ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
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第一章:旧校舎のディアボロス/初覚醒のスレイヴ
interlude1:使い魔ともう一人の来訪者~Shrine princess involved in fate~
堕天使の騒動とアーシアの駒王学園の転入から数日が経った。堕天使の騒動以来大きな出来事は特に起きていない。まあもうあのことがないように俺は最低限の装備を付けながら学園生活を送っている。平和な学園に余計な代物だが、用心に越したことはないだろう。
ちなみにアーシアは、イッセーの家にホームステイしている。まあアーシア二取っ手はイッセーの家が一番落ち着くだろう。
まあ、俺は今のところ比較的平和だからオカルト研究部で平和に過ごしている。
そしてイッセーとアーシアが悪魔家業に慣れたころ
「「使い魔…ですか。」」
イッセーとアーシアが声を合わせてそう言っていた。
確かこの前読んだ悪魔の文献に使い魔について載っていたな。
内容は、悪魔と契約し、情報伝達や追跡、意思疎通が出来る便利な存在そしてパートナーだったか。まあイッセーたちも悪魔だから使い魔を持っても不思議じゃないからな。
「悪魔の大多数が自分の使い魔を持っているのよ。イッセーもアーシアも悪魔稼業に慣れてきたから、そろそろ持たせようと思ったのよ。」
なるほど、悪魔に名手からすぐにもてるのではなく、ある程度経験を積んで使い魔を持たせるのか。確かにいきなり新人に使い魔を持たせるのは危ないからな。
ちなみにアーシアの契約相手は大半が日々の疲れやストレスなどを溜め込んでいる人が多いそうだ。何でもアーシアと話していると癒されるらしい。まあ俺はアーシアらしい仕事だと思うな。
…今度俺もアーシアに何か相談してみるか。
「すみませんリアス部長。」
「何かしら?シン。」
「俺もアーシアとイッセーの使い魔探しに同行してもよろしいですか?」
「いいけれど…どうしてかしら?」
「悪魔がどのようにして使い魔を探して契約するのが興味があるんですよ。」
俺は個人的に使い魔と悪魔がどのようにしてパートナーとして契約するか興味がある。何せ前世ではなかったことだからな。
「判ったわ。あなたは人間だから転移する前に少し術式をかけさせて私の使う転移形魔方陣をあなたでも転移できるようにするけどいい?」
「ええ、大丈夫ですよ。」
まあとりあえず見学ができることになったな。これもこの世界を知ることだからできるだけ多く学んでいきたいな。
そして数秒で俺に術式を施し終わった部長は朱乃さんと、話した後魔方陣を展開した。
どうやら早速、使い魔との契約をするために行くみたいだな。
「というわけで、早速あなたたちの使い魔をゲットしに行きましょうか。」
そして俺たちオカルト研究部はイッセーとアーシアの使い魔を取りに行くために転移した。
転移魔法陣の光が止むと、そこは見知らぬ森の中だった。
「ここは悪魔が使役する使い魔や多種多様な魔物・精霊などがたくさん住み着いている森なのよ。ここで今日、イッセーとアーシアには使い魔を手に入れてもらうわ。」
「「はい、部長!」」
使い魔などが生息している森か。確かに人間が住んでいる森林地帯とはまったく違うな。どれに独特なエネルギーの本流や自然現象も発生しているようだな。
だが使い魔か…まああくまでない俺が言うのも何だが、俺も自分と行動してくれるパーートナーは欲しいな。まあ、今日は見学で着ているから今度リアス部長に相談してみるか。
「ゲットだぜ!」
「なっ!」
「きゃっ!」
突然の声にイッセーとアーシアは驚いていた。しかもアーシアはイッセーの後ろに隠れている。だが気のせいか判らないがイッセーの表情が一瞬いやらしい笑みを浮かべたような気がしたな。
