ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
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第一章:旧校舎のディアボロス/初覚醒のスレイヴ
Change10:反撃の余韻~Compensation for comfort~
「ん・・・もう朝の五時か。」
俺は武器の最終点検と調整が終わりカモフラージュ用のバックに武器をしまった後、時間を確認していた。
「もうこんな時間か、朝の訓練をしないとな。」
俺はそのままリビングを出て奥にあるトレーニングルームに入った。
「スゥ~・・・・・ハァァァァ~・・・・・ハッ!」
俺は今一人で色々な模擬戦をしていた。自分の視覚情報に色々な武器を持つ達人や、特殊能力を持ち合わせている人物像や、異形、怪物などを投影して訓練をしている。
俺は特定の武器や拳法などはないので、こうして様々な種類の敵を連想して戦闘訓練をしている。
理由としては、この世界には悪魔などの人形の異形や、人間が稀に宿す神 器などがあるからだ。
万が一、これらの存在が敵に回った場合直ぐに対応するためだから。
だが・・・一つだけ想定出来ない相手がいる。それは、
神器の中でも強力で、なおかつ神や魔王すら一時的に越える神器、"神滅具"の所持者だ。
その中でも厄介なのが三種類ある。
●赤龍帝の籠手
この神滅具の厄介な能力は、"所有者の力を十秒ごとに倍加"これは短期決戦なら問題ないが、長期戦になるとこちらが戦況的に不利に陥りやすくなってしまう。しかもリアス部長経由で深く調べると他にも厄介な能力が歴代所有者で確認されているようだ。
●白龍皇の光翼
この神滅具は能力が少し特殊である。"対象に触れた存在を十秒ごとに力を半減し半減した力を所有者の力に上乗せする"これも赤龍帝の籠手と同じ用に対応すればいいが、それと同時に攻撃を完全に避けないといけない制約がついてしまうことだ。
●歌龍姫の聖衣
俺が危惧している三つの中でもこの神滅具は一番厄介な物になる。"所有者の歌で自信の力を強化し能力を変化させる"これは正直対応の使用がない。何故ならこの神滅具の歴代所有者全員が異なる能力を発現しているからだ。なのでこの神滅具の所有者とはできれば敵対しないことを祈るだけだ。
そして一通り訓練を終えた後時間は朝の6時になっていた。
「さて、自分とまだ就寝中のアーシアの朝食を作るか。」
とりあえずまずは朝食を作らなければ。だが教会出身のアーシアだと簡素な料理しか食べてない用に見えるから、少し豪華な朝食を作るか。
そして俺はいつもより豪華で量が多めの朝食を作り始めた。
「ふぁ~あ・・・おはようございます、シンさん。」
朝食の盛り付けを始める頃にアーシアが起きてきた。丁度いい時間に来たな。
「おはよう。朝食が出来たからそこに座って待っとけ。」
俺は起きてきたアーシアをリビングの椅子に座らせ、俺は出来上がった朝食を運んだ。
「ほら朝食だ、食べときな。」
「は、はい!それにしてもこの豪華な料理は・・・・」
「ああ、まあアーシアは教会出身だからな。朝食のメニューは・・・・・」
サラダ:レタスとスライスオニオンの和風サラダ
スープ:ベーコンと茄子のミネストローネ
メイン:トマトと蒸し鶏の冷製パスタ
デザート:6種の果実のフルーツヨーグルト
「・・・・と、このようなメニューだ。何か食べれないものでもあるか?」
「い、いえ!好き嫌いはありません。ただ・・・この様な豪勢な朝食は始めてですので・・」
どうやら、この様な朝食は慣れていないようだな。まあ教会出身とゆう理由もあるからな。
だが嫌いなものがなくてよかった。
そして俺たちは朝食を食べ始めた。
俺は朝食を食べ終わった後イッセーの携帯に連絡をかけた。
〔お前から電話なんて珍しいな、シン〕
「ああ、ちょっとお前に用があってな。」
〔一体何なんだ?〕
「お前昨日の件で学園休ませて貰っているんだろう、だから今俺が保護しているシスター、アーシア・アルジェントと俺が学校にいる間見守ってくれないか?」
〔部長に聞いた通りちゃんと助けてくれたんだな、恩に着るぜ。〕
