ガンダムビルドファイターズ ~orbit~
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天之川学園vs天山学園 前編
前書き
どうも、心はいつも自由(フリーダム)です。実は、三回戦を書こうと思いましたが、すっ飛ばして書いてます。その原因は、作者のネタが尽きかけてることですwヤバい!ネタ考えないと!w
まあ、書いていく内に湧き上がってくるといいんですけどね。
さて、前書きはここまでにし、本編をどうぞ。
「くらえっ! 」
「ライトセイバー……! 」
バスターライフル改と、ブラウドライツガンダムは右腕にビームサーベルを発生させ、敵機に向かって同時にビームサーベルを斬り払っていく。
「全弾発射ぁぁぁぁっ! 」
全武装で相手戦艦に攻撃を放ち、次々と被弾していき、ダメージを蓄積していく。
「モードビャッコ! 」
白虎と化したティグリスガンダムが相手戦艦へと突撃する。ティグリスガンダムは戦艦の艦首へと激突し、そのまま艦首を貫いていった。
『BATTLE ENDED』
ーーー--
「順調のようだな」
「そうね。この調子で決勝まで行って欲しいけど…………」
「そこまで甘くはないよね」
三人で次の試合の相手を見て言う。
「天山学園か…………」
「僕達の代では、サカキさんがいた所だね」
「けど、サカキさんがいなくなったあとも充分強かったわね」
「実際試合を観てみたが、実力は水増しで五分五分になるかならないかくらいだな」
「それって個人?それともチーム? 」
「個人でもあり、チームでだよ」
「それは相手が?それともこっちが? 」
「こっちが」
「なるほどね。まあ、天山学園はサカキさんみたいなスタイルだからね」
「そうね。とりあえず、今はカグラ君達の戦いを見守りましょう」
「そうだな」
ーーー--
「「天山学園? 」」
「…………ドコ? 」
俺とヒメラギがハモって言い、セシリアの分からないように首を傾げた。
「初心者が三人もいると、説明が面倒だわ………」
「セシリアちゃんは仕方ないが、貴様らは名前ぐらい耳にしたことがあるだろう? 」
「無ぇよ」
「ねーッス」
「話にならんな………」
「別にいいだろ。倒す相手の事なんか、イチイチ覚えてねぇよ」
「けど、今後のために、せめて対戦校の名前ぐらいは覚えてないよ」
「めんどくせぇな……」
「オメーは相変わらずだな」
「うっせ」
「お前らも相変わらずだな。もう一ヶ月半以上経ってんのに、全然仲良くなんないな」
と、ムウさんがミーティングルームに入りながら言ってきた。
「まあいい。すぐに仲良くなれとは言わないが、せめてバトル中はチームで戦えよ。それじゃあ天山学園について説明するぞ」
ーーー--
「ふぅ……久々に来たな。さて、アイツらはどこにいっかな」
会場内に入り、観客席の入り口付近で辺りを見渡す。
「おっ!いたいた!おいリンドウ!久しぶりだな! 」
「む?ああ、サカキか。元気そうだな」
「おうよ!そういうお前もな! 」
そう言って、ヨシナの隣に座る。
「それにしても珍しいな。わざわざ見に来るとは」
「俺も来ないはずだったんだけどよ、お前のチームとハルカゼ達のチームが対戦するって聞いてな。こりゃ見るしかねぇ!って思って来たわけよ! 」
「そうか。だが、残念ながら今日彼らと戦う事はない」
「?なんでだよ?あっ!まさかもう負けたのか!? 」
「違うぞ。日程上、勝ち進む事を前提とし、天ノ川学園と当たるのは明日の午後だ」
「マッジかよ!?あ~!無駄骨かよ! 」
頭を押さえて天井を見上げる。くそっ!有給休暇が無駄になっちまった!
