ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
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第一章:旧校舎のディアボロス/初覚醒のスレイヴ
Change8:はぐれ神父とシスター~Berserk and philanthropist~
おう、兵藤一誠ことイッセーだ!
今俺は絶賛悪魔家業をやっているところだ。
「しかし、俺は兵士ですか・・・ハーレム王への道は遠いな・・・」
俺はどうやら眷属でゆうところのしたっぱらしい。悪魔と初めて認識したときは、ハーレム王なんて夢じゃないと思ったんだが、どうやらハーレム王への道は果てしなく遠くなってしまった・・・だが、俺は諦めない‼
「絶対にハーレム王に、なってやるからなぁ!」
俺はそう叫び今回の依頼主の自宅までチャリをこいだ。
俺は依頼主の自宅の前に自転車を停めて玄関に行った。
「ちわーす。グレモリー様の使いでーす。」
あれ?出ないな。それに玄関が少し開いているな、しかも何か胸騒ぎがするな。
さらにこの異様なまでの静けさ、人が住んでいる家でこんな空気はあり得ないぞ・・・
俺は胸騒ぎと異様なまでの空気を感じながら家に入った。
するとリビングらしき部屋が明るくなっていたので恐る恐る入る。
「すみませーん、グレモリー様の使いの者です・・・なんだ、この臭い・・・」
リビングらしき部屋に入った途端謎の臭い・・・いや、これははぐれ悪魔を討伐したときに嗅いだことがある臭いだ!
俺は恐る恐る周りを見渡すと、衝撃的物があった。
「ゴボッ・・・・!」
俺はそれをみた途端その光景に堪えきれずに口から込み上げてくる嘔吐物を吐いてしまった。無数に切り刻まれた体、傷口から一部出ている臓物、太い釘で両腕両足胴体が、逆十字架のように貼り付けされた、男の死体があったからだ。
どうみたって常人ができる行為じゃないぞ!何だよこれ・・・さらに床に死体の血で文字が隣の壁に書かれていた。
「“悪いことする人はお仕置きよー"って、聖なるお方の言葉を借りたもだよ~」
「誰だ⁉」
突然後ろから声が聞こえ振り向く。
「おやおや、これはこれは、悪魔くんではありませんかー!」
白髪の神父のような格好をした青年が出てきた。しかもあの服は協会関係者だ。
確かシンが読んでいた本に悪魔を殺す専門の“悪魔祓い“てのがいるって書いてあったな。部長も悪魔祓いには気よ付けろって言っていたしな。
「俺の名前はフリード・セルゼン!とある悪魔祓い組織に所属している末端でございますよ。あ、別に俺が名乗ったからって、お前さんは名乗らなくていいよ。俺の脳容量に糞悪魔くんの名前なんざメモリしたくないからなNA!大丈夫、俺が君を逝かせてあげるYO!最初は痛いかもしれないけど、すぐに泣けるほど快感になるから。新たな扉を開こうZE!」
おかしなポーズをキメながら自己紹介してきた。言動からして異常だなこいつ。
だが、この神父に一つ聞きたい事があった。
「あの死体はお前がやったのか。」
「えぇ!そうでございますよ~。だって糞な悪魔たちと釣り合っているだけで、悪でしょ‼人間としてO・U・Tですよぉ~。クズ、カス、ゴミ!悪人ロード一本道!ん~?理解できていないねぇ、あ、クズな悪魔くんには解るわけ無いよねぇ~!」
こいつ、狂ってやがる!
「てめえは俺が許さない‼」
俺はソッコーで神器を出しイカレタ神父に殴りかかるが、あっけなく避けられてしまった。
悪魔祓いだから運動神経もいいのかよ⁉
「いきなり危ないですな!なら僕ちんも君をKILL!させてもらいますねぇ!」
イカレタ神父が刀身のない剣の柄と、拳銃を取り出し、剣の柄からビームサーベルみたいな光の刀身を作り出し俺に斬りかかってきた。
俺は斬りかかってくる剣をかわしたが、突然両足に激痛が走った。
「どうですかぁ!僕ちん自慢の対悪魔銃の威力は!銃声音なんざ発しないぜぇ。達してしまいそうな快感が君を逝かせてるZE!」
マジかよ、悪魔祓いはこんな物まで持っているのかよ。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
其処へ聞き覚えのある女性の声が
その声に神父と俺は動きを止めて、視線だけを声のした方へ向ける。
ーーーっ
俺はその子を知っていた。
「……アーシア」
そう以前協会に案内したシスターの少女だった。
「おや?助手のアーシアちゃんじゃあーりませんかー。どうしたの?結界は張り終わったの?」
「イッセーさん?」
ど、どうしてアーシアがここに居るんだ・・・・
「アーシアちゃんはそいつと知り合いだったのかな?でも残念~!そいつは我々の敵糞な悪魔くんでございましたぁ!感動の再会からのバットエンド!僕ちん感動して興奮してきちゃったぁ~」
「イッセーさんが・・・悪魔・・・」
アーシアがその事実がショックだったかその場で言葉を詰まらせた。
俺はできればアーシアにこの事知られたくなかった。
「さて、感動の再会が終わったところで悪魔くんをKILLしちゃいましょうZE!」
イカレタ神父が俺に銃口を向けたときアーシアが俺を庇うようにし俺の前に立った。
「お願いです。フリード神父、この方を許してください、見逃してください」
「何言っているんだぁ?悪魔は全部滅ぼすって協会で習わなかったのが!せっかくいい雰囲気をダメにしてくれたなぁ!ならそこの糞悪魔ごと共々死ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
俺はアーシアが危ないと思い降りかかる光の剣からアーシアを庇うように抱きしめもうダメかと思い目を閉じた。
ーーーパリィン!!!!
