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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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648部分:第九十三話 襲撃者その三


第九十三話 襲撃者その三

「アイオロス」
「はい」
「サガ」
「はい」
「シャカ」
「はい」
 この三人に声をかけたのである。
「御前達三人がまずそれぞれ相手をするのだ」
「わかりました」
「それでは」
 三人も彼のその言葉に対して頷いたのだった。
「お任せ下さい」
「必ずや」
「頼んだぞ」
「お待ち下さい」
 ここでミロがシオンに対して言ってきた。
「一人一人で神に向かうというのですね」
「その通りだ」
 まさにそうだとミロに対しても述べた。その言葉は断言そのものであり有無を言わせないものだった。その言葉で彼に告げたのである。
「この者達ならばだ」
「しかしです」
「はい、そうです」
「三人ですが」
 デスマスクにシュラ、アフロディーテが怪訝な顔で述べてきた。
「後の一人はどうされるのですか?」
「相手は四柱です」
「最後の一柱は」
「それについても案ずることはない」
 彼等についても断言して述べるシオンであった。
「何もだ」
「といいますと」
「一体」
 今度はアルデバランとカミュがシオンに言ってきた。
「最後の一柱は」
「どうされるのでしょうか」
「その一柱は自ら動いてくる」
 こう述べるシオンであった。
「だからだ。案ずることはないのだ」
「それは一体」
「どういうことでしょうか」
「自らとは」
「やがてわかる」
 今はこう彼等に答えるだけのシオンだった。
「やがてだ」
「左様ですか」
「それでは今は」
「考えることはないと」
「その通りだ。わかったな」
 そうしてであった。シオンはその言葉をさらに続けるのだった。今度は。
「そしてエリスだが」
「はい、あの神については」
「どうされるのでしょうか」
「我等全員で向かうのでしょうか」
「いや、あの神にはだ」
 シオンは言う。そのこともだ。
「このシオンが闘う」
「えっ!?」
「まさか」
「教皇がですか」
「それは」
「何を驚く必要がある」
 今の言葉に驚きを隠せない彼等とは正反対にだ。あくまで冷静なシオンであった。その違いはまさに炎と氷であった。
 
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