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混沌の魔術師と天空の巫女

作者:白鋼
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第7章 大魔闘演武編
  未来を変える為

一方、ナツ達の方は・・・


「驚くのも・・・無理ないな・・・。」

未来の俺はそう言った。
俺達は、未来の俺とルーシィさんが言った
一万を超えるドラゴンの群れに驚いているからだ。

「な、ん、じゃ・・・そ」

「ちょっとナツさん!!」

「なぁぁぁぁぁーーー!!!!」

大声を出そうとしたナツさんの口を俺は両手で抑えた。

「・・・もっと決定的なモノを見せた方がいいかもな・・・。」

未来の俺はそう言うと、包帯を取る。

「っ!?」

「うぇ・・・。」

「これは・・・。」

「痛そう・・・。」

未来の俺の左頬には、3本の酷い傷跡があった。

「ワイバーンでも、剣でつけれたのでもない・・・
 あるドラゴンから受けた。腹あたりまである。」

未来の俺はそう言い、上半身裸になってそう言った。
その傷跡は確かに、腹の方まであった。

「わ、私が・・・」

「やめとけウェンディ。」

治癒魔法をかけようとするウェンディを止める未来の俺。

「過去の俺と会ってから大魔闘演武に来るまで、
 何もしてないと思ったか?」

「・・・!」

「この傷、そう簡単には治らない・・・・・・
 それにウェンディ、最悪の場合・・・
 ドラゴンと戦う事が起きる可能性もある。
 お前の魔力は、その時まで取っておけ。」

未来の俺はそう言う。

「そうだ!!!
 戦うって事に何なら、こうしちゃいられねえ!!戦闘準備だ!!!!」

ナツさんはそう言い、この部屋にあった槍を何本か持ち、兜をかぶった。

「戦うの!!?」

「無理があるよ!!」

ルーシィさんとハッピーがそう言う。

「みんな・・・信じてくれるの?」

「まぁ・・・さっきの傷を見れば・・・」

「何言ってんだよ、傷だろうが何だろうが、仲間を疑うんだよ。」

そのナツさんの言葉に未来の俺とルーシィさんは少し驚き、
未来のルーシィさんは少し嬉しそうな顔をした。

「未来の自分ながら情けない・・・もっと仲間を信じなさいよ。」

「俺も同意です。」

ルーシィさんと俺が未来の自分達に向かってそう言う。

「自分に説教?でも・・・そうだよね。」

「はい・・・。」

未来の俺とルーシィさんはそう言う。

「(これで繋がったわ。崩壊する(メルクリアス)・・・
 城の中で歌う・・・いいえ・・・あれは泣き叫ぶルーシィ。
 そしてコージも・・・ん?だったら、何で2回も同じ光景が・・・!?)」

「どうしたの、シャルル?」

ミントがシャルルに声をかけるが、シャルルは返事がない。

「ところで、2人はどうやってエクリプスを使ったんだ?」

俺は未来の俺とルーシィさんに尋ねる。

「・・・何日かたったか覚えてないけど、目を覚ましたあたしは・・・
 エクリプスの事を思い出した。起動方法なんてわからなかったけど、
 無我夢中で扉を開けた。過去に戻れるかもしれないって信じて。
 そしたらね・・・本当に過去に戻っちゃったんだ。X791年7月4日に。」

未来のルーシィさんはそう言う。

「(起動方法は不明か・・・)」

俺は心の中でそう思うのだった。

「4日って、つい最近じゃないか。」

ロキさんがそう言う。

「エクリプスってそんなちょっと過去に行けないの?」

ミラさんが未来のルーシィさんに尋ねる。

「わからない・・・一部壊れてたから、そのせいかもしれない・・・。」

「ん?ちょっと待ってください。」

俺はある事に気が付く。

「おい未来の俺・・・お前のであったのは確か3ヶ月ぐらい前だぞ。
 何でお前は・・・」

「ちゃんと説明するよ。」

俺の言葉に未来の俺はそう言う。

「俺は3か月前のあの状態のまま、色んな場所をさまよった。
 偶然、水遺跡で完全ではないけど、
 お前と同じように戻りはした・・・だけど、遅かった。」

「!?」

「ちょうど・・・ドラゴン達が襲っていた。」

その言葉に俺達全員は唖然となる。

「本当に・・・俺・・・何してたんだって奴だ・・・。」

未来の俺は震えながらそう言った。
涙をこらえているんだろう・・・。

「俺は・・・・・・偶然死にかけていた・・・アイツに・・・
 エクリプスの事を・・・聞いた・・・。」

未来の俺はそう言い、ウェンディを見た。

「(ウェンディから聞いたのか・・・!!
 それじゃあ・・・・・・!!!!)」

未来の俺の方ではウェンディは・・・・・・・・・!!!!

