| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

Blue Rose

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三十一話 街を歩きつつその十

「楽しみにしていてね」
「それじゃあね」
「龍馬君も来るからね」
「そのことも楽しみにしてるわ」
「是非ね」
「私一人じゃないのね」
「私もいて龍馬君もいて」
 そしてというのだ。
「岡島君達療養所の人達がいるわね」
「そうよね、それにね」
「今通っている学校でもよね」
「お友達がいるから」
 優花の過去は知らないがだ、彼等は。
「いい先生達も」
「そう、一人じゃないのよ」
「そうよね」
「だから安心してね」
「孤独じゃないことはそれだけでいいことね」
「完全に孤独な人はあまりいないわ」
 周りに誰もいない様な人はというのだ。
「誰かがいてくれてるから」
「その誰かといて」
「自分も頑張るのよ」
 そうすればいいというのだ。
「いいわね」
「そうするわね」
「頑張ってね」
「わかったわ」
 優花も頷いて答えた、そしてだった。
 この日は二人で焼酎を楽しんだ、それから夜は寝た。風呂は夕食の前に入ってたので今は入らなかった。
 優花が朝起きた時優子はもうランニングを終えて入浴をしていた、そしてラフな私服姿で浴室から出て来て妹に言った。
「じゃあ次はね」
「私ね」
「入ってね」
「そうするわね、あとね」
「あと?」
「私も姉さんもお風呂から出たらすぐに服を着るわね」 
「バスローブ一枚とか下着のままっていうのはないわね」
 優子も答える。
「当然裸もタオル巻いただけも」
「ないわね」
「そうよね」
「そうしたことはね」
「姉妹一緒ね」
「よく漫画とかである様なね」
 それこそというのだ。
「下着だけとかタオルだけで出るとか」
「そういうのはなの」
「はしたないからね」 
 だからだというのだ。
「そうしたことはしない方がいいわ」
「そうよね」
「そこも姉妹一緒ね」
「そうね」
「そこはちゃんとしてね」
 そのうえでというのだ。
「いないとね」
「そうよね、特に女の子だとね」
「そこは守って」
 そしてというのだ。
「はしたないことはしない」
「男の子以上にね」
「それにね」
 しかもというのだ。
「彼氏や旦那様の前でもよ」
「お風呂上がりに下着姿のままでいたりとかはね」
「よくないわね」
「そう、かえって色気がないのよ」
「はしたないのね」
「そういうことよ、服を着た方がいいの」
 その時はというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