ラブライブ! 俺と幼馴染とμ's
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
〜プロローグ 〜 そして俺は東京に行く
前書き
初めましてこの小説を書かせてもらってるものです。
楽しんでくれたら嬉しいです。
*****
佐藤 遊
身長 174センチ
体重 64キロ
好きな食べ物 ラーメン
嫌いな食べ物 トマト
得意なもの 家事全般特に料理、文系なもの
苦手なもの 理系
佐藤 姫
妹!
身長 154cm
体重 教えるわけないだろ!
好きな食べ物 オムライス
嫌いな食べ物 ない
得意なもの 勉強全部、家事全般。遊には料理は劣るがそれ以外はずば抜けてうまいし、早い。
苦手なもの 虫
佐藤 大輔
↑じいちゃん
今後重要になる!
*****
桜が落ち、また落ちて行く、そんな光景を見ながら自分の田んぼにあるベンチからおにぎりを食べながら眺めていた。
今はお昼で一番暖かいところ時だ。
昼ごはんのおにぎりをはむっと食べて、暖かいお茶を飲む、これは日本の特権だよな〜と思いながら俺はお茶を飲んでいた。
すると隣にツルハシを持っているじいちゃんが隣に座ってきた。
「おう、テメェはほんとじじくせーな」
じいちゃんはニヒヒと笑いながらバカにした。
いいだろ別に、これ日本の誇るべきものだぞ、おにぎりとお茶最高の組み合わせだろ?あとアニメとか漫画も日本を代表する一つだぞ!
「テメェはほんとにアニメ好きなのかよ、オタクか?おっ?おっ?」
声に出てたらしい、それを聞いたじいちゃんは俺の背中をバシバシ叩きながら言った。
オタクは日本経済助けてんだぞ!感謝して欲しいぐらいだ。
「ふぅ。昨日卒業式終わったんだよなー」
「あぁそうだな〜結構早いもんだな」
俺はほんとに早いと思いながらまたお茶をすすった。
「で?今日稽古つけてくれんの?」
よっと俺はベンチから田んぼに降りて振り返りながら聞いた。
するとじいちゃんも立ち上がり、ツルハシをベンチの隣に置いた。
「いいや、もう稽古はつけない」
じいちゃんは首をグリングリン回しながら答えた。
俺はその言葉に一瞬訳分からず固まってしまった。
「......は?何行ってんだよ」
俺は稽古をつけないことにビックリした。あんな厳しいじいちゃんが、稽古をつけないなんてほんと驚きだ。
「はぁ〜、まだわかんないのか」
ため息をしてから、じいちゃんは俺にパンチを繰り出してきた。
俺は反射的にその腕を払い、頭に蹴りを入れるところで寸止めした。
俺はあぶねぇと思いながら、足を下ろした。
じいちゃんは首をコキコキさせながら、口を開いた。
「ほらな、遊はもう強すぎんだよ。てかこれ以上強くなったら俺の立場がねぇ」
結局自分のことかよ。
じいちゃんはまたベンチに戻り座った。
俺も隣に座った。
俺はまだ残っているお茶をまたすすった。
お茶を全部飲み干した後、桜を見ながら言った。
「じいちゃんって喧嘩の達人だったんだろ?もう歳か?」
俺は無意識に意地悪な顔になっていた。
「うるせぇな。もう68だぞ、ここまで強いじいさんはいないわ。むしろ俺年寄りの中で最強だから」
じいちゃんはまたニヒヒと笑うと桜を見出した。
まあ確かに最強だな。これ以上強いじいさんいたらたまんねぇよ。
「お前が修行を始めて2年か、お前は才能があるよ」
じいちゃんは顔色ひとつ変えずに桜を見ながら答えた。俺は意外な言葉に目をパチクリさせながらじいちゃんを見た。
そして俺は視線を桜に戻した。
「じいちゃんが俺を褒めるなんて、何年ぶりだろうな」
じいちゃんはまたニヒヒと笑いながら俺の頭をワシャワシャした。
そしてじいちゃんのこと見ずに桜を見ていたのでじいちゃんがどっちを向いていたのかわからなかったが、じいちゃんはふぅとため息をした。
「お前は才能がありながら努力する。そして何より俺と決定的に違うのは優しさだな」
優しさか、俺に優しさなんてないよ。だってあの時......。
俺は気づくと下を向いていた。
じいちゃんは俺の顔を見てから、またニコッとした。
「お前、明日から東京に行ってもらうから」
は??イヤイヤ考えられないんですけど......何をいきなり、しかも香川の高校受験して受かったんですけど!え?は?