「俺は・・・その後に偶然ルーシィさんと会って、急いでエクリプスに行った。
 ・・・それでよ、ここから・・・少し違うんだ。」

「?」

「俺と、こっちのルーシィさんではな・・・」

未来の俺が、自分と未来のルーシィさんを見る。

「それぞれ未来が違うんだ。」

「?」

「どういう事・・・?」

「途中でドラゴンに会ってしまったんだ。この傷をつけたドラゴンがな。」

「あたしの方じゃあ、コージ君が足止めの為に
 そのドラゴンと戦って・・・」

「こっちじゃあ・・・ルーシィさんが俺を庇って・・・」

「つまり・・・2人はそれぞれ別々の未来から来たって事なのかい!?」

「そう言う事です。」

未来の俺の言葉に俺達全員は驚く。

「俺はエクリプスについて過去へ戻ろうと、取りあえず何とかやってみて・・・
 魔力が足りないのかと思い、何とかエクリプスに魔力を注いで・・・
 成功した・・・そしてついた先は・・・・・・」

































「過去の俺、ちょうどお前が見えた。」

「!!!」

「そう、お前と会ったあの場所だ。」

未来の俺はそう言った。

「ドラゴン達をどうにかしようとも考えたが・・・
 過去のお前を何とかすれば、少しは変わると思った。
 だから俺はお前の目の前に現れ、あの水遺跡の事を言ったんだ。」

「・・・・・・。」

「現に、ここであったルーシィさんからの話じゃあ、
 俺達の大魔闘演武とこっちとでは、多少変わっていたらしい。
 恐らく・・・俺が自分の未来を変えた事で、今の、
 お前達の大会通りになっているんだと思う。」

未来の俺はそう言った。

「あたし達もあった時は驚いたわ。
 少し違う未来から来たコージ君と会ったから。」

「それはこっちもです。」

未来のルーシィさんと俺はそんな話をする。

「(成程・・・崩壊する(メルクリアス)が2回も見たのは・・・
 そういう事だったのね。・・・泣き叫ぶ・・・!?ま、まさか・・・)
 ねえ、未来ルーシィ・・・ドラゴンが来た時・・・
 同じ城の中にいた私達は・・・」

「おい、シャルルよせ・・・!」

「「・・・・・・・・・。」」

「シャルル・・・察してあげよう。多分私達は・・・」

「死んじまうのか・・・!?」

「嘘でしょ・・・。」

「そんな・・・」

「オイラ達、死んじゃうの・・・。」

その事にナツさん達は戸惑いを隠せない。

「誰も死なせない・・・死なせたくない・・・
 あんな未来にならない為に、俺達はここへ来たんだ。」

未来の俺がそう言う。

「それはいいけど・・・これからどうするんだ?
 いつまでもここにいる訳にはいかないぞ?」

俺がそう言う。

「街は大魔闘演武を撮影している魔水晶(ラクリマ)
 そこら中に配置されてる。
 地下を通って、ジェラール達と合流してほしいの。」

「ジェラール?」

「ジェラールには全部話しておいた。」

「今・・・対策を練ってる筈だから。」

「対策を練るって・・・」

「?」

「・・・」

「ごめんね。あたしは未来から“対策”を持ってきたわけじゃない。」

「俺の方もだ。
 あの最悪の未来をどうにか回避する為に
 来たようなもんだからな。」

未来のルーシィさんと俺はそう言う。

「それに、何で1万を超えるドラゴンが突然、
 この町にやって来たのかもわからない・・・。
 今まで姿を見せなかったドラゴン達が・・・
 この町を手あたり次第探っては見たが・・・手がかりはなしだ。」

