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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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584部分:第八十四話 黒と白その一


第八十四話 黒と白その一

                    黒と白
 ムウとリーヴェが対峙しているその頃。六人の聖闘士達はインプ達と戦っていた。
「白銀に青銅なぞ!」
「所詮我等の敵ではない?」
 こう言って彼女達に襲い掛かるのだった。
 まずは魔鈴に対してだった。
「貴様がイーグルか」
「噂では女だというが」
「女だからといって容赦はしない」
「それはわかっておけ!」
 こう言いながらそれぞれ三叉の槍を手に襲い掛かる。その槍が赤く禍々しく光りそれだけで血を欲しているのが何よりもよくわかった。
「それではだ、いいな」
「死ね!」
「女だからって遠慮はしないんだね」
 魔鈴がその言葉に応えた。
「いいよ、それこそがだよ」
「望むところだというのか」
「まさか」
「ああ、そうさ」
 まさにその通りだというのだった。そしてその言葉と共に彼女の小宇宙を高まらせる。その強さと激しさは白銀聖闘士達の中でもかなりのものだった。
「それじゃあ。見せてあげるよこのイーグルの魔鈴の技!」
「来たか!」
「その前にだ!死ね!」
「死ぬのはそっちさ!受けな!」
 魔鈴は今の言葉と共に跳んだ。そうして蹴りを放ちであった。
「イーグルトゥフラッシュ!」
 無数の光がインプ達を貫いた。魔鈴がその渾身の力を見せたのだ。
 そうしてだった。シャイナもまた。
 彼女にも無数のインプ達が襲い掛かる。その攻撃はやはり槍によるものだった。
「この槍でだ!」
「貫いてくれる!」
「その奇麗な顔をだ!」
「おやおや、これは仮面だよ」
 見れば実際にシャイナは今は仮面を被っている。それは他の聖闘士達も同じである。
「それでも顔は見えるってのかい?」
「何となくわかることだ!」
「雰囲気でな!」
「ふん、あたしは顔は別に気にしちゃいないんだよ」
 だがシャイナはそれについては無頓着であった。
「別にね」
「何っ、どうでもいいというのか?」
「それは」
「ああ、あたしは聖闘士だよ」
 だからだというのである。
「だから。これを見せるよ!」
「何っ、これは!」
「雷か!」
「そうさ、サンダークロウ!」
 叫びながら右手の五つの爪を一閃させた。
 そうしてそこから雷を放ち。インプ達を撃ったのであった。
「あたしの雷はそれこそ避けることすらできないよ」
「おのれ、白銀とはいってもか」
「これだけの力を見せるというのか・・・・・・」
 インプ達は彼女の攻撃を受けて倒れてしまった。そして戦っているのは白銀の二人だけではなかった。
 青銅の四人もだ。ジュネが跳んでいた。
 そうして両手を広げ。今無数の手刀の衝撃波を繰り出し下にいるインプ達を襲った
「クレインフェザー!」
 その羽根でインプ達を倒すのだった。
 そうしてクレウサもまた。攻撃を放っていた。
「イリュージョンダンス!」
 激しく動き回りそのうえで拳や蹴りをインプに叩き付けていく。そうして倒していく。
 カサンドラはだ。迫るインプ達を前にゆっくりと目を閉じていた。仮面の下で。
 それを見たインプ達はだ。まずは驚きの声をあげた。
「何だとっ、動かないだと!?」
「まさか!」
「行くわよ」
 こう言ってであった。仮面の下の目を開けた。すると。
 
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