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第三章

「大きくなってきたから」
「そうなの?」
「だからあんたもね」
「もうブラ買ってもらって」
「大きくなった時のことをね」
「考えていくべきなの」
「そうしなさい、いいわね」 
 一夏は本に視線をやりつつ述べた、そうしてだった。
 千秋にだ、また言ったのだった。
「じゃあプール楽しんできてね」
「うん、それじゃあね」
「帰りいいわね」
「このブラとパンツを着けて」
「帰ってきなさい、いいわね」
「そうするわね」
 千秋は水着のままだったがその上から服を着てだった。そのうえで鞄の中に姉から借りた歌津の下着を入れてだった。
 そうして出発した、友人達はプールの入口に集まっていて彼女達と笑顔で合流してだ。そのうえでだった。
 まずはプールの更衣室に入った、すると何人かはもう水着を着ていた。それで千秋は彼女達に言った。
「私も着てるけれど」
「そうそう、脱ぐとすぐにプールに出られるからね」
「だからね」
「こうして着て来たのよ」
「お家からね」
「私もね」
 千秋自身も言う。
「着てきたわ」
「あっ、本当に」
 友人の一人がシャツを脱いだ千秋を見て言った、その下のスクール水着を見て。
「着てきたのね」
「お姉ちゃんに言われてね」
「それでなのね」
「着てきたの」
「一夏さんになの」
「そうなの、確かに脱いだらすぐにプールに出られるから」
「楽なのよね」
「そうそう、ただね」
 この友人はこうも言った、ここで。
「下着は忘れない」
「それはね」
「そこはね」
「もう忘れたらね」
「どうしようもないわよね」
 他の面々も言う。
「やっぱりね」
「下着は忘れたら駄目よね」
「忘れたらノーパンよ」
「それで帰らないと駄目だから」
「私忘れてないわよ」
「私もよ」
 他の面々も笑って言う、それで千秋も言った。
「私も持って来たから」
「ちゃんとよね」
「パンツ持って来たのね」
「忘れずに」
「そうしてきたの」
 こう言う、だがだった。
 ブラについては言わずだ、デニムのミニも脱いでだった。スクール水着姿になってそのうえでだった。他のクラスメイト達と一緒に。
 プールに出た、それからは準備体操を忘れずしてからだった。
 皆でプールに入って遊んだり泳いだりした、それから心ゆくまで楽しんでプールを出てシャワーを浴びてだった。
 更衣室に戻って身体を拭いて水着を脱いでだった。
 下着を着る、ここで皆は千秋を見て言った。
「あっ、千秋ちゃんもうなの」
「もうブラ着けるの?」
「下着も何か大人」
「大きいパンツじゃないじゃない」
「あっ、ブラはね」 
 千秋はすぐにだった、クラスメイト達に応えた。
「はじめて着けたの」
「そうだったの」
「今日がはじめてだったの」
「そうだったのね」
「今日が」
「そうなの、どうかしら」
 そのブラを着けた姿をだ、千秋はクラスメイト達に見せて尋ねた。勿論下のショーツはしっかりと穿いている。 
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