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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達

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476部分:第六十七話 豪州という地その一


第六十七話 豪州という地その一

                  豪州という地
 オーストラリアに着いたアイオリア達。まずはシドニーの空港を出てレストランに入る。いきなり木造でログハウスの様なレストランに入った。
 外装も内装もワイルドでありしかも広い。中に入ると大柄な男達がこれでもかといる。聖闘士達はまず彼等を見て驚かさせられたのだった。
「でかいですね」
「しかもでかいだけじゃなくて」
「筋肉も凄いですね」
 誰もがその巨体を誇示していたのである。
「アルデバラン様程じゃないですけれど」
「モーゼスやアルゲティ程には」
「体格がありますね」
「そうだな」
 アイオリアも青銅の者達のその言葉を背中で聞いて応えた。
「確かにそれだけはあるな。全員な」
「オーストラリア人ってそんなにでかいんですか?」
「あれだけ」
「いや、あれはだ」
 ここでダイダロスが青銅の者達に話した。
「特別だな。ラグビーをやっているようだな」
「ラグビーか」
「そうだ。ラグビーはオーストラリアで盛んなスポーツだ」
 こうダンテにも述べるダイダロスだった。
「だからだ。それをやっている者達だろうな」
「ラグビーはそれだけ体格が必要なのか」
「体当たりに次ぐ体当たりをし合う」
 まさにそういうスポーツだというのである。
「それだけのものが必要になる」
「そうか。だからか」
 ここまで聞いて納得した顔になるダンテだった。
「では彼等はオーストラリア人達の中でも特別か」
「そう思っていい。それでアイオリア様」
「ああ。食事だな」
「はい。実はこの店はムウ様が手配してくれた店でして」
 そこまで気配りを忘れていないムウだった。
「おそらく確かな店かと」
「そうか。ではここでオーストラリア料理をだな」
「そうなります。では席に着きましょう」
 やって来た店の者の案内を受けて席の一つに着く。七人どころか十人は座れる見事なテーブルに案内されそこにそれぞれ座る。それからだった。
 アイオリアは店の者に注文する。そのメニューは。
「オーストラリアの料理は何が有名なのだ?」
「我が国の料理ですか」
「そうだ、それだ」
 実はこの国の料理について何も知らないのである。
「それは一体何だ?」
「そうですね。羊ですかね」
 店の者は暫し考えてからこう述べてきた。
「羊料理でしょうか」
「羊か」
「あとはオージービーフですね」
 つまりオーストラリアの牛肉である。
「そうしたものを使った料理が多いですね」
「羊に牛か」
「どちらにしますか?」
 今度は店の者がアイオリアに問うてきた。
「どちらもお勧めですが」
「そうだな。ここは」
「ここは羊が有名なんですよ」
「それもかなり」
 少し迷いかけたアイオリアに青銅の者達が言ってきた。
「ラムとかマトンとか」
「それこそ羊でもっているってまで言われる国ですし」
「羊か」
「そうですね。ここは」
「羊が宜しいのでは」
 ダンテとダイダロスもそれを勧めてきたのであった。
「羊といえばオーストラリアですし」
「ここではそれがよいかと」
「そうだな」
 ここまで聞いて頷くアイオリアだった。
 
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