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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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664部分:第九十五話 聖域の前でその五


第九十五話 聖域の前でその五

「そして今度は」
「どうする?」
「ではだ。行くぞ」
 また言うサガだった。今は空中に完全に立ち止まっている。
 そしてそこから。あの技を出すのだった。
「受けるのだ、この技を」
「その技を使うか」
「如何にも。見るのだ!」
 両手を再び交差させてそのうえで。その両手を高々と掲げて叫んだ。
「ギャラクシアンエクスプロージョン!」
 その技でポポスを撃たんとする。 
 その技を見てだ。シオンは思わず唸った。
「見事だ」
「はい、確かに」
「これだけの小宇宙を出すとは」
 黄金聖闘士達もサガのその技を見て言う。
「これだけの技なら」
「如何に神とて」
「倒せる筈」
「いや」
 しかしであった。ここでシオンはそれを否定した。
 そうしてだった。こう言うのだった。
「そう思うのは早計だ」
「なっ!?」
「銀河すら砕くといわれるあの技でも」
「神を倒せないというのですか」
「そうだ」
 まさにそうだというのだった。
「まだだ。倒せはしない」
「しかし教皇」
「それでもです」
「これだけの小宇宙があれば」
「如何に彼等とても」
「見るのだ」
 しかしシオンはまだ言うのだった。彼等に対して。
「あの神を」
「ポポスを」
「彼を」
「そうだ。見るのだ」
 あくまでそのポポスを見るように言うのだった。
「今業を受ける彼をだ」
「まさか」
「これだけの技を受けても」
「それでもだと」
 シオンの言葉とはいえにわかには信じられなかった。しかしだった。
 ギャラクシアンエクスプロージョンのその攻撃を受けてもだった。ポポスは立っていた。それどころか傷一つ受けず涼しい顔さえしていた。
「馬鹿な、あの技を受けて」
「傷一つ受けていないだと!?」
「あのギャラクシアンエクスプロージョンを」
「ふむ。これが今のジェミニの技か」
 そのポポスが余裕の笑みと共に言うのだった。
「成程な」
「私のギャラクシアンエクスプロージョンを受けても何ともないというのか」
「そうだ」
 返答は一言だった。
「言った筈だ。人に神を倒すことはできない」
「くっ・・・・・・」
「そしてだ」
 神の言葉は続く。
「私の技はそれだけではない」
「今のドゥームキャノンだけではないのか」
「その通りだ。貴様が複数技を持っているのと同じ様に」
 黄金聖闘士はそれぞれ複数の技を持ちそれにより戦うのだ。
「私もまた別の技を持っているのだ」
「それではだ」
 ここでサガがポポスの前に降り立ってきた。
「その技をここで出すのだな」
「受けてみるか」
 こうも言ってきたポポスだった。
「それではだ」
「見せてもらおう」
 今はこう言うだけだった。
 
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