周りの反応を見ると、どうやらあの人はこの森の案内役っぽいな。
「俺はザトュージ、使い魔マスターだぜ!リアス・グレモリーさんよ、その者たちが電話で言っていた新人悪魔と見学者の人間か?」
「ええ・・・そうよ、頼めるかしら?」
「問題ないぜ!・・・なるほど、そこの金髪美少女に茶髪で熱血的なな男前、そして、黒髪で目つきが鋭い男前だな。それにしても人間が悪魔の使い魔契約を見学したいとは、珍しいぜ!」
まあ、俺みたいな思考を持っている存在は珍しいからな。
「イッセー、アーシア、この人は使い魔のプロフェッショナルよ。今日はこの人の言うことを参考にして、使い魔を手に入れなさい。シンもしっかり見学するのよ。」
こうして使い魔を探すため俺たちはザトュージさんの案内の下森へ入っていた。
森に入ってから数分が経った。だがそれを気にする前にひとつ現状で気になることがある。
「ふきゅ~」
「ピィ。ピィ~」
さっきから俺の肩や頭の上に小さい魔物が寄ってきたり張り付いてきている。攻撃的な感覚はないが何で俺はこうなっているんだ……
「ほう・・・そこの黒髪さんは魔物に好かれる才能があるかもしれんな」
ザトュージさんは俺を見ながら、興味深そうにそう呟いた。
魔物にすかれる才能か……まあ嫌われるよりかはいいよな。そういえば仕事のときも潜入の依頼で進入ポイントの捜索に難航していたときに小さい小動物たちが絶好のポイントを見つけてくれたりしていたからな。もしかしてこうゆう事が関係しているのか。
「そういえばザトュージさん。俺は使い魔を持つことはできませんが。何かお勧めな魔物や最も強い魔物とかどんな感じですか?」
「おう!お勧めはあたくさんあるが、最強となれば二体いるぜ!まずは龍王の一角、そして龍王最強と謳われる伝説級のドラゴン!天 魔 の 業 龍、ティアマット!
時たま姿を現しては暴れまわるらしいが、まあ手にれられた悪魔などはいないぜ!
そして最後の一体は、近年現れたなぞの人型魔物…いや正式には魔物かも判らないが、ティアマットに続く最強候補、壊 拳 の 轟 雷 姫だぜ!こいつは数年前からこの森で出現するようになっていて、どこから来たのかほぼ情報がない魔物だぜ。俺も一回見たことはあるがきれいなお嬢さんだったぜ!まあ戦っている時を、そのとき見たんだが用紙とは裏腹に凶暴な感じて戦っていたから恐ろしかったぜぃ。」
ザトュージさんはカタログのような本を俺に見せながら説明してくれた。
一つは蒼穹の様なうろこを持ち美しいフォルムの龍のような容姿をしている魔物、これが天 魔 の 業 龍ティアマットだろう。まあ龍王と称されるぐらいだからこれぐらいの風貌は当然だろう。
だが俺はそのドラゴンよりも気になるのが、壊 拳 の 轟 雷 姫だな。出現率が低すぎるせいか、図ではなくザトュージさんが目撃したときにとった動画が流れている。橙色と紺色を基調とした服装蒼穹の野酔うな瞳に明るい表情にオレンジ色の髪に白くそして長いポニーテイルのヘアースタイルの少女だった。しかし俺が気にしていることはあの少女の腕だ。
両腕とも明らかに肉体的なものではなくまるで機械でできた義手、そして右手のほうの義手は左手よりも大きく、型やデザインが明らかに異なっておりまるで、戦闘用の義手だった。
明らかに自然発生する類の存在ではない。それに映像を見るからに実力は俺と同等か、それ以上。
とりあえず戦いにならないことだけを願おう。
「・・・赤龍帝に龍王・・・イッセー、ティアマットを使い魔にしなさい!!」
「ぶ、部長!?話聞いていましたよね!?完全、それ死ぬ方向じゃないですか!」
「だって見てみたいじゃない。赤龍帝と龍王のセット!」
まあ、うちの部長がロマンに走っているし、今のところ強大なエネルギー反応は今のところ無いから大丈夫だろう。
「・・・それにしても今日の森は静かすぎる」
するとザトュージさんは怪訝な顔つきになった。何か異変でもあったのだろうか?
