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詩集「棘」

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実らない恋の置き場は



不確かな明日
求めては傷ついて
留まる梢も見つからず…

枯れ果てた野原
冬を呼ぶ風
何処へなりと行けばいい
満たされず心は疼き…

実らない恋の置き場は
まるで乱雑に投げられた
書きかけの楽譜
ただ埋もれゆくだけの音は
もう…誰の耳にも響かずに…


伸し掛かる夜更け
不明朗な輪廓
朽ち逝く時にただ叫び…

流れるだけの今
まるで他人事
迷走し続ける日々
癒される温もりもなく…

実らない恋の置き場は
永久に送る事の出来ない
宛名のない手紙
いつかは消えゆく時の中
そっと…胸の奥で色褪せてゆく…


セピア色した夕焼けは
初冬の淋しさを際立たせ
風に散った枯れ葉に
時は止まらないのだと諭されて…

実らない恋の置き場は
きっと流すことのなかった
涙で溢れて…

実らない恋の置き場は
まるで乱雑に投げられた
書きかけの小説
ただ埋もれゆくだけの想いは
もう…誰の心にも届かずに…




 
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