「ふっ…………どうせなら見ていくがいい。ちょうど天ノ川学園と、お前の母校が戦うところだ」
「お?じゃあ見ていくか!さて、今年のチームはどうなってっかな? 」
「…………言っとくが、艦隊戦の大会だ」
「それぐらいは知ってるわ! いや確かに、三対三の大会だって勘違いしてたが、それは最初だけだからな! 」
「やはり勘違いしていたか……」
ヨシナが呆れたように言ってきやがった、くそっ。
不貞腐れて会場へと目を向けると、ちょうど天ノ川学園と天山学園のメンバーが登場してきた所だった。
「さて、じゃあ見せて貰おうじゃねぇか」
ーーー--
「皆、作戦は聞いたね? 」
「ああ」
「大丈夫ッス」
「ダイジョウブ」
「問題無い」
入り口前で、アキザワが作戦を把握しているかどうか確認してきた。
「にしても、あの話が本当ならヤベー強さだな」
「なんだよ?怖じけついてんのか? 」
「だらしないわね」
「ちげーっての。そんなんじゃねーよ」
「ふん。せいぜい足を引っ張らないようにするんだな」
「もし何かあったら、すぐに後衛に下げるから大丈夫だよ」
「だからちげーって! 」
「ダイジョウブ? 」
「くっ…………こうして罵りを一言も発しねーのは、セシリアちゃんだけかよ………天使かなんかなのか? 」
「「その通りだ」」
光の速度で同意した三年生組を冷たい目で見る。変態め……。
「三人はほっといて、さっさと行くわよ。ちょうどバトルが終わったわ」
「そうだな」
「ワカッタ」
「俺も含まれてんのかよっ!? 」
嘆きの声が聞こえたが、めんどいんで無視する。
『GUNPLA BATTLE combat mode』
『Startup』
『Model Damage level Set to B』
『Please Set Your GPベース』
『Beginning plavsky particle 』
『Dispersal』
『Field 4 island』
フィールドは海で、周辺に小さな島や大きな島などがある。
『Please Set Your GUNPLA』
『BATTLE START』
「カグラ レイ!アルケオニスガンダム!やるぞ!! 」
「ヒメラギ トウヤ!ヴァサルティスガンダム!いくぜー!! 」
「サクラ!ティグリスガンダム!出る!! 」
「セシリア リート…………ブラウドライツガンダム…………イキます! 」
「アキザワ セイヤ!チームアスタリスクホープ!!発進する!! 」
フィールドに出ると同時に、すぐに陣形を整える。
俺、セシリア、サクラが一番前に出て、その後続にヒメラギ、アキザワが付いてくる。
『カグラ君。一応釘を刺しとくけど、一人で勝手に突っ込まないで。ミーティングで言った通り、天山学園は夢弓学園と大きな差はない程の実力。今のアンタじゃやられるわ』
「へいへい」
アマネから通信が入り注意されるも、テキトウに返事をする。
『アンタねぇ…………』
「分かってるっつの。けど、俺にとってコイツらは通過点に過ぎねぇ。俺には、きっちり勝負してケリをつけねぇといけねぇ奴がいるんだよ。だから、こんなところで負けてたまっかよ」
『はぁ…………もういいわ。そこまで言うなら勝ってきなさいよ』
そこで、アマネからの通信が途切れる。そして、まるでそれが合図かのように敵機の姿を確認した。
しかし、姿が確認出来たのはG-セルフのパーフェクトパック装備の単機のみであり、他の機体が見当たらない。
「やっぱりか一機だけか……」
呟きながら、ムウがミーティングで話していたことを振り返る。
『天山学園は、前衛一機に、後衛に三機。その後ろに戦艦一隻だ。ただ、天山学園はちょっと特殊でな。その前衛一機と援護のみでバトルをし、試合を勝ち進むチームだ。極端の個人技チームだ。
前衛一機が戦いやすいように援護する形で、夢弓学園と似たような感じだ。お前らも一度は対戦したことがあるから分かるだろう?
問題は、その前衛一機の奴…………アモウ カズヤがめちゃくちゃ強いって訳だ。ぶっちゃけお前らじゃ勝てないだろう。そこで、作戦はこうだ』
「ヒメラギ、サクラ、セシリア!掴まれ! 」
スザクモードに変形し、その上にブラウドライツガンダムが乗る。両足にはティグリスガンダムとヴァサルティスガンダムが掴まる。
「トランザム……」
ブラウドライツガンダムがトランザムを発動すると、四機は機体を深紅に染める。トランザムは、使用者自身と繋がっておれば、その恩恵を得られる。
「振り落とされんなよ! 」
ブーストを全快にし、G-セルフ・パーフェクトパックとの距離を積める。
「く、ら、えぇぇぇぇぇっ!! 」
バスターライフル改で砲撃をする。トランザムによる影響で、その威力と密度も跳ね上がっている。
すると、G-セルフ・パーフェクトパックは機体色が青紫色になり、バックパックの左右のユニットが展開してリフレクターモードになる。
更にコピペシールドを構え、表面からは六角形型の障壁膜ビーム・プレーンを複数枚発生させる。
「 !? 」
G-セルフ・パーフェクトパックは砲撃を受けると同時に、そのエネルギーは機体へと吸収されていった。
「アブソーブシールドかよ……! 」