「どうしたんですか?」
「ああ、いつもは魔物の咆哮や鳴き声が聞こえてくるはずなんだが・・・もしかしたら今の時期はドラゴンの時期だからも知れないかもな。」
するとザトゥージさんはページを探すようにめくり俺とアーシアとイッセーにそこに描かれている絵を見せてきた。
「ここにいるのはまだ子供なんだが、 蒼雷龍に ドラゴン族の中でも上位の強さをもつドラゴンになるんだぜ。」
「ふむ……」
「かわいいです。」
「へー、可愛いじゃん。」
俺とアーシアとイッセーはそう口々に呟く、どんなに巨大な存在な龍でも子供や未成熟の姿だとこんなにも印象が変わるものなのか。俺は興味ないがイッセーかアーシアの使い魔に丁度いいかもしれないな。
そのとき……
「あれは・・・蒼雷龍だぜ!」
ザトュージさんはそう言ってくる。
そしてその指の先には青く黄色い眼をを持つ小型のドラゴンが浮遊していた。
「どうやら早速二人の使い魔候補の登場らしいな。」
「イッセー、アーシア、がんばってそのドラゴンを使い魔にしなさい。」
「「わかりました部長」」
そしてイッセー、アーシアの二人は蒼雷龍のほうに向かい使い魔にしようと行った。何だがこう見ていると動物に好かれようとする人間みたいだな。…あ、イッセーが蒼 雷 龍の雷にやられたな。どうやらイッセーの使い魔にするのは無理そうだな。
「がんばれ…ッ!?」
俺はここに強大なエネルギー反応が近づいていることに気づき警戒する。しかも二つひとつは魔力、そして二つ目は自然ではありえないほどの電気エネルギー反応だった。…いったい何が近づいているんだ?
そして辺りに凄まじい強風と落雷が嵐のように吹き渡り、轟きけたましい轟音が鳴り響く。
圧倒的なエネルギーの奔流、今でも続く強風もしかして……俺は嵐のような現象が起きた方向へ顔を向けると、図鑑に載っていた、蒼穹のように煌く鱗とサファイアのように輝く瞳を持つ巨大なドラゴン、そして全身に雷を迸らせ右手に巨大な機械でできた籠手を付けた少女がいた。
どうやらこの見学は平和に終わりそうにないらしいな。俺は皆よりも前へ出る。現状この二人に勝機…いや時間稼ぎができるのは俺しかいないからな。
『ほう…私を目の前にして前進するか…どうやらお目当てのものはこいつみたいだぞ、テュール』
「確かに私が感じ取った存在は彼で間違いないよ!」
何か会話をしているが、おそらくドラゴンはティアマット、女性のほうは壊 拳 の 轟 雷 姫で間違いないな。だが会話の内容を聞いているとどうやら壊 拳の轟雷姫…いや、ティアマットがテュールと呼んでいたな。テュールといえばギリシャ神話に出てくる軍神の名前か…本人とはおそらく違うが、いったい俺に何のようなんだ?
「そこの黒髪のお兄さん!名前はなんていうんだ?」
名前を聞かれてしまったな……まあ自己紹介ぐらい市といてもいいか。
「俺は、神無月進。まあ気軽にシンと呼んでくれ。」
「なるほどシンね、よろしく!実は早速で悪いんだけれど私と戦ってくれないかしら?」
「……え?」
自己紹介からいきなり戦ってくれって……どうしてそうなるんだ……
『すまないな、私から説明しよう青年よ。』
するとティアマットがこの状況に何でなるのかを説明してくれた。
『………とゆうわけなんだ。』
なるほど、とりあえず話を概略すると、この少女テュールは約一年前、ちょうど俺がこの世界に来たころに倒れている所をティアマットが拾ったらしいらしい。しかしその彼女は自分の名前と付けている武器、戦闘技術しか覚えておらず一種の記憶喪失の状態らしい。どうにかして記憶を戻そうと考えていたときに彼女、テュールが俺の存在を感知、何か近い部分があると感じそして、何か近い部分がある俺と戦うことで記憶が戻るかもしれないとゆう事で俺に戦いを挑んだらしい。
これらを推測するに彼女はこの世界の外…条件は俺とは異なるが、彼女も俺と同じ境遇らしいな。
「何とかならないかな?」
『私からも頼む。』
こうもお願いされるとは…しかもこの世界でトップクラスに入る龍王の一角に頭を下げられるとは。
まあ、ここは頼まれるか…
「いいだろう。その依頼受けさせてもらおう」
「ありがとう!」
『すまないな、私も事情があってテュールと一緒にいられんのでな。』
まあ、了承したからにはやるか。
『さて、これより青年とテュールとの戦闘を始める。青年…いやシンといったな、お前の仲間の悪魔は私が守るので存分に力を振るうといい。』
龍王の護衛か…これなら全力を出しても問題ないな。
「負けんじゃねえぞー!シン。」
「無茶だけはしないでくださいね。」
「オカルト研究部部長として命ずるわ、恥じない戦いをしなさい。」
「がんばってください……。」
「がんばってね。」
「怪我はしないようにしてくださいね。」
