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『Blame』

作者:零那
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『Run』



真実を追い求め過ぎた。
不器用じゃなく真っ直ぐ過ぎた。
無難になんて出来ない。
そんな賢い生き方なんて出来ない。

意志や意地なんてもんは常に先を走ってた。
自信なんて無い。
ただただ真っ直ぐ進んだだけ。
恐怖だって普通に在る。
其れでも貫きたかっただけ。
信念ってものを守りたかった。

大人になって気付く。
あの頃の生き方があまりにも拙くて危険だったと。
だから失ってしまったんだと。
それでもやっぱり、もう一度同じ事が起きても僕は其の道を選ぶだろう。

前へ前へと走り続ける為に躊躇いなど出来なかった。
君と繋ぎ合った手の温かさが甦る。
重ねた心の先に希望が見えた気がした。
共に拭い合った涙の先に笑顔を想った。

未だに賢い生き方は出来ない。
でもほんの少しだけ、無難さを考えれるようにはなった。


 
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