聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
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517部分:第七十三話 アイオロス合流その三
第七十三話 アイオロス合流その三
「レオ、貴様と」
「サジタリアスのだ」
「来たか」
ここでまた言ったリゲルだった。
「サジタリアス、遂にだな」
「流石だな」
リゲルの言葉に応えてだった。その彼が姿を現わしてきたのだった。
アイオロスは彼等から見て東から来た。既にサジタリアスの聖衣をその身に纏いマントも羽織っている。戦う用意は整えていた。
「私の気配を察していたか」
「それだけの気配、わからない筈がない」
リゲルは彼にも目を向けて告げた。
「それはな」
「そうか。それではだ」
「貴様も倒す」
「いいな」
魔神の狂闘士達は彼に対してもその激しい敵意を向けるのだった。
「わかったな、それで」
「行くぞ」
「いいだろう。私とてだ」
アイオロスもそれに言葉を返してみせた。
「戦う為に来たのだからな」
「よし、それではだ」
「我等が相手になろう」
早速四人が彼に顔を向けてきた。そうしてアイオロスに告げるのだった。
「我々が相手になろう」
「それでいいか」
「よければ名乗ってもらおう」
アイオロスはその四人に対してこう言うのだった。
「そちらの名前をな」
「いいだろう、それではだ」
「名乗ろう」
四人は彼の言葉に応えた。そうしてそれぞれ名乗った。
「キメリエスのリシュエル」
「オロバスのエゼキエル」
「サレオスのカムイ」
「エリゴルのレネ」
四人全員が名乗り終えそのうえでリシュエルが彼に言うのだった。
「我等四人がだ」
「貴様の相手をする」
「よし、わかった」
彼等のその言葉をあらためて受けたアイオロスだった。
「それではだ。今ここで貴様を倒す」
「覚悟するのだ」
「いいだろう。では参る」
この言葉と共に身構えるアイオロスだった。その黄金色の小宇宙が高まる。そしてアイオリアは五人の狂闘士達を前にしていた。
その彼等もだ。それぞれ名乗ってきた。
「アロケンのザカリア」
「オリアスのハガル」
「ゴモリーのエンテ」
「ヴェパールのクレア」
「ウコバチのザール」
五人は名乗り終えた。するとザカリアがアイオリアに言ってきたのだった。
「既に名乗ったから知っているな」
「そうだな。既に名前と顔は覚えていた」
冷静に言葉を返したアイオリアだった。
「その魔神の名前もな」
「そうか。それでは話が早い」
「行くぞ」
それぞれ身構え技を放とうとしてきた。いよいよだった。
「行くぞレオ!」
「この拳を受けよ!」
「そして倒れるのだ!」
アイオリアに突き進みながら叫んできた。そうしてだった。
まずはザカリアが攻撃を放って来た。突風を出してきた。
「このアロケンの風、受けてみるのだ」
「むっ、来たというのか」
「ジャノサイドトルネード!」
無数の竜巻をアイオリアに向かって放ってみせた。
そして次はハガルだった。彼も技を放つ。
左手を下から上に一閃させる。そうして叫んだ。
「ジェットシュート!」
凄まじい衝撃波でアイオリアを両断せんとするのだ。
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