「別に構わない。まあ今回はお前がシスターを見ていてくれ。もしくはあのシスターとデートでもしてこい」
〔ああ!そうさせて貰うぜ。〕
「なら、8時に俺の家に来てくれ。俺は学校があるから玄関でシスターとお前を待っているからな」
〔おう!じゃあ8時に会おうぜ!〕
「ああ、またな」
俺はイッセーに用件を伝え丁度朝食を食べ終わった、アーシアに話しかけた。
「アーシア、出かける準備をしといてくれ。」
「どうしたんですか?」
「8時くらいにイッセーがここに来る。アーシアにこの町を案内したいんだとさ。」
「わかりました。」
「イッセーとのデート楽しんできな。」
「はぅ!?デ、デート・・・・」
10分後イッセーがうちに来てシスターを連れていった後俺は学校に向かった。
何せ俺は学生だからな、イッセーとあのシスターは心配だがまずは自分の事をやらなければな。
だが俺は今の自分の行動と判断を放課後悔やむことになるとは、この時の俺は知るよしも無かった。
・・・・・・・・・
放課後俺はいつも通りオカルト研究部の部室に入ると何やらイッセーとリアス部長が揉めていた。
パシン!
そして部長がイッセーに何故か平手打ちをしていた。何があったんだ・・・?
「何度言ったら解るの、あのシスターの救出は認めないわ。」
「ですが!部長!!!」
シスターの救出?一体何の話か・・・待てよこのイッセーの焦り様、そして部長が言っていたシスターの救出・・・・まさか・・・・!?
「イッセーもしかしてそのシスター、"アーシア・アルジェント"とゆう名前か?」
すると落ち込んだ表情を浮かべながら頷き、事の顛末を話始めた。
どうやらイッセーとアーシアが遊んでいる時、急にあの堕天使レイナーレが現れアーシアを拐っていったらしい。しかもイッセーの安全を盾にアーシアを誘拐している。
クソッ!!まさかイッセーとアーシアの二人の時に襲撃をかけるとは・・・予想できたはずなのに‼
まさかここで平和ボケがここに来るとは、相手を少々侮り過ぎた!!
俺は悔しさと慢心していた自分に怒りを覚えるが、今は抑えた。
「部長、俺は行きますアーシアを助けに。あの堕天使が言っていた儀式が気になります。それにあいつらはアーシアに何か危害を加える気がします。あいつらの所にアーシアが安全とゆう保証はないと思います。」
「何度言ったら解るの!?貴方があのシスターを助けに言ったら確実に無事じゃ済まないわ!それに貴方の身勝手な行動で私たちにも迷惑がかかるのよ、それを自覚して頂戴‼」
確かにこの世界の悪魔、天使、堕天使は過去に世界を巻き込んだ戦争をしている。今は落ち着いているとはいえ下手に悪魔と堕天使で争いを起こすと、問題が大きくなる可能性が出てくる。
俺が問題を解決すれば、何とかなるが……これはイッセーの問題でもある。
……こうなればリアス部長の判断に賭けてみるか。
俺は軽くそこにあった紙とペンを取りメッセージを書く。
「リアス部長、すみませんが俺はこれからすべき事があるので帰らせていただきます。」
「シン!まさかあなたも……」
「大丈夫ですリアス部長。俺はこれから`露払い`をするだけです。」
「……。」
「それでは、そしてリアス部長。」
「何かしら……」
「イッセーを信じやってください。」
俺はそういいイッセーに先ほど書いたメッセージを渡す。
「シンこれは……」
「覚悟ができたなら呼んで行け。」
俺は外に出て持っていた荷物から先日から準備していた銃火器と携行品を装備する。
「まさか`仕事`以外でこれらを使うことになるとな。まあこれがあいつの言っていた`始まり`だろうな。」
俺は装備をつけ終わると現状の確認と作戦を確認をする。
場所は駒王町外れの廃教会。ターゲットは、廃教会周辺の警護に当たっているはぐれ神父と堕天使の駆除、そして目的はイッセーが先日救出したシスターを救出の手助け、そして極力、機人化を使わないように遂行すること。まああの力は目立ちすぎるからな。
「神無月進、これより作戦を実行する。」
そして俺は町の闇に紛れ廃教会に向かった。
進視点終了
イッセー視点
くそっ!! 俺がちゃんとしていなかったせいでアーシアが拐われちまった!!
