転生とらぶる
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ガンダムW
1538話
結局ドーリアンの家の近くで原作に出て来た重要な人物に会う事はなかった。
まぁ、実際問題ドーリアンの家が重要な事態に直面したなんて事はないんだから、その辺は問題ないか。
ともあれ、俺の家……もとい、部屋に戻ってきて、一段落しているところで不意に部屋の電話が鳴る。
勿論映像付きの通信機とかはあるんだが、生憎と俺の部屋にはない。
まぁ、その辺は多少不便だが、考えようによっては助かる事もある。
例えば、部屋で凛や綾子を抱いている時に通信が来たりした場合だ。
映像付きの通信であれば、当然色々と誤魔化す必要があるし、その映像が映っている場所に俺達がいるのも色々気まずい。
だが、映像がなければ気をつけなきゃいけないのは声だけな訳だ。
それこそ、通信をしながら色々と出来る。
まぁ、部屋に女を連れ込むのは規則で禁止されてるんだが。
……じゃなくて。
「アクセルだ」
『アクセル代表、良かった。ようやく捕まりましたね。実は先程の模擬戦についてのこちらの話し合いが纏まったので、出来ればアクセル代表に聞いて欲しいんですが』
ああ、そう言えば模擬戦について話したいって言ってたな。
あの時はドーリアンの件でノベンタに用事があったから断ったけど……律儀に俺の方に話を持ってきたのか。
そうなると、それを断る訳にもいかないよな。
別に何か用事がある訳でもないし。
「分かった、すぐに行く。場所はどこだ?」
『第三会議室です』
その後、二言三言会話を交わして通信を切る。
この基地で暮らして思った事だが、連合軍の軍人にも結構凄腕なのは多い。
どうしても原作からの流れで、連合軍=雑魚って認識だったんだが。
連合軍の面子を潰すような形で演習に参加してノベンタの直属として雇われたにも関わらず、こうやって自分達の技量を上げる為に必死になって俺と模擬戦をしたり、アドバイスを求めて来たりもする。
勿論中にはセプテムを始めとして俺に敵対的な奴もいるが、それでも味方……と言うよりは友好的中立な奴の方が多い。
これは、正直なところかなり予想外の結果だ。
やっぱり演習でこっちの実力を見せつけ……その上でペイント弾と威力を最低まで落としたドーバーガンで死人が出なかったのが大きいのだろう。
エアリーズ部隊の方では、降下した時に何人か怪我人は出たらしいが……
ともあれ、連合軍の兵士の質が決して悪い訳じゃないってのは、俺にとっても幸運だった。
実際問題、ホワイトスターに連絡が出来ない以上、こっちの主戦力は連合軍の兵士なのだから。
勿論兵士の質という意味では、トールギスを操る俺が負けるつもりはない。
だが、OZも少数精鋭ではあっても量はそれなりにいるのだ。
同時に複数の作戦を行ったりされた場合、トールギス1機だけでは迎撃するのも難しい。
これがニーズヘッグを使ってもいいのなら、システムXNで転移が可能なんだが。
綾子の技量が上がれば、トーラス辺りを何とか入手してきてやりたいな。
最終的には、ビルゴ……いや、ビルゴⅡ? いや、ビルゴ系はMD前提だった筈だから、メリクリウスかヴァイエイト辺りを狙うか?
ただ、それは原作通りに事態が進まないと作られないMSだ。
思い切り原作ブレイクしようとしている俺の行動を考えると、もしかしたら作られない可能性もある。
となると……いっそバートン財団からサーペントを奪う?
サーペントはトロワのヘビーアームズをベースにして設計されたMSだし、もしかしたらプロトタイプ辺りはある可能性がある。
まぁ、今はまだないだろうけど。
となると、エアリーズ、トーラス、サーペントの順に乗って貰えばいいのか?