どうやらみんなから応援されているようだな。期待にか耐えるようにがんばってみるか。
そして俺と対戦相手のテュールはお互いに距離を一定の位置まで離れ対峙する。
「さてはじめるか…機人化・緋」
俺はすばやく緋晶機人となり戦闘態勢に移行するため構える。
「私の願いを聞いてくれてありがとう。このことに応えるために私は全力を出すよ!」
するとテュールから強大な轟雷のエネルギーが迸る。
『さあ、はじめるか。』
『お互い準備ができたようだな。では……はじめ!』
ティアマットの開始の合図とともに最初に動いたのはテュールだった。
「ぶっ飛ばすッ!!!」
俺はテュールの巨大な籠手から放たれる一撃を紙一重で回避して上空に跳躍しそのまま浮遊する。
あの大きな籠手を付けているから速さはそこまでないと思ったが、想像以上に早いな。しかも俺が意図ところに半径五メートルぐらいのクレーターができている。…あれを直で受けるのはまずいな。
「なかなかやるね!ならこれならどうだぁ!」
さらにテュールは籠手の手のひらをこちらに向けそこから雷の球体をこちらに撃ってきた。しかも一つ一つの雷の球体は確実に俺を狙っている。
だが俺も防戦に回っているだけじゃ埒が明かないな
俺は雷の球体を避け、避けられない球体は緋 晶 残 光を放射しながら回避し腰にあるジー・エッジを抜刀しテュールのほうに降下する。
『フンッ!』
「はあッ!」
俺はテュールに斬りかかるが、相手も反撃で籠手で殴ってきた。
―――ギイィィィィィンッ!!!!!!
俺のジー・エッジとテュールの大きな籠手がぶつかり、全体に金属の衝突音が轟く。そしてそのまま俺つばぜり合いになる。
やはりパワーは段違いに強い…。こちらが押されそうだ。
俺はそのままジー・エッジで籠手の拳打を受け流し距離をとる。
「すごいねシンは、私のパワーを受けてもひるまないなんてね。」
『すごくないさ、現にあのまま鍔迫り合いが続けばこちらが確実に押し負ける。』
「そう謙遜して、あなたは強いよ?…では続きと行きましょう!!!」
『そうだな』
そして俺はそのままテュールと戦闘を再開した。
進視点終了
???視点
俺は今宿っているこの小僧かを介してある戦闘を見ていた。最初は小僧ともまともに会話ができない暇つぶしとして観戦するつもりだったが、あの小僧の姿を見て俺の体…いや肉体がないから思念体のほうが正しいか、思念体に覚えのある戦慄が走った。
かつて白いの、歌姫との決闘で乱入してきたあの白い戦士と同じ戦慄だ。最初はただの勘違いと思ったが、明らかにやつが俺たちを倒したときとの戦い方が酷似している。しいて類似点がないところは、忌々しい緋色の結晶を使っていないところか。似たようなことをしているがあれは使い捨ての防御用だろう。
とりあえずこの小僧はマークしておこう。もしあの小僧があの"緋き結晶の英雄”なら今代の三天龍の戦いは、波乱が起きそうだからな。
だから早くこの俺と早く会話できるぐらいに強くなれ小僧。
―――三天龍と称されたこの俺、赤 龍 帝ドライグとな。
???視点終了
進視点
あれから何度かテュールとの攻防の繰り返しが起きた。この世界に来てここまで俺と張り合って戦ったやつは始めてだ。しかも相手は何か楽しそうな表情を浮かべていた。
「はぁはぁ~、ここまで私と張り合ったのはティアマットと手合わせしたいらいだよ!」
どうやらあちらは、そろそろ体力がなくなるようだな。まあ俺も体の装甲に所々亀裂が入っているし、何より稼動限界が近くなっている。
俺は目の前に稼動限界を示すメーター目も前に写した。
熱累積率:85/100
これはあの堕天使騒動から判ったことでこれはどうやら俺の体の熱累積率を示しているらしい。この左の数字が100を超過すると一時的に冷却行動に体が強制移行してしまうため666秒間動けなくなる。
この状況で冷却行動に移行すると確実に的になる。だが相手も体力が限界のようで相当、息切れを起こしていた。
「どうやらお互いこれで最後の攻撃になるようだね。」
『お互いの状況を見ればそうなるな。』
一拍あけた後俺とテュールは最後の攻撃を仕掛けるために構えなおす。
「いっくよー!灰になるまで砕け散れ!」
テュールは先ほどと比べ物にならない雷の球体…ここまでくると高密度の雷弾丸を数発放ってきてた。
『くっ!』
俺は何とかすべて避けきるが攻撃が若干装甲に掠って一部が決壊する。だがこれでもやつはスタミナ切れ…………
「インパクト・フェリーレ!!!!!」
相手のスタミナ切れと思った刹那、テュールの右手についている籠手が飛んできた。
クッ!?油断した!しかもほぼ眼前に迫って来ており回避は難しい、
俺は上半身をひねり名が迫ってきた籠手の上側に飛ぶが……
―――バキィィィン!!