部長たちがどっかいっちまうし…だが部長、シンの言った去り際に行っていた意味は何なんだ?
俺はとりあえずシンに渡された手紙を呼んでみることにした。
イッセーこれを読んでいることは、覚悟が決まったかそれとも自分が何をしていいか迷っているかだな。もしも部長が何か意味のあることを言っていたことを言っていたらそれについてよく考えてみろ。そしてあのシスターを助けに行くなら正面から助けに行って来い。周りの余計な客は俺が方付けて置く。そして、自分の中の可能性…神 器を信じてみろ。
俺に救いに行けて言っているのか……それに部長が言っていたことをよく考えてみろ…か、
俺は部長が言っていた言葉を思い出してみる。
確か俺の中にある悪魔の駒の兵士は 確か敵陣地に侵入した時、王以外の騎士、戦車、僧侶、そして女王に成ることが出来る能力手言われたな。でもそれが一体何の意味が……いや待てよ、敵陣地…そうか!
つまり教会は悪魔にとって敵陣地、つまり部長は…
「どうやら部長の言いたいことがわかったようだね。」
すると木場が話しかけてきた。
「どうやらお前わかっていたな…」
「まあね、それで部長の心理に気づいた君は一人で助けに行くのかい?」
「ああ」
「無茶だ、敵は堕天使達だけじゃない、はぐれ神父だっている」
「止めても無駄だぜ、例え一人でも、俺はアーシアを助けに行く」
「止めるつもりは無いよ…… だって僕も行くからね」
「……… 本当か?」
俺は思わず聞き返してしまった。
「僕はそのシスターがどんな人か知らないけど、君は僕らの仲間だからね、それに個人的に教会は気に入らないんだ、それこそ憎いほどに」
「…… 私も行きます」
すると、小猫ちゃんも一緒に行ってくれるって言ってくれた。
「…… 二人だけじゃ心配です」
まったくこの二人が俺のわがままに付き合ってくれるなんて感動だぜ!
「そういえば進君はイッセー君がもらった手紙の内容と出て行った口ぶりから察するにもう敵の陣地に行っているようだね。」
そうだ!シンは手紙の書いてあるとおりだと俺たちが動きや吸うように動いてくれるんだった!
まったくあいつは意外とお人よしなんだな。
「行こう!! 木場、小猫ちゃん!! 」
こうして俺たちはアーシアを救うべく、そしてシンが作ってくれたチャンスに答えるために、教会へと向かった。
イッセー視点終了
三人称視点
「どうだ問題ないか?」
「大丈夫だレイナーレ様が結界を張っていてくださる。そう簡単には入れないだろう」
駒王町の廃教会の裏側の森、そこには警備のはぐれ神父数名が徘徊していた。
「まあ問題ないなら……ッ!!!???」
はぐれ神父は隣にいた同じはぐれ神父に話しかけると隣には喉から大量出血している亡骸のはぐれ神父がいた。
「まさか、侵入者!?……グァッ!!」
亡骸を発見したはぐれ神父が警戒するが何者かによって体制を崩される。
「動くな…」
「ヒィ!!」
はぐれ神父は倒された体制のまま何者かに拘束された。
「貴様!何者だ!?」
「貴様の問いに答えるつもりは一切ない…」
「待ってくれ!?せめて命だけ……」
――――パァァン……
はぐれ神父は命乞いをするが無慈悲な銃声が鳴り響き、そこにははぐれ神父の亡骸と一丁の銃を持った青年がいた。
「これではぐれ神父は全部か…後は堕天使か……」
青年は何かを確認を終えると森の闇にまぎれた。
そして青年が去った後には………
――――ヒュォォォォォ……
静寂と数人のはぐれ神父の死体があるだけだった。
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