「いや、単純にリフレクターモードの力だ。あの状態に対してのビーム攻撃は愚策だ」
「分かってんなら先に言えよ! 」
「んな事より、反撃くんぞ! 」
ヒメラギに言われて前を見ると、G-セルフ・パーフェクトパックの機体食が赤色へと変色し、アサルトモードになっていた。バックパックの二つのユニットとトラックフィン、そしてトワサンガ製のビームライフルを構える。
攻撃が来る前に四機は散開しようとしたが、それよりも速くG-セルフ・パーフェクトパックの砲撃が放たれた。
「くそっ! 」
掴まっていた三機はすぐに回避行動を取ることが出来たが、ブーストを全快にしていたアルケオニスガンダムはすぐには回避出来なかった。
先程のバスターライフル改の砲撃よりも、一回りも二回りも威力も範囲も広く、辛うじて回避するも、シールドが焼ききられてしまう。
「大丈夫かカグラ? 」
「ギリギリな。シールドが無かったらやられてたな」
スザクモードからMS形態に変形し、バスターライフル改からビームサーベルを発生させる。
「セシリアちゃんがトランザムを発動させている間に、一気に叩くぞ! 」
そう言い、ティグリスガンダムは両手にビームサーベルを構えてG-セルフ・パーフェクトパックに接近していった。
「分かってる! 」
ティグリスガンダムに続き、アルケオニスガンダムとブラウドライツガンダムが、G-セルフ・パーフェクトパックに接近する。
ムウが提示した作戦は、こうだ。
『三機で前衛一機を倒し、その間余った一機は、他三機の邪魔が入らないように援護だ。アキザワも、そっち側の援護な』
「ディレイ……」
鱗の形をしたスケイルピットを前面に展開し、粒子を放出して足場を作る。ブラウドライツガンダムはスケイルピットで機敏な動きをしながら、正面から向かっていった。
G-セルフ・パーフェクトパックはビームライフルで迎撃しようとするも、攻撃が直撃する前にスケイルピットで軌道を変え、なおかつトランザムでより素早い動きで回避する。
「ライトセイバー……! 」
GNバスターキャノンを折り畳み、右腕からビームサーベルを発生させる。そして、攻撃を回避しきりに、G-セルフ・パーフェクトパックの目の前まで接近する。
『トラクタービーム! 』
G-セルフ・パーフェクトパックから、青黒い波みたいな物が放出され、ブラウドライツガンダムに直撃する。
やられたかと思ったが、ブラウドライツガンダムに被害は見えない。代わりに、ブラウドライツガンダムの動きが止まり、拘束されてるように見える。
「ウゴけナイ……! 」
『もらったぁぁぁぁっ! 』
G-セルフ・パーフェクトは、右手にビームサーベルを構え、ブラウドライツガンダムへと接近する。
「やらせるかっ! 」
バスターライフル改で青黒い波に向けて砲撃すると、ブラウドライツガンダムの拘束が解けた。しかし、G-セルフ・パーフェクトパックは目の前まで接近しており、ビームサーベルを降り下ろしていた。
「 !プロテクトフィールド……」
ブラウドライツガンダムの機体表面にGNフィールドを張り、ビームサーベルを防ぐも、フィールドを少し斬られ、機体に切り傷が出来る。
ブラウドライツガンダムはフィールドを解除し、G-セルフ・パーフェクトパックと距離を取る。
「ならばコレで……! 」
「どうだっ!? 」
右側からはアルケオニスガンダム。左側からティグリスガンダムが接近する。
『全方位レーザー!! 』
「 !? 」
「しまっ……! 」
G-セルフ・パーフェクトパックが輝き出すと、全方位に目掛けてビームが放たれた。一つ一つの威力は致命傷とまではいかないが、まともにくらえばマズイ。
ティグリスガンダムはシールドで辛うじて防いだが、アルケオニスガンダムにはシールドが無く、バスターライフル改と左足、左翼が破壊された。左腕は被弾し、ほとんど動かせないだろう。
「ぐぅっ…………! 」
そのまま体勢を崩し、島へと墜落する。
「カグラっ! 」
「大丈夫だ!それより、追加で二機が見えてきたぞ! 」
遠くを見てみると、ブラストインパルスとガデッサが接近してきた。どちらも遠距離砲撃可能の武装を保持している機体だ。
「任せたぞヒメラギ! 」
「おう!けど、防ぎきれるか分からねーからな! 」
ヴァサルティスガンダムとアークエンジェルは俺達とG-セルフ・パーフェクトパックを大きく迂回し、二機の方へと接近していった。
「問題は、俺達の方か…………」
バランスを取りながら立ち上がり、ティグリスガンダムとブラウドライツガンダムの元へと飛ぶ。
「ダイジョウブ……? 」
「大丈夫だ。セシリアこそ大丈夫かよ? 」
「ダイジョウブ……」
「カグラ レイ。その状態では足手まといだが、やれることはやるがいい。セシリアちゃん。トランザムの残り時間は? 」
「ニフンちょっと……」
「よし。カグラ レイ、特殊システムで勝負をかけるぞ」
「分かった」
刀を抜刀すると同時に、ハイパーモードを発動する。機体は金色へと染まっていき、背部に日輪が現れる。
「モードビャッコ! 」
ティグリスガンダムも特殊システムを発動し、機体が青白い光に包まれる。
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