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Blue Rose

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第三十三話 最悪の教師その五

「絶対にね」
「俺はそっちでホテルだけれどな」
「私は日帰りになるわね」
「一緒にハウステンボスで遊ぼうな」
「姉さんとは長崎の観光をして」
「俺とはハウステンボスだな」
「そうなるわね」
「あそこはいい場所だよ」 
 ハウステンボスについて笑顔で言った龍馬だった。
「本当にな」
「龍馬あそこ大好きよね」
「ああ、何度行ってもな」
 声を微笑まさせて言った龍馬だった。
「楽しめるよ」
「そうした場所だから」
「今から楽しみだよ」
「そして二人で」
「楽しみもうな」
「それじゃあね」
 二人で楽しく話してハウステンボスを共に楽しむ約束をした、このことは優花にとってはいいことであった。
 だが学校ではだ、部活で衝夫のことを聞くとだった。先輩がこう言った。
「あいつ?最低な奴よ」
「そうなんですね」
「私の友達セクハラされたのよ」
「あの先生本当にそんなことしてるんですか」
「ちょっと顔やスタイルのいい娘見たら舐め回す様に観て」
「そして、なんですね」
「お尻とか触ったりしてくるの」
 実際にというのだ。
「そうしたことをね」
「そしてそんなことをしても」
「捕まらないから」
「クビにもならないんですね」
「そうよ、だからやりたい放題でね」
「最低な人なんですね」
「男子生徒には暴力を振るって」
 先輩はこのこともだ、優花に話した。
「女の子にはね」
「女の子にはセクハラですか」
「そうしたことばかりする人だから」
「最低の人ですか」
「暴力も女の子にも振るうの」
「えっ、本当ですか?」
「部活の練習で泣かせて笑ってたらしいのよ」
 汚物を語る口調での言葉だった。
「これがね」
「そんなことまでしてるんですか」
「そうなのよ」
「何かもう」
「最低でしょ」
「女の子を泣かせてですか」
「部活の練習でね」
 その時にというのだ。
「泣くまで徹底的に罵ってね」
「それで泣かせてですか」
「笑ってたし」
「それにですか」
「部員の子を床で背負投げとかね」
「柔道の技ですね」
「そういうこともしていたのよ」
 衝夫はというのだ。
「だから部員もどうしてもそのスポーツしたいって子以外はどんどん辞めていってるの」
「もう暴力が嫌で」
「そうよ、あんな最低な奴はね」
 それこそとだ、先輩は嫌悪の感情をさらに強くさせて答えた。
「死ねばいいのよ」
「死ねば、ですか」
「誰にもいいことしないから」
 それ故にというのだ。 
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