聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
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545部分:第七十八話 ムウの技その二
第七十八話 ムウの技その二
「牛が普通にねえ」
「これがインドなんだってね」
「最初は唖然となったね」
「本当にね」
「魔鈴さん達もだったんだ」
「やっぱり」
四人はこのことを聞いてあらためて納得したのだった。
「それだけのものがあるわよね」
「インドってね」
「何があるかわからないし」
「何か人も」
ここで周りを見るとであった。誰もが同じ様な格好をしている。女性もだが特に男性は。誰もがターバンを巻いて髭を生やしているのである。
「そういえばインド映画って」
「どうしたの?」
「何かあるの?」
インド映画の話もするのであった。
「普通にスクリーンで上演されるんでしょう?」
「別におかしくないわよね」
「滅茶苦茶おかしいのよ、これが」
「もうね」
こんな風に話されていく。
「誰も彼もが踊るし」
「歌うし」
「そんなのだから」
「何が何なのか」
これが彼女達のインド映画への感想だった。
「わからないけれど」
「ねえ」
「ストーリーも何か」
「わからないしね」
「それはわかるよ」
「あたしもね」
魔鈴とシャイナもインド映画に関しては彼女達と同じ感想であった。
「ちょっとね。あれはね」
「わからないね」
「そうよね。そんなのだから」
「ちょっと。何ていうか」
「抵抗があるから」
「かなりね」
四人はかなり戸惑う顔で述べてみせた。
「だよねえ。何かね」
「どうなんだろう、本当に」
「まずい!?っていうか」
「わかりにくいなんてものじゃないから」
それを口々に言うのであった。
「インド映画はちょっと以上に」
「あまり観ることはないかなって」
「思うんだけれど」
「そんな暇もないでしょうし」
「はい、残念ですがその時間はありません」
ムウもそれはないというのだった。
「このままカルカッタにです」
「向かうんですね」
「このまま」
「そうです」
またはっきりと答えるのだった。
「牛車で、です」
「牛車っていうと」
「あれですか?馬車で馬の代わりに牛が」
「そんな感じですか」
「はい、そうです」
まさにその通りだというのである。
「牛に曳かれてそのままインドをですね」
「ううん、やっぱりですか」
「さっきも御聞きしましたけれど」
「本当に牛さんで」
「凄い話ですね」
「では行きましょう」
かなり唖然とする彼女達にさらに告げるムウだった。
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