ふわりと揺れて、誓いあう
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時間が経つほど、両国の関係はこれ以上ないほど悪くなっていった。
そんな僕たちと国を助けてくれたのはデネブだった。
急遽開かれたガラッシアの東西とノーザンクロスの三国会議で、デネブが嘘の証言をしたんだ。
「本当は3人で朝日を見るために冒険しようとして、僕だけ祭り会場ではぐれてしまったんです。決してベガとアルタイルが2人で遠くへ行こうとしたわけではないし、まして政治的な意図なんて全くない。最悪のパターンは、第三者に誘拐されることだったのではないでしょうか。無事に済んだのですから、皆で喜ぶべきではありませんか?」
……なんて。
僕の謹慎中に、デネブは全くのデタラメを涙ながらに訴えて、事態の収束をはかってくれたんだ。
僕はデネブにとても感謝していた。
同時に、申し訳なくてたまらなかった。
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