未来の俺がそう言う。

「本当に・・・ゴメン。これじゃああたし・・・何の為に来たのか・・・
 コージ君の方は自分の未来を何とかしたのに・・・
 今日までどうしたらいいのかわからずに・・・」

「それは俺もですよ。
 自分の未来は変えられたとはいえ、この後の事をどうするのかは・・・」

「いや・・・俺達が何とかする。」

未来のルーシィさんと俺の言葉に、ナツさんがそう言った。

「ありがとうな。俺達の未来の為に。」

「絶対に・・・変えようぜ!」

ナツさんと俺がそう言う。





























一方、ジェラール達の方で・・・


「全てが真実とは限らない?」

「それって、未来の2人が嘘ついてるって事?」

ウルティアとメルディがそう言う。

「一万を超えるドラゴン・・・エクリプス・・・魔力・・・
 いくつかのつじつまの合わない事があるんだ。
 2人の言葉が虚偽なのか。それとも2人そのものが虚構なのか。」

ジェラールはそう言う。

「ジェラール?」

「!」

「コージ!!」

「何故お前がここに?」

俺はジェラール達と出会った。

「大魔闘演武は終わりましたが、ナツさん達からの信号弾がないので、
 城へ行こうとしました。
 闇分身を出して、俺が城に直接行こうと思いましたが、
 撮影している魔水晶(ラクリマ)がどこにあるかわからないので、
 一旦、遠回りしてから城に入ろうとしたのです。」

「そうか。」

「じゃあ、私達と一緒に来る?」

「これから、城の地下に行って、ナツ達を迎えにいくのよ。」

「そうですか!では一緒に・・・ん?」

「どうした?」

「闇分身から・・・・・・・・・え・・・?」

俺は色々と驚く事だらけだった。





























少し前、ナツ達の方で・・・


「こっち!!」

俺達は未来の俺とルーシィさんの後に続いていた。

「お前ら、よくこんな道知ってんな。」

「調べてはおいたのです。」

ナツさんの言葉に未来の俺がそう言う。

「せめてみんなが王国軍に捕まる未来だけは回避したいから。」

未来のルーシィさんがそう言う。

「早く地上に出て、信号弾を上げたいわね。」

「きっとみんな、心配してますもんね。」

ミラさんとウェンディがそう言う。

「!」

だが目の前から・・・

「いたぞ!!!脱獄者だー!!!!」

「捕まえろーーーー!!!!」

「王国軍!!?」

何と王国軍の兵がいたのだった。

「こんな所に配置されてるなんて・・・」

「配置というより、探していたかもしれませんよ。」

未来のルーシィさんの言葉に未来の俺がそう言う。

「心配すんな。魔法が使えりゃ、捕まったりしねーよ。」

「そうだね。」

「早くやりましょう。」

ナツさんとロキさん、俺がそう言う。

「あ・・・あの!!アルカディオスさんがいません!!!!」

「何!!?」

「ユキノもいないわ!!」

いつのまにか、2人がいなかった!

「何で勝手な事するかな~。」

ルーシィさんがそう言う。

「あの騎士はともかく、ユキノは放っとけないわ。
 私が戻るわ。」

ミラさんはそう言い、先ほど来た方へ逆戻りする。

「ミラさん!!ダメよはぐれちゃ!!」

ルーシィさんアhそう言うが、ミラさんは止まらなかった。

「みんな・・・気を付けてね。」

「任せたぞ!!!俺達はここを・・・」

「ああ。」

























「「突破する!!!!」」



ドォッ!!!!



ナツさんとロキさんが拳に魔力を纏い、攻撃をする。

「だったら・・・俺、そろそろ魔力がヤバいから・・・
 最大級でいきますよ!!!」

「頼む!!!」

「本体の方・・・驚くだろうな・・・。」

「ああ・・・こっちで会ったら・・・行っておくよ、色々・・・」

「・・・わかった。」

未来の俺を見て、俺はそう言う。

「いくぞ!!!!イビルゲート!!!!」

俺は魔法で、闇を周囲に広げる。



ゴゴゴゴゴゴ!!!