ただ、エアリーズとトーラスはそれぞれ空を飛ぶMSだけど、サーペントは地上用MSだ。
そう考えると、やっぱりトーラスをメインに考えた方がいいのか。
ただし、綾子は半サーヴァントで身体能力は人間を優に超える。
だとすれば、トーラスを改修する方がいい。
ハワード辺りにまた連絡を取った方がいいのかもしれないな。
そんな風に考えながら歩いていると、やがて第三会議室が見えてくる。
ノベンタの執務室の前とは違い、特に誰かが護衛をしている訳ではない。
……まぁ、中にいるのは全員が兵士であってお偉いさんじゃないんだから、そこまで気にする必要はないか。
部屋の扉を開くと、当然のように多くの兵士達がそれぞれに話をしている。
「あ、来てくれたんですね、アクセル代表!」
嬉しそうに叫ぶのは、俺の部屋に連絡をしてきた軍人だ。
エアリーズ隊のパイロットの中でも、特に熱心で腕も立つ。……まぁ、他の面子も精鋭揃いだから、トップエースって訳じゃないだろうが。
「ああ、少し遅れたけどな。それで、どんな具合だ?」
「はい。……やはりトールギスの速度に翻弄されているのが痛いですね。フォーメーションを組むにしても、その前に突っ込まれますから」
「今まで、空を飛ぶMSなんてエアリーズしかありませんでしたから。どうしてもその対処は難しいです」
「あ、でもスペシャルズで空を飛ぶ事が可能なMSが開発されたんじゃなかったか?」
「ああ、トーラスとかいう……けど、あの機体は宇宙用だぞ?」
……そう言えばそうだったな。
トーラスは本来なら宇宙専用MSだった筈だ。
けど、ノインを始めとして地球上でも使っていたんだから、多少改修すれば空を飛べるようになる筈。
そのくらいの改修であれば、別にOZじゃなければ出来ない……って事はないと思う。
そう考えると、やっぱりトーラスは入手しておきたいな。
今のままでもトーラスは新型機としてOZの何ヶ所かの基地にあるのは間違いないが……その中でも確実に存在するのは、やはりノインがいるビクトリア基地だろう。
……って、この時期だともうビクトリア基地は五飛に襲われたんだったか?
しまったな、出来ればトーラスは入手しておけばよかったんだが。
しかもビクトリア基地に突っ込んでいれば、五飛と遭遇するチャンスでもあった。
別に五飛と手を組もうと考えている訳ではなく、シェンロンガンダムを入手可能だったという意味だが。
何だかんだとシェンロンガンダムは意外に使い勝手のいい機体だしな。
射撃武器はバルカンのみだが、その辺はいざとなればドーバーガンやらライフルやらでも装備させればどうとでもなるし。
シェンロンガンダムで特筆すべきは、やっぱり火炎放射器だろう。
こんな武器を装備しているガンダムなんて、俺はシェンロンガンダム以外には知らない。もしかしたら俺の知らないガンダムには火炎放射を使うのもいるかもしれないが。
ともあれ、そういう意味では非常に特徴的なガンダムだ。
それと、手が伸びるという特徴もちょっと珍しい。
ガンダムWに登場するガンダムは、それぞれかなり特徴的……いや個性的と表現してもいいのだが、シェンロンガンダムはそんな中でもかなり個性的な機体だ。
ともあれ、ビクトリア基地でのトーラス奪取が不可能になってしまった以上、どこかOZの基地に侵入する必要があるな。
パイシーズとキャンサーもまだ入手してないし……ああ、それとついでにトラゴスもか。
ともあれ、そんな風に考えている間にも議論は進んでいく。
「やっぱりパイロットとしての技量が最大の要因ですか」
溜息を吐きながらパイロットの1人が呟くのに、頷きを返す。
「そうだな。俺とお前達ではパイロットとしての技量が違い過ぎる」
「それは分かりますが……正直なところ、アクセル代表の身体がどうなっているのか疑問です。トールギスはあれだけの動きが掛かっているのに……瞬間的には20G近いって聞いてますよ? なのに、何でアクセル代表は無事なんですか?」
「何でと言われてもな……俺だからとしか答えられないが」
まさか混沌精霊だからですなんて言う訳にもいかず、取りあえずそう答える。
そんな俺の言葉に、向こうは溜息を吐く。
まぁ、色々と隠しているのは多少後ろめたいところもあるけど、それに関しては勘弁して貰うとしよう。
ホワイトスターと無事に行き来出来るようになれば、本来の俺というものを教える事が出来るかもしれないが……それもまた、いつになる事やら。
「けど、アクセル代表とやり合えるようにならないと、現在テロを起こしているMS……ガンダムには勝てないんですよね?」
「だろうな。自慢じゃないが、俺の操縦技術は高い。ガンダムのパイロットと比べても、間違いなく上だと断言出来る」
長年戦場の中を潜り抜けてきた経験と、PPを使っての能力値上昇。
今の俺に敵うような相手はそう多くない。
そしてその中にガンダムのパイロットは含まれていない。
「まぁ、パイロットの技量はともかく、MSの性能で考えれば向こうの方が上だろうから、俺を相手に出来るのなら何とか持ち堪えられるだろうな」