腰の羽が籠手に当り砕ける。しかし俺は籠手の勢いから逃れジー・エッジの刃の部分をひっくり返し、スタミナ切れのテュールの横腹に叩き込む。
『ハァッ!』
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
横張りに叩き込まれたテュールはそのまま近くの木に衝突した。
「も、もう体力が無いし立てないよ。どうやらこの勝負あなたの勝ちねシン。」
『そうだな。』
俺は勝利を確信するとその場でひざを地面に着ける。正直かなりぎりぎりの戦いだった。熱累積率も何とか98でとまっている。それに装甲の排熱フィンも熱により赤くなっているしな。
そして戦いが終わったのと同時にティアマットとオカ研のみんながこちらに来た。
「本当にあなたは何者なのかしら?こんな戦い始めて見たわよ。」
「うふふふ、すごいですねシンくんは」
「ははは、まったく君たちのスピードは僕のは見えなかったよ。」
「……凄過ぎます。」
「シンさん、こんなにもお強いんですね。」
「お前どんだけ派手な戦いをするんだよ…お前人間か?」
それぞれみんなから賞賛の感想をもらった。まあイッセーといっていることはあながち間違いじゃないな。ん、そういえばアーシアの方に俺を脅えた目で見ている小さいドラゴンが…
『アーシアもしかしてそいつは…』
「はい!どうやらシンさんが怖くて私のところに来たそうです!それでどうしてか気にいられて、使い魔にしました!」
俺が怖がられているとはな。まあ、あんな戦闘をしていたら普通の存在は脅えるだろう。
『大丈夫か?テュール。』
ティアマットは座り込んでいるテュールに話しかけていた。確かにあいつは大丈夫だろうか?
「いたた…大丈夫だよ。怪我もほとんどないしでも、もう戦う分の体力はないのよね。」
『ならよかった。そういえば何か戦いの中で思い出せたか?』
「いや、思い出せない。だけどわかったことがあるの。」
『何がわかったんだ?』
テュールは何か決意した表情を浮かべ俺を見ながら言った。
「彼に…シンについていけば、何か判る気がする…いやこれとともにいることで自分が何なのか絶対にわかる気がするの!」
……え?今なんて言ったんだ?
『そういうことか、ならあなたの好きな道に行きなさい、テュール。』
「うん!それに……///]
何でテュールは、頬を赤く染めながらこちらに向いているんだ?
『ほう……テュールあなたも恋する乙女なんだな……金属の戦士シンよ、どうやらテュールはあなたに預けたほうがいいみたいだな。これからテュールのことを頼むぞ。ではさらばだ!』
『お、おいちょっと……』
何がなんだかわからないが、どうやら俺はティアマットにテュールを預けたみたいだ。もう何が何だがわからなくなってきた。
俺はとりあえず緋晶機人を解除し人間の姿に戻る。だが戻ったとたん、俺の後頭部に二つのやわらかい感触があった。後ろを向けばテュールが後ろから抱き着いてきた。
「ま、そうゆうことだからこれから宜しくね、シン・・・いや、マスター!!」
「はぁ~もうどうにでもなれ…」
こうして使い魔一匹と、雷を迸らせる活発な少女を手に入れた?俺たちオカルト研究部だった。
後書き
どうも革命者です。
どうでしたか?番外編。正直シンの使い魔?を当初はティアマットを予定していたんですが、ほかのハイスクールD×DのSSを書いている皆さんの多くが使い魔編でティアマットを使い魔にしている方が多いのと、原作19巻で重要なポストについていたことが判明していたときからティアマットの案は没になって今いました。ですがこの話の構成を考えている合間に、DMMのゲーム、神姫PROJECTをやっていたところガチャでテュールを当てたとき、この子だ!と思いまして近作のヒロインとして登場させることにしました。
まあこんなところですかね、一応一章の話は全体的に終わったので今度は第二章ですね。ライザー編、楽しみに待っていただけると幸いです。では次回のあとがきでお会いしましょう!
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