俺は考えがまとまらずにえ?え?っとずっと言っていた。
「香川の高校受かったのに?なぜ?本当にわからん」
「いいから東京行け。壊したもんあるんだろ、東京にいやお前の幼馴染か」
俺はそれを言われた瞬間時が止まったかと思った。
体が動かなかった。そしてじいちゃんも顔色ひとつ変えず、体を動かさなかった。動いているのは桜だけだ。
少し固まってから、やっと口が動いた。
「......お、俺は別に。」
壊してないなんて言えなかった。壊したのは確かに俺だ、あの弱い時の情けない時の俺だ。
壊れたものは元には戻せない。必死に直そうとしても、元には戻らない。それは俺がよく知っている。いやこの世界で学んだ。俺がよく知っているのだ。だから知っていたから俺はあの時逃げた。
「じゃあなんで遊は俺に喧嘩を習ったんだ?」
今の思ったことを聞かれたような気がした。
俺が喧嘩を習った理由......。
「復讐か?女か?金か?名誉か?」
俺は、今まで何でこの力を手に入れたか、最初しか考えてなかったかもしれない。
俺は、俺の答えは......。
俺はコクリと喉が動いたのがわかった。
「.........最初は俺は復讐を考えていたかもしれない。でも今はそんなことは思ってない」
と言うとじいちゃんはにかっと笑って俺の頭をまたわしゃわしゃした。
「ガハハ。お前なら言うと思ったさ、でも香川に来た時お前はとてつもない復讐の目だったけどな。でも今のお前はなんかそんな感じはしないかと言っていい目をしてるとは言えないな、この社会の不条理に気づいたからな」
俺の目を見ながら語った。
俺は中学1年の頃関係を壊し、いや壊されたとも言える。でも俺は今頃俺が情けないと思っている。確かに壊された。だけど、それに気づかなかった。もう俺が壊したと言っても過言じゃない。
じいちゃんは目をそらさずまた口を開いた。
「もしお前がまたあの時みたいなことになったらどうする。そしてお前は何を思って拳を振るうんだ?」
「俺は.........みんなを守るために拳を振るう。復讐でも女でも金でも名誉じゃない。みんなを守るためにそして、自分のために」
「自分のため?」
じいちゃんは馬鹿にしたように笑った。
じじいめ信じてないな?
俺は乾いた喉を潤すためにお茶を注いで一気飲みした。
ぬるくてちょうどいい温度だった。
俺はゆっくりと口を開いた。
「嘘じゃないよ。みんなの笑顔を泣き顔にしたくない。あいつらの泣き顔を見るだけで俺も苦しくなる。そうならないために、俺は!......」
じいちゃんは俺が途中まで話すと手で口を抑えた。
「それ以上言わなくても大丈夫だ。もう伝わったよ」
じいちゃんは自分の頭を掻きながら、「まあ、なんだ」と言っていた。俺は答えが出るまで待った。
「自分の思いを信じろ。自分が間違ってると思うことは絶対するな。約束しろ。」
じいちゃんは小指を差し出した。
いわゆる指切りげんまんってやつだな。
俺はもう二度とあいつらの泣き顔をさせない。
俺は固く決心をして指切りをした。
そうするとじいちゃんはにかっとまた笑い、立ち上がった。
「さぁさぁ、飯だ!飯だ!行くぞ。遊!」
「お、おう」
俺も立ち上がり、空を見上げると月がくっきりとした満月が見えていた。俺は不意に「月が綺麗だ」と俺らしくないことを言ってしまった。
するとじいちゃんは、玄関から声を出して来た。
「おーい!後出発するの明日だからな」
は?明日何勝手に決めてんだよ!ふざけんなよ!
「ふざけんな!じじい」
俺は走って玄関まで行った。
「なんだと?拙者にに向かってじじいとはなんだ!」
「拙者ってなんだよ!」
俺はこんな騒がし夜を過ごした。
******
そして準備も終わり、一息つこうと自分が好きな甘いコーヒーをぐびっと飲んだ。はあ〜甘いコーヒーはやっぱり労働の後だと格別だな。
そしてギシギシと階段を上る音がした。
姫かな?と思いベットに寝っ転がった。
するとドアがガチャリと空いて姫が入って来た。
「おう。姫どうかしたか?」
姫は下を俯いて喋らなかった。
でも俺は答えを待とうとベットから起き上がった。
俺がベットに座って俺の隣をポンポンと叩くと姫はそこに座った。
しばらく経つと口を開いてくれた。
「ね、ねぇ。本当に東京に行くの?」
「あぁ」
これしか言いようがなかった。なぜじいちゃんが東京に行けと言ったのはわかった。それは俺に筋を通して来いと言う意味だとすぐにわかった。でも俺は怖い。あいつらと会うのが、逃げたから、投げ出したから、全てを捨てて逃げた。そしてまた向き合おうと、いや多分行っても自分からは会いに行かないと思う。じいちゃんには悪いけど、これは俺の判断だ。そして妹には本当に悪いことをした。妹はずっと俺について来てくれたのに、香川に行く時なんて、俺について来てくれた。大親友の雪穂とも別れて、そしてまた俺は東京に行こうとしてるのだ。本当に悪いことをしてる。
「ごめんな」
「......別にいいよ。私決めたし、私も高校は東京に帰る。東京の学校に通うよ」
ベットから立ち上がり答えた。
は?何言ってんだこいつ?東京くるの?
俺が「は?え?」っと言ってると、姫は話を続けた。
「お兄ちゃんの学校に行くよ。別にお兄ちゃんが気になるからとかじゃなからね」
姫は指をもじもじさせながら身をよじっていた。
えーお兄ちゃんのこと好きじゃないの?
「す、好きなわけないじゃん!!」
すごく大きな声で否定された。
ひどい。お兄ちゃん泣いちゃう。
すると、姫は俺のことを指をさした。
「ただし、雪穂に変なことしちゃダメだからね」
「お、おう」
そして姫が部屋を出る際に、ごくごく小さな声で、「おやすみ」と呟いた。それは俺には聞こえず、窓から差し込んでくる月の光を見ていた。
******
そして俺は東京に行き昔住んでいた。家に行った、そこには懐かしく、すごいものを見たような気がした。
そして不意にふっと微笑んでしまった。
俺は新しい世界に踏み入れるような気がして、一瞬玄関を開けるのをちゅうちょした。
いや踏み出すんだ。いつか、いつか会えると信じて。
俺からは会いには行かない。それは怖いからかもしれない。
でもまた会ったら、どうするか。
怖いことを半々に俺は扉を開けた。
あと俺が思ってるもう半分は、楽しみさ。
後書き
どうだったでしょうか?頑張って書きました。また見てくれると嬉しいです。ちゃおちゃお
ページ上へ戻る