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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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625部分:第九十話 封印の前でその二


第九十話 封印の前でその二

「つまりだ。我等は目的を果たさせてもらう」
「そうさせてもらう」
「我等の目的をだ」
「目的だと?」
「ということはだ」
 二人もであった。彼等のその言葉を聞いてすぐに察してきたのであった。
「四闘神をか」
「降臨させる」
「そうするのか」
「そうだ」
 ファウストが答えてきた。
「あの方々を冥界より御呼びする」
「そうしてだ」
 今度はイシュティスである。
「アーレス様を御呼びする下地を作る」
「アーレス様さえ戻られればだ」
 メンデスも言ってきた。
「我等の勝利はなったも同然」
「さすれば」
 最後はエノクだった。
「ここで戦うことはない」
「生憎だがそうはいかない」
 サガが彼等の言葉を受けて身構えだした。そのうえでアイオロスに対して言ってきた。
「いいか」
「あれを使うのだな」
「そうだ。あの技でまずはこちらの世界から離す」
 そうするというのである。
「ここはだ。それではだ」
「わかった。では付き合おう」
 アイオロスはサガのその言葉を受けて述べた。
「御前にだ」
「済まぬ。終われば共に戻ろう」
「うむ」
「だが今はだ」
 そうして技を放ちにかかった。その技は。
「アナザーディメンション!」
 その技が放たれるとであった。彼等は祭壇ごとある場所に出て来た。そこは宇宙空間であった。
 祭壇の上にいた四騎士達はだ。その太陽や隕石、それに遠くの星や銀河達を見てそのうえでだ。冷静な声で言ってきたのである。
「これがジェミニの技か」
「あのアナザーディメンションか」
「それがこの技か」
「そうだ」
 まさにそれだと返すサガだった。
「この技こそがだ」
「この技がアナザーディメンション」
「相手を異次元に飛ばすジェミニの技の一つ」
「これがなのか」
「ここならば例え何があろうともだ」
 サガは落ち着いた声で四騎士に言ってきた。
「人界に害が及ぶことはない」
「だからここにか」
「我等を飛ばしたと」
「そして貴様達もか」
「そうだ。それではだ」
 ここでまた言うサガであった。
「貴様達を倒しだ」
「四闘神の封印は解かせん」
 こう言ってであった。アイオロスも構える。しかしそれまでにであった。
「何度も言うがだ」
「我々は今は戦わない」
「そしてだ」
「そして?」
「どうだというのだ」
 サガとアイオロスが怪訝な顔になったその時だった。
 
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