「……そこまでやっても倒せるとかじゃなくて、持ち堪えられる、なんですか?」
不満そうな声だが、実際問題エアリーズとガンダムだと性能がまるで違う。
どうやってもエアリーズでガンダムに勝つというのは難しい。
トーラスはトーラスカノンとかいう、強力なビーム砲を持っていた筈だ。
あの武器は名前がトーラスカノンとかいう割りにカートリッジ式のビーム砲だから、トーラス以外の機体でも使用可能だった。
というか、カートリッジ式のビーム砲って事はドーバーガンの進化系だよな。
まぁ、ドーバーガンは威力が高い分反動がかなり大きいから、トーラスでも使用出来ないのだろう。
ともあれ、トーラスカノンがデスサイズを破壊したのを見れば分かるようにガンダムにも有効な武器だから、それを用意すればエアリーズでも遠距離戦でならガンダムとも渡り合える筈だ。
……唯一にして最大の難点は、OZの主力MSのエアリーズですら連合軍にあまり渡されていないのに、現在の最新鋭機のトーラスを連合軍に渡すかどうかだよな。
綾子の為にも是非欲しいところなんだが。
そう思った瞬間、すぐにもしかしたら? と思う。
現在のOZは、オペレーション・デイブレイクを目前にしており、少しでも連合軍に怪しまれないようにする必要がある。
その辺を上手く突けば……100機や200機は無理でも、10機程度なら入手出来る可能性はあるか。
だが、これを交渉するのに融和派のノベンタは向いていないな。
なら誰が? 決まっている。強硬派の人物だ。
今のOZと交渉する上で必要なのは、話し合いではなく下手に疑われたどうする? という危機感を持たせる事なのだから。
それに当然向こう側から出てくるのは、トレーズかレディ・アン。
だとすれば、やはりノベンタには荷が重い。
いや、この場合は荷が重いとかじゃなくて、相手の話を聞いてから自分の話をするようなスタイルのノベンタとは相性が悪いと言うべきか。
この場合は強気にいくのが必要な訳で……
「アクセル代表? どうしました?」
「いや、ちょっとな。……確かこの部屋にも通信機はあったよな?」
「はい、あそこに」
そう聞き、会議室にある通信機を使って目的の相手との接触を図る。
普通であれば、ただのMSパイロットが連絡を取ろうとしても無理な相手だが、幸い現在の俺の立場はノベンタ直属の傭兵部隊隊長。
一方的に命令をする訳にもいかないが、それでも話くらいは出来る訳だ。
俺の部屋にあった音声のみの電話のような通信装置ではなく、きちんと映像モニタもついている通信装置。
そこに映し出されたのは……
『アクセル・アルマーか。何の用だ?』
連合軍の中でも強硬派筆頭と呼ぶべき地位にいる、セプテムだった。
将軍という地位におり、連合軍の中でもトップに近い位置にいる人物だ。当然セプテムもノベンタ同様に色々と忙しいのだろうが……幸い今は暇で、俺と話を出来る程度の時間はあるらしい。
「ちょっと相談があってな」
『私にか?』
胡散臭そうなセプテムの顔。
まぁ、俺は最初からセプテムに対しては友好的とは言いづらい態度だったしな。
その辺は仕方がない。
ともあれ、今はそれでも話を聞いて貰う方が必要だ。
「ああ、連合軍の中でも強硬派のあんたにだ」
その言い分に多少は興味を惹かれたのか、セプテムはニヤリとした笑みを浮かべる。
……尚、この部屋の中にいたパイロット達は、俺がいきなりセプテムに連絡を取ったのが予想外だったのか、皆が言葉を失っている。
『ほう、私に直々にか。……いいだろう、幸い今は時間がある。話くらいは聞いてやろう』
「そっちにも利益がある話だというのは保証するよ。さて、現在OZにトーラスという新型MSがあるのは知っているか?」
『ああ、当然知っている』
「それを交渉で何とか譲渡させて欲しい。ガンダムを相手にするには、間違いなく有効な兵器だ」
『トーラスカノン、か』
将軍の地位についているだけあって、トーラスについては知っていたらしい。
だが、すぐに首を横に振る。
『あの機体はOZの中でも新型だ。それをそう簡単に譲渡するとは思えん』
「ところが、今なら強気に推し進めれば譲渡するんだ。それは保証する」
『……ほう? そこまで自信たっぷりに言うのだ。もしお前の言う通りにして譲渡されない場合、責任は取って貰えるんだろうな?』
「そうだな。俺の言う通りに交渉を進めれば、まず間違いはないと思うがな」
OZにとって、今連合軍に疑念を抱かれる訳にはいかないのだから。
『いいだろう。なら試してみるとしよう』
そう言い、セプテムは俺の要請を受諾するのだった。
……使い道のない人材だと思ってたけど、セプテムは意外と使えるのか?
後書き
アクセル・アルマー
LV:43
PP:555
格闘:305
射撃:325
技量:315
防御:315
回避:345
命中:365
SP:1415
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
鬼眼
気配遮断A+
撃墜数:1213
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