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Blue Rose

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第三十三話 最悪の教師その十

「女の子だな」
「最近こうした服が好きなの」
「女子高生のか」
「この格好見たクラスメイトに中学生みたいって言われたわ」
「中学生か、そういえば」
「見えるかしら、中学生に」
「小柄だしな」
 そしてだった、龍馬は。
 優花の今の身体を見てだ、あらためて言った。
「何か胸もな」
「あまりないでしょ」
「悪いこと言ったか?」
「いえ、別に胸は気にしてないから」
 スタイルのことはだ、優花は気にしてはいなかった。性別が変わることと女として生きることばかり考えていてとてもそこまで考えられず今もそれが続いているからだ。
「いいわ」
「そうか」
「ただ、ブラは選ぶことになって」
 その胸を覆う下着のことをだ。
「買う時選んでるの」
「そうか」
「けれど中学生に見えるのね」
「ああ、小柄なこともあってな」
「そうなのね、じゃあ私が妹で」
「おいおい、そう言うのか?」
 優花の今の言葉にだ、龍馬は思わず笑って返した。
「そこで」
「駄目かしら」
「同じ歳だろ、だからな」
「妹とかないのね」
「そうだよ、そういうことは言わないでな」
 そのうえでと言うのだった。
「今からな」
「一緒にね」
「色々回ろうな」
「それじゃあ今からね」
「最初は何処行く?」
「色々観に行くにしても」
「ああ、どうする?」
「お土産のコーナーとか行ったり映像のコーナー行ったり」
 思いつく限りのことをだ、優花は述べていった。
「あと食べたり」
「飲んだりか」
「そうしない?」
「よし、じゃあまずはな」
 優花の言葉を聞いてだ、龍馬は決めた。元々決断力のあるタイプなのですぐに決めた。
「運河の傍のお店に行って」
「それでなのね」
「飲むか」
「ワイン飲むのね」
「ソーセージとかチーズとかサラミ買ってな」
 そのうえでというのだ。
「そういったのを肴にして」
「ワインね」
「赤な」
 飲むワインの種類のことも言った。 
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