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男子高校生、職業【美少女】

作者:秋空千秋@
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始まりは叫び声から

 
前書き
初めまして、秋空千秋@ともうします。
宜しくお願いします。 

 
男子高校生、職業[美少女]
                ・

                ・

                ・

・・・・・・あ、もう始まってます?すいません遅くなって、


・・・・・・はい?お話、ですか?いいですよ?


・・・・・・そうですね、結構強かったですもんね、今回のボス。


・・・・・・はい、なんでしょうか?


・・・・・・えっ?冗談とか、ドッキリとか、罰ゲームとかじゃないですよね。


・・・・・・えっと・・・すいません、ちょっと意味がわからないです。


 ↓  ↓  ↓  ↓


10分後



「はいちょょぉぉぉぉぉぉっっとまってくださいねぇぇぇえ!!!!!!!」

毛布が起き上がった勢いで飛んでいきそうなぐらいの勢いで僕は起き上がった。

「おいお前ぇっ!!どこにフラグあったよぉ!!ねぇだろぉ!!打ち上げ入って10分で告白って、いったいお前に何があったぁ!!どんだけませてんだよぉ!!そもそも話したことすらないやつに告られる僕の容姿って何なんだよぉぉぉ!!」

朝の住宅街に鈴の転がるような綺麗な声で近所への迷惑を一切考えない悲痛な叫び声がこだまする。

「何でっ!僕はっ!こんな容姿なんだぁぁぁ!!」

家の近くの電柱にとまっていた雀はその声の大きさに驚き、飛び立っていった。

↓ ↓ ↓ ↓


一ヶ月前


鳥居乃愛《とりいのあ》それが僕の名前だ。女っぽい?気にしてるんだ、ほっとけ。
相生高校1年D組、出席番号10番、帰宅部、現在わけあって不登校、特技→特に無し、趣味→VRMMORPG、座右の銘→漢を体現する、性別→・・・女(らしいが僕は男だと思いたい)。

来週発売のVRMMORPG「game in the realworld onrain」通称「g i t r o」、直訳で「現実世界の中のゲーム」

うん、ワケわかんないね、なに考えてこの名前つけたんだろうね。っと、脱線してしまった。えぇと、そう、g i t r oの発売が来週ってとこだったっけ。で、そのg i t r o、実は性別の変更ができないんです。え?そんなの普通じゃないかって?うん、そうなんだけどね、いやぁ僕さ自分の容姿にコンプレックスがありまして、不満たらたらなんですよ。えぇはい。

髪の毛は滑らかな黒、濡鴉色っていうのかな?で、肌は全く日の光を浴びないせいか化粧をつけたみたいに真っ白、顔は爺ちゃんいわく、アイドルにだってこんなかわいい娘はいないってぐらい整っているらしい。身長は160cm前後、全体的に細い、止めに散髪に行かないから延び放題の髪の毛、
これが膝裏くらいまである。ついでに病弱。

うん、ナニこれ、絶対狙ってるだろって言われても仕方ないよね。何をって?属性だよ。
爺ちゃんがこの前僕を見て、

「病弱美少女萌えぇぇぇぇぇぇええええええっ!!!!」

って言うぐらいだからね、ていうかよく考えたら爺ちゃん何でそんな元気なんだよ、怖いよ、一応
62歳だよね?なにかクスリ飲んでるの?それと美少女言うなし。

あぁまた脱線した。
とりあえずさっき言ったのが僕の容姿、こんなんでVRゲームやったらどうなるか・・・まぁバカみたいな数の勧誘とプレイヤーに絡まれること間違いなしだよね。だから僕はVRMMORPGを遊ぶに当たって、性別が変えられるゲームしかしてこなかった。

だがっ!!来週発売のゲームg i t r o、これは今までのVRMMORPGの歴史を塗り替えるほどの作品だ、なんとしてもプレイしたいっ!!だが、この目的の達成には大きな壁があった。それは・・・

「乃愛、一体誰に話しているんじゃ?・・・不思議系美少女も悪くないのぉ(ぼそっ)」

この老人、鳥居陣大《とりいじんだい》、つまり僕の祖父の説得だ。
 
 

 
後書き
じゃんじゃんいきます。 
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