突如ガラスが割れるような音がした。俺はガラスが割れる音がしたあと、なにも起こらないのを不思議に思い、前を見ると、
「大丈夫か、イッセー。」
そこには神父の光の剣を片腕で受け止めているシンがいた。
「シン?どうしてここに。」
「偶然ここを通りかかってな、血の臭いがすると思ってこの家を見ていたらお前が殺されそうになっていたから、あそこの窓ガラス突き破って来た。」
シンは背中を向けたまま俺に返事をすると、そのまま腕を横に振り払う。神父は後ろに跳躍し、少し離れたところに着地する。
「あり?なんで光の剣が素手で受け止められちゃったんですか?君、人間だよね。」
「人間だがちょっと特殊でね、この程度の武器と腕力なら俺の体には傷一つつかないぞ。」
シンが神父の質問に答えると神父はシンhっdはに向かって殺意を向けていた。しかしシンはそれを意に介さず俺の方を向いていた。
「イッセー大丈夫か?どうやら足に銃弾を二発撃たれているようだが・・・成る程だがこの傷は、そしてこの状況だと・・・」
シンが俺の傷を応急措置をしながら何かを考えていた。
「ありがとなシン、正直もうダメかと思った。」
「お礼は要らん、だがもう安心しろ今は俺がいる。恐らくリアス部長達もこの異変を察知してもうすぐ来ると思うからな」
シンは俺の足の傷の応急措置を終えて表情を真剣にして神父の前に立った。
「この周りの状況から推測すると・・・お前が元凶の様だな。」
「おやおや、察しがいいですな~。でも悪魔とつるんでる人間は僕ちん的にアウトなんで、今すぐ君をバラバラにして殺してもいいスッか?」
「そんなことどうでもいいが、そこのイカレタ若造、もう少し実力差を考えたらどうだ?だが逃がしはしない、俺のクラスメイトを痛めつけた分お礼はさせてもらうがな。」
シンはこの前見せた姿に変身しながら構える。てゆうか⁉表情は見えないけど、シンから何かとんでもない重圧が出ている、しかも俺の体が自然に震えている。なんてプレッシャーを放っているんだよ‼シンは・・
そして2人のにらみ合いが数秒続いた後、床が赤色に光出した。
「何事ですか?」
『どうやら、援軍が来たようだ。』
これは部長たちがいつも使っている魔方陣だよな?もしかして‼
「シン君に先越されたけど助けに来たよ、兵藤君。」
「あらあら、大変なことになっていますわね。」
「神父・・・・」
オカルト研究部の皆が助けに来てくれた。く~感動するぜ!
「感動の援軍の悪魔の団体様に一撃プレゼントぉ!」
神父がどさくさに紛れて皆に光の銃弾を撃ってきたがその前に金属が叩きつけられるような音がした。
「あり?なんで?」
『仲間を殺そうとする前に、まずは俺を殺したらどうだ?若造。』
いつの間にかシンははぐれ悪魔討伐に使っていた刀を持っており、その刀から煙が上がっていた。
もしかしてあのクソ神父の撃った銃弾を全てあの刀で切ったのかよ⁉人間技じゃないぞ、あれは!
「お!仲間を守るてっやつですか‼ああ~僕ちん感動でヘドが出そうだよ。」
「神父とは思えない、下品な言い方だ。」
『同感てっ共感したいところだが、どうやら招かれざる客が四人こっちに来ているようだな。』
「そうね、本来なら負傷したイッセーを回収してさっさと私達の拠点に行きたいのだけれど、生憎私が使う転移魔方陣は私の眷属しか転移できないわ。そこにいるシスターはともかく、シンはどうしようかしら・・・」
そうなのかよ⁉アーシアとシンは一緒に逃げられないのかよ⁉一体どうすれば、
「あっひゃひゃひゃ!!!残念だねぇ~どうやら君は逃げられない様だなぁ。悪魔どもを逃がすのは、嫌いだが堕天使様と僕ちんで君を痛ぶれるZE!」
『・・・・』
シンの事を高笑いしている神父の顔面に、無言でシンの右ストレートがヒットした。
バキィ
「ボヘェア⁉」
神父はあられもない声をだし家の壁を突き抜けて吹っ飛んでいった。
てか、シンが顔面殴るとき気のせいか、骨が折れる音がしたぞ。
『とりあえずリアス部長、イッセーを連れて早く逃げて下さい。俺の事は大丈夫です、そこにいるシスターも俺が保護しますので。』
「貴方を信じていいのね・・・・」
「ちょっと待ってリアス!シン君は人間よ⁉いくらはぐれ神父を倒したとはいえ彼一人置いていくのは危険過ぎるわ!」
朱乃さんの言っている事は確かだ。いくら凄い兵器をシンが使っているとはいえシンは人間だ、だが俺は心のどこかで『シンなら大丈夫』と思っている。
『朱乃さんに他の皆も俺の事は気にせず先に撤退してください。この程度の人数なら余裕なので、それに・・・』
シンは再び俺たちの方に顔を向けてきた。シンのいまの姿で表情はわからないが、なぜだろうか・・・心の底から信頼できる感じがした。
『たかが井の中の蛙に殺される気は毛頭ありません。』
そして俺はシンの悠々とした姿を見ながら転移の光に包まれた。
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