サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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ヒロシ:「片付けましたよっ」
カツラ:「よし、、、」
ガタッ(パソコン)
カツラはテーブルの上にパソコンを置いた。
カツラ:「スイッチ、、、オン!」
ブゥゥン(立体的映像)
ヒカリ:「わっ!」
サトシ:「この映像は、、、」
ヒロシ:「ヤマブキシティ、、、」
マリナ:「、、、」
マリナ(、、、すごっ)
カツラがパソコンを操作すると、テーブルに
ヤマブキシティの立体映像が映された。
カツラ:「人は映らんが、ヤマブキシティの
設備が現在の状況で映す事が出来る。
工事しようが建物が壊れようが、
街の状態とパソコンが連動して常に
現在のヤマブキシティを再現出来るんじゃ」
ヒカリ:「わーー!」
サトシ:「すげー!!」
カツラ:「驚くのはまだ早いぞっ」
カチッ(マウス)
ピピッ
ヒカリ:「あっ!これどっかで、、」
カツラ:「生命反応じゃ」
カツラがクリックすると立体ヤマブキシティの
一面に生命反応が浮かび上がった。
カツラ:「赤が一般人、黄色がシルフ、
青が人間以外、ようするに、ポケモンじゃの」
マリナ:「なんだか目が痛くなってくるわ」
ヒロシ:「この立体映像を使って
ヤマブキの動きを把握出来るって訳ですね?」
カツラ:「そうじゃっ。、、さらに、
見たい場所に焦点を合わせ、
ズームすると建物の内部まで見る事が出来る」
皆が外に出ている間、カツラはしっかりと
仕事をしていた。
ヒカリ:「カツラさんすごーい!!」
カツラ:「ヒカリちゃん、
もう一回言っておくれ♪」
カツラの発明に皆が敬服した。
カツラ:「この黄色と青が混合してるのが、
孵化施設のポケモン達が収容されてる
場所じゃの」
ピピ(ズーム)
カツラは孵化施設のポケモンが
収容されている場所の建物をズームし、
テーブルには建物の内部が一面に広がった。
内部を除くと、トレーニング部屋や
アイテムの部屋などが映し出された。
ヒカリ:「これってポケモンをトレーニング
する場所なのかな?」
サトシ:「そうだな、、、あのアイテム、
タウリンとかインドメタシンか、、」
ヒロシ:「それだけじゃないっ、、、
15年前に製造中止されたはずの
ポケモンのアイテムが再開発されている、、」
サトシ:「、、、そう言えば、俺が
シルフに潜入した時、社員同士で
製造部が生活用品の製造を中止したって
言ってた気がする!」
ヒロシ:「と言う事は、生活用品の製造を
中止した後、ポケモンのアイテムを
生産したのか、、、」
ヒカリ:「ねぇねぇ!鉛筆で突っついて
シルフにダメージとか与えられないかな!?」
カツラ:「わしもそれを考えたが、
さすがにそれは無理じゃった、、、」
マリナ:「各ゲートの出入り口に
黄色の生命反応が3つずつ並んでるわね。
、、警備員かしら」
カツラ:「そうじゃな、、、入り口を
飛び越えたところで、出口の警備員が
待機しておる」
サトシ:「じゃあ、カラカラの
”あなをほる”でここ(研究所)から
ヤマブキシティまで進めば
いいんじゃないですか?」
ヒカリ:「えっ?」
カツラ:「随分と原始的じゃの」
サトシ:「うーん、、ダメか笑」
マリナ:「ここからヤマブキまでの
距離は約70Km、仮に1日に5Km進んだとして
せいぜい2週間弱。でも、カラカラの体格で
掘った穴に人間が入れるかどうかってとこね」
サトシ:「俺、この前入ったけど、
力を合わせれば大丈夫な気がします!
俺が入ったならヒロシだって!」
ヒカリ:「ちょっと!あたしは!?」
カツラ:「じゃが70Kmの道を車無しで
行き来するのはちょっとキツいぞ?」
サトシ:「あー、、、そうか、、」
ヒカリ:「普通に偽造パスを作って
浸入した方いいんじゃない?、、、はっ!
あたしったら、なに犯罪者っぽい事
言ってるんだろう、、」
サトシ:「もう十分犯罪者だよっ。
ポケモン強奪未遂のな、、」
ヒカリ:「いや〜〜〜!!」(頭抑え)
ヒロシ:「、、カツラさんっ、ちょっと
マウス借ります」
ピピッ(マウス)
ヒロシは5番道路のゲート(ハナダ〜ヤマブキ)
をズームした。
ヒロシ:「、、、いや、良いかも知れない」
サトシ:「え?」
ヒカリ:「え?」
ヒロシ:「入り口と出口に警備員が3人、
中に警備員が1人、、恐らく出入り口の
警備員は各方面から来る通行人の凶器確認、
中の1人はシルフの認証パスを確認する為に
配置されているんだと思う」
サトシ:「なるほど、、」
ヒカリ:「シルフに潜入してから
警備が強化されたわね、、、」
カツラ:「ヒロシ君、続けとくれ」
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