「「「「「うわああああああああっ!!?」」」」」


王国軍の兵達はその闇に飲まれ、押し潰されていく。


「そしてここで、ダークフォース!!!!」



ドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!



「「「「「ぐわあああああああっ!!!!」」」」」

闇に飲み込まれている広告軍の兵達に俺は、
闇の魔法で連鎖爆発を起こさせた。


「結構減らした。」

「・・・後は任せな。」

「・・・頼んだぞ!!!」


ボォン!!!


闇分身は消えたのだった。

「いくぜ!!」

「「おう!!!!」」

ナツの言葉にロキと未来のコージはそう言う。






















































「何だよ・・・それ・・・。」

「どうしたの?」

「未来の俺とルーシィさんがいて・・・別々の未来で・・・
 あの時会ったアイツは未来の俺・・・・・・1万を超えるドラゴン・・・
 何だよこれ・・・いろいろあり過ぎだろ・・・・・・。」

俺はそう言うんだった。

「成程、闇分身で未来のお前と会ったか。」

「!」

ジェラールの言葉と反応を見て俺は驚く。

「未来のお前に会った。ルーシィにも。」

「・・・・・・で、対策は・・・?」

「もう大丈夫なの?」

「・・・・・・ええ。」

「それは・・・・・・・・・・・・・・・っ!!!!」

「?」

ジェラールが何か気付いたような反応をした。

「俺はこんな単純な事を見落として・・・・・・」

「どうかしたの?」

「?」

一体ジェラール・・・どうしたんだ・・・?
































一方、ナツ達の方で・・・


「火竜の翼撃!!!!」

獅子王の輝き(レグルスインパクト)!!!!」

「天竜の咆哮!!!!」

「闇竜の咆哮!!!!」

ナツ達はやって来る王国軍の兵達を魔法で攻撃をする。

「「「「「オオオオオ!!!!」」」」」

しかし兵はどんどん増えるばかりであった。

「どんだけいるのよ!!」

「こんな道、通るんじゃなかった。」

2人のルーシィたちがそう言う。

「大丈夫よ。魔法があるんだし。」

「だねー。」

シャルルとミントがそう言う。

「シャルル、危ないから下がって。」

「お前もな。」

ハッピーの言葉にリリーがそう言う。

「ネッパァ!!」

「!!」

リリーの横から、酸の液体が襲い掛かてきたが、リリーは何とかかわした。

「パーン。」

「またお前か!!!」

リリーの前に現れたのは口にビンを銜えた大柄な男だった。

「またって。」

「地下であった処刑人よ。」

未来のコージの言葉にシャルルがそう言う。

「っ!ウェンディ!!!」

「!?」

未来コージはウェンディに襲い掛かろうとした植物を
魔法で斬った。

「植物・・・!?」

「あら、残念。」

「またですか・・・。」

未来コージとウェンディの目の前に現れたのは、
大きな帽子を被った少女だった。

「王国最強の処刑人を舐めないでくれる?」

「ねーカミカ。」

「あのおっかない人いないや♡」

今度はアホ毛の生えた、おさげが特徴の少女が現れた。
名はカミカというらしい。

「タイターイ。」

神輿の様なモノに乗って来た者も現れた。
スキンヘッドと捻り鉢巻が特徴の男だった。

「貴様等の理念はよくわかった。ここからは私の理念を通す。
 罪人を生かしたまま城外には出さない。」

割れ顎でフードを被った両手に大鎌を持った男が現れ、そう言った。

「しつけえなチクショウ。」

ナツがそう言う。


























一方、ジェラール達の方で・・・


「どうしたんだ、ジェラール?」

ジェラールの様子が何かおかしい・・・。

「未来のルーシィは7月4日に来たと言ったが、
 実際には3日の24時。その時間ぐらいに、未来のコージも来たらしい。
 その時間帯で未来のルーシィと会った。」

ジェラールはそう言う。
闇分身の方でもそんなことを聞いたらしいが、
そこまでは知らないみたいだ。

「毎年・・・謎の魔力を感知しているのに、
 やって来たのは最近?」

「いや・・・7年か俺達が感知していた魔力の正体はエクリプスで間違いない。
 だが今年は、それが・・・人間だった。
 エクリプスというゼレフ書の魔法を使って、未来からやって来た為、
 ゼレフに似た魔力が残留してしまったんだ。
 未来のコージの場合は、エクリプスを使った時、
 自分の魔力でした為、ゼレフに似た魔力が感じなかった。
 またはそれが少なかった為、感知できなかったかもしれん。」

ジェラールはそう言う。

「もし・・・未来から来た2人の話を全て信じるなら、
 ルーシィが来たのは3日目の夜。
 コージは3か月前、その間は傷の事で地方を行ったりしていた。
 ならば・・・7月3日の夕刻にみたルーシィは・・・」

「!!!!」

ジェラールのその言葉に俺は気づいた。

「ジェラール!!!」

「コージも気付いたか・・・!!!!」































「「俺達が3日目の夕刻に見た人影(感じた魔力)は、
  ルーシィ(さん)ではなかった(じゃない)!!!!
  もう1人いたんだ!!!!未来から来た者(奴)が・・・!!!!」」

俺とジェラールはそう言うのだった。

「急ごう!!!」

「ああ!!!」

俺とジェラールは走り出す。

「ちょっと・・・!!!」

「2人共待って!!!」

ウルティアさんとメルディさんが慌てて追いかけて来る。

「もう1人いたって・・・」

「どういう事!?」

「そいつもエクリプスを使ったせいで
 ゼレフに似た魔力を帯びている未来人・・・」

「未来の俺は俺の過去を借る為と、ルーシィさんと同じ、
 これから起きる未来を回避、そして救う為!!!」

「ならもう1人は、何の為に来た!!!?」

急がないと・・・!!!!
































一方、ナツ達の方で・・・


「くそ!!邪魔な植物だ!!!!」

「パン、パーン!シュワー!」

「酸も来やがって・・・!!!」


ポン!


「しまった、体が・・・!!!」

「リリー!」

「ホラ!!処刑されちまいなっ!!」

ナツ達は、かなりのピンチを迎えていた。

「このままじゃもたないぞ!」

ロキがそう言う。

「諦めろ、罪よ!!!」

「だぁー!!もー怒った!!!処刑だ!!!!
 全員まとめて処刑だぁーーーーーーー!!!!」

「タイターイ。」

「うわっ!」

「また!」

「タ・・・」

「ん!?」

「!」

ハッピーとシャルルを魔法で撃変える男の足元から
黒い影か、男の足を覆っていた。

「何だアレ?」

「影?」

「何だ・・・この魔力は・・・!?」

ハッピーとシャルル、未来のコージはそう言う。

「うわー!!」

「ぎゃー!!」

「!」

王国軍の兵達の叫び声が聞こえて来た。

「うわぁ!!」

「何だコレェ!!」

「ひいぃ!!」

「ぐあああ!!!」

黒い影が王国軍の兵達を飲み込んでいた。

「何事!?」

「影が人を飲み込んで・・・・・・」

「「「「「うわああああああ!!!」」」」」

「何なのよコレ・・・!?」

「ちょ・・・やっ・・・」

「ターイ!」

「パーン!」

影は全ての王国軍の兵達と処刑人達も飲み込んで行った。

「・・・・・・。」

「どうなってんだ!?」

未来のルーシィは唖然となり、ナツは驚いている。

「王国兵がみんな・・・」

「影の中に・・・」

「飲まれちゃった・・・。」

ハッピー、シャルル、ミントがそう言う。

「っ!」

「誰かいるぞ!!」

未来コージとロキが先程の影から1人の人間がいる事に気づく。

「気を付けて!!」

ルーシィがそう言う。

「・・・・・・。」

影が消え、現れた人物は1人の男だった。

「誰だお前?」

ナツがそう言う。

「影がのびる先は・・・過去か未来か。
 人の心か・・・・・・。」

「!?」

「懐かしいな、ナツドラグニル。」










































「俺はここより先の時間から来た、ローグだ。」 
 

 
後書き
どうも、白鋼です。今年も終わりとなりました。来年も頑張ります。
今回の話では、原作とはジェラール達とナツ達の時間がずれていますが、
都合によってこうなってしまいました。どうかお許しください。
では皆さん、来年もどうかよろしくお願いします!!
良いお年を!!! 
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