリ
古鷹「あぐっ……ん!…んっ!」ペカー←左目の探照灯照射
「ぐおっ!まぶしっ!」
古鷹「ご……ごめんなさい!あんまり美味しくてテンションあがっちゃって!」アセアセ
眩しかったけど、焦った古鷹に抱き付かれてその感触が楽しめたので良かった。
~まるゆ&あきつ丸の場合~
まるゆ「うぅ……」
あきつ「むむぅ……」
「ん?どうしたお前ら、アイス目の前にして唸って」
あきつ「三食しっかり食べているというのに、オヤツまで……」
まるゆ「何だか他の陸軍さんに悪い気がして…」
「お前らなぁ、いつの時代の話をしてんだよ。今の時代、陸軍の奴等だって同じくらいの食事の水準だっての」
まるゆ「でもでも、大鯨さんや隊長のお料理が美味しすぎて最近お肉がついてきて……」オナカプニプニ
お前らは元が細すぎるからそのくらいは問題ねぇっての。というツッコミはやめておいた。
あきつ「し、しかし!甘味まで味わってしまっては、日本男児としての気構えが弛んでしまうのであります!」
「おいあきつ丸」
あきつ「な、何でありますか提督どの?」
「お前、そもそも男じゃねぇじゃん」
あきつ「はぅあっ!」
いや、気付けよ。その後は2人ともしっかりとアイスを堪能していました。この2人よりヒドいのは居ないと思います。
~秋月型姉妹の場合~
……そんな風に思っていた時期が、俺にもありました。いたよ、もっと酷い奴。
秋月「どうしたの初月~?」シャクシャク
照月「溶けちゃうよ~?勿体無いよ~?」シャクシャク
初月「ぬぐぐ……」つしろくまアイスバー
「何を我慢してんだよ初月。遠慮なく食え」
初月「だっ、だって毎日あんなに美味しいご飯を食べてるのに、オヤツまで食べてしまったら!」
初月「精神が堕落して戦いに身が入らなくなるかも知れないじゃないかっ!」
「『武士は食わねど高楊枝』ってか?そんなの糞喰らえだこの野郎」グイッ
初月「もがっ!」
俺は初月の持っていたしろくまを、無理矢理口の中に押し込んだ。
「食べようと食べなかろうと、戦う時に集中できてりゃいいんだよ。それなら、美味いモン食ってた方が得だろ?」
初月「」コクコク
秋月「うわぁ、提督さんが初月をソファに押し倒してる……////」
照月「なんかエッチぃよぉ……////」
不可抗力だ。勢い余ってそういう体勢になったのであって、狙ったワケじゃない。……しかしアレだな、初月って着痩せするタイプだったんだな。どこがとは言わんが。
~特別編・ボノちゃんへのご褒美アイス~
曙「何よ?いきなり呼び出して」
「いや、昨日は曙のお陰で良いものが見れたんでな、皆には内緒でアイスをもう一本と思ってな」
ハッと気付いた曙、両腕で胸を隠す。
曙「何考えてんのよ、この変態クソ提督!////」カアァァ
いやいや、赤面されてもぺたん娘に興味ありませんからね?俺。そんな思いが顔に出ていたらしい。思いきり足を踏まれた。
「痛ぇなぁ。じゃあアイスは要らないって事だな?」つチョコオレオバー
曙「あ、ちょ、ちょっと待ちなさいよ!誰も要らないって言ってないでしょ!?」
曙「く、口止め料!アンタがそういうやらしい目で見てる事への口止め料なんだから!」
へいへい、そういう事にしといてやるよ。俺も男なんだから、それくらいは普通だと思うんだがなぁ……。
曙「全く……アイスごときで靡くと思ってんのかしら」
「そんな文句言いながらも完食してるじゃんボノちゃんw」
曙「ボノちゃん言うな!人の顔ジロジロ見んな!」
「だって、口の周りチョコアイスでベットベトだぞ?」
曙「あっ………………////」赤面
「そうかそうか、口周りに気付かないほど美味かったか~」ニヤニヤ
曙「んーーーーーーーーー!!!!」ポカポカ
顔を真っ赤にしてポカポカ殴られたが、全く痛くないし可愛らしいと思った。何となく漣の気持ちが理解